マンションを管理している者です。
壁紙(一般的なビニルクロス)に染みたタバコのヤニは、立ち退き時の立ち合いで、真っ先に見る部分です。
汚れ具合で全面張り替えの判断を迫られるからです。
経験上、入居2年ほどの喫煙であれば、漂白だけで済む場合も多々あります。
うっすらと黄ばむ程度であれば、業者専用の強力な漂白剤を塗布することで、汚れがほぼ分からなくなります。
市販されているものでは、白木用の漂白剤(高濃度の過酸化水素など)が、省力的で効果は絶大です。
また、市販の洗剤をスポンジにつけて拭くだけでも、けっこう落ちます。
クロス専用の洗剤もありますが、マジックリンと大差ありません。
(食器洗いの中性洗剤は、やや劣ります)
しかし、3年以上喫煙した部屋は、だいたい全面張り替えすることになります。
換気していても、部屋の中で吸えば、ヤニは壁に付着します。
もちろん吸う本数にもより、1年でダメなときもあります。
ともかく、ヤニの黄ばみが一定のレベル以上になると、もうどうしようもありません。
いろいろ試してみましたが、半減させるのがやっと。
専門業者の話では、クロスの微細な穴にヤニ粒子が入り込むからだそうです。
ですから、平滑な金具の表面など、材質によっては、さっと拭くだけでも落ちます。
その理屈で、クロス表面に特殊な加工を施すことで、その後についたヤニを落とすこともできるようですが、かなり高価です。