割り込みベクタの機能と実現方法
(d)割込ベクタの機能と実現方式を説明せよ。
(1)機能
割り込みには、ハードウェア割り込み、ソフトウェア割り込みがあるが、割り込みベクタによって、どのような割り込みが発生したかが分かるようになっている。割り込みの発生要因によって、実行される処理(割り込みハンドラーと呼ばれたりサービスルーチンと言われる)はシステムによって決められている。
(2)実現方法
ベクタテーブルを作成する必要がある。以下それについて具体的に説明する。
多数の割り込み要因がある場合,それぞれに対応する割り込みサービス・ルーチンを作っておく必要がある.そして,割り込み要求信号が発生したときには,要求を出している要因に応じて,正しい割り込みサービス・ルーチンを呼び出さなければならない.そのために用いられるのが割り込みベクタ・テーブルである.それぞれの割り込み要因は,割り込みが受け付けられると,割り込み元を示す番号(割り込みベクタ)を送信する.メモリの中には,この番号と割り込みサービス・ルーチンの先頭アドレス(あるいはそのアドレスへの分岐命令)を対応付けた表(テーブル)を用意しておく.この対応表を,割り込みベクタ・テーブルと呼ぶ.
割り込みは元のソフトウェアの実行を強制的に中断してしまう.このため,特に中断されたくない処理を実行している場合には,その間だけ割り込みを禁止にする機能がある.
また,割り込み要因の中には,割り込み要求を常時有効にしたい要因もあるが,特定の局面でだけ有効にしたい要因もある.そのため,各割り込み要因ごとに,割り込みの受付を無効にする割り込みマスクの機能がある.割り込みマスクで無効にできる割り込みはマスカブル割り込み,割り込みマスクで無効にできない割り込みをノン・マスカブル割り込み(NMI)と呼ぶ.
特に緊急性が高い割り込みにはNMIを用いる.
いかがでしょうか?
実現方法のところが答えられていますでしょうか?