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ダミーヘッド(バイノーラル)録音してみたいのですが
最近、バイノーラル録音に非常に興味を持っています。 そこで、専用のダミーヘッドとかを使わずに自分でできる簡単な方法を探しているのですが・・・。 方針としては、東急ハンズなどで発泡スチロール製のマネキン頭部を買ってきて、鼓膜の位置を調べて耳管を開けて左右別々にマイクを埋め込み(ついでに口にレコーダ本体を入れたりして(笑))・・・という考えなのですが、どうでしょうか。 本物だと、耳たぶの材質や形状などから似せているそうですが、どの辺までできるのかがいまいちわからないんです。 鼓膜の位置にマイクがあるのに、なぜ聞くときはヘッドホンで良いのか?最初から耳たぶの位置にマイクではだめなのか?といった疑問もあります。 どうぞよろしくご教示ください。
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まず、簡単なところからいきましょう。 Q/鼓膜の位置にマイクがあるのに、なぜ聞くときはヘッドホンで良いのか? A/別にヘッドホンでないといけないわけではないのですよ。2chのスピーカーでもリスニングポイントさえ最適な場所に居ればサラウンドを体感できます。ヘッドホンの方が、リスニングポイントの設定が不要で、サラウンドを味わいやすいと言う意味で使われているのです。(まあ、もう一つ意味がありますが、次の質問の回答で) Q/最初から耳たぶの位置にマイクではだめなのか? A/バイノーラルの仕組みが、よく把握できていないのかな?バイノーラルとは、ダミーヘッドという人間の頭部を作りその鼓膜の部分に相当する箇所にマイクを仕掛け、耳(鼓膜に伝わる音)が実際に体感するサラウンド音を2ch収録するというものです。 なぜ、耳の中の鼓膜の部分にマイクを入れるのかというと、我々の耳で感じることができる臨場感をそのまま録音するためです。人間の耳は2つです。そして、聞き取る場所も2つの耳の中の鼓膜です。耳たぶでは我々が聞いている音を再現することはできません。 分かります。たとえば、映画を見るときに5,1chの音を2chで収録するとしましょう。最初から誰かの耳の鼓膜を使って5,1chのサラウンドを録音しておけば、元々我々の耳は誰もが基本は同じ構造ですから、2つのスピーカー(特にヘッドホン)で聞くときにも同等のサラウンドを感じることができます。何故なら5,1chの音声を一度耳(鼓膜)で聞き取った後の音ですから、ほぼ実際に生で5,1chの音声を聞くのと同等の疑似サラウンドになるのです。(厳密には、迫力などが実際にサラウンド体感するよりどうしても違いますから、疑似サラウンドという) そのため、マイクは絶対に鼓膜の部分でなければいけません。また、聞くときには既に耳で聞くのと同じ臨場感の音が収録されているので、ヘッドホンでも、スピーカーでも左右スピーカーの音が均等に聞こえる場所から聞き取ればサラウンドが体感できます。ただ、ヘッドホンの方が余計な音の乱反射(周囲の物や部屋内に音が反射して耳に届くこと)が生じないため、そのままに近いサラウンドを感じることができるというだけです。 さて、もう一つの質問、ダミーヘッドは作れるかというか、マネキンでも大丈夫かという点ですが、はっきりと高性能な音響機器メーカーや映像音声メーカーが出すようなダミーヘッドを作るのには、頭部の忠実な模型と専用のマイクが必要ですから、簡単には無理ですね。何故頭部が忠実な必要があるかというと、人間の鼓膜は耳の穴から音を取り込みますが、それ以外の骨などを介しても音を鼓膜に伝えます。また、耳の穴の中を通る音も反射しながら鼓膜に達します。これを、どこまで忠実に再現できるかでサラウンドの臨場感が変わります。 さらに、鼓膜の感度も関係しマイク指向性も重要になりますから、バイノーラルというのは、ただダミー人形の頭があれば良いというわけでもない。 まあ、もどきであれば、発泡スチロールのマネキン頭部を買ってきてやってみれば、できますよね。ただ、もどきは「擬き」ですから、「なんちゃってバイノーラル」ですね。バイノーラルみたいなことをしたというぐらいですかね。やはり、少なくともダミーヘッドは人間の頭部に近い製品でないと耳で聞いている音ではなくただ発泡スチロールのトンネルにでも通して音を録音したとかその程度にしかなりませんからね。 バイノーラルは機材さえ揃えば簡単な手段ですね。ただし、作るのは簡単ではない。我々が聞き取る音はやまびこのように常に反射して耳に到達する物もありますからね。それが頭の中の鼓膜に達するまで反射する物があれば常に起こりますから、そういう点で、マネキンなら何でもOKではないということです。
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参考には成らないかも知れませんが。 http://www.binaural.com/bindemos.html BINAURAL DEMOS in MP3 to DOWNLOAD! --------------------------------------- http://isweb34.infoseek.co.jp/computer/bbsitake/binaural.htm ・バイノーラル録音とは ・バイノーラルの将来 <自作バイノーラル録音> <バイノーラル録音が聴けるサイト> ------------------------------------------------- 昔バイノーラル録音を聴く為のハード(ヘッドフォーンで)が有りましたが今は廃れてしまい、5.1chへすっかり移行して仕舞った所を見ると大した魅力は無かったようです。 元々位相だけを幾ら加工して見ても左右から出る音だけ では限度が有ったからだと思います。 目視の場合片目130度程度づつ見えますが、聴覚の場合360度(輪では無く球の)からの音に感応しますので前後左右上下詰まり(下の音は地下から聞こえて来なくては)ビルの上から地上を見下ろした場合の音は再現されませんよね。 で、立体視などより遥かに難しい問題を抱えて居るのだろうと想像します。
お礼
自作バイノーラルでもけっこうそれっぽく聞こえるものなんですね。自分でできる範囲でモドキを作ってみて実験したいと思います。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。大変参考になりました。 理論は簡単でも、手段が一筋縄ではいきそうにありませんね。そう簡単に機材も揃えられそうにないですし、簡単なモデルで実験したりして少しずつ勉強していきたいと思います。