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労働組合。
最近、新聞等を読んでだ時、少し気になったので質問してみます。会社=労働組合なのかな?と、解釈していますが、その労働組合の組織率が低下しているとはどういう事なのでしょうか?
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- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
キーワードは「ユニオンショップ制」です。 ユニオンショップ制を採用していない企業では、労組に入るかどうかは自由です。そこで (労組加入者数)/(従業員数)を「組織率」と呼び、労組が従業員にとって魅力的であるかどうかの指標となります。
- jun502
- ベストアンサー率34% (110/320)
日本の場合はほとんどの労働組合が、企業内労働組合となっていますので、会社=労働組合のように見えますが、実際にはそれぞれ独立した組織で法律上対等な立場にあります。 企業内労働組合というのは、ある会社に勤める労働者(従業員)で構成される組合を指しており、例えば○○電機株式会社に勤める労働者で構成される組合は○○電機労働組合という名称なることが多く、一見会社の一組織に感じますが、労働組合は財政等独自で運営されています。 話が少しそれますが、労働組合の成り立ちは国によって経緯が異なるため、それぞれの国によって労働組合の組合構成員の形態が異なります。アメリカなどでは業種別組合を組織することが一般的であるため、企業別に組合に加入するのではなく、例えば運転手の集まりで組合が組織されており、そこには○○会社だけではなく××会社、△△会社の運転手が加入しているという形態になっています。 話を戻しますが、組織率の低下ですが、これは大きく二点あります。その前に労働組合の組織率ですが、これは雇用労働者の数に対して、労働組合に所属している労働者の数を示しています。全会社数の中で労働組合のある会社の数ではないので誤解の無いようにお願いします。 まず一つ目の理由ですが、労働組合が組織されていない会社が増えてきた。労働組合は労働組合法に則って組織されるのですが、これは会社が設立されれば一緒にできるものではなくて、そこに働く労働者側からの働きかけがあってはじめて労働組合ができるのです。 歴史のある会社だと既に労働組合が組織されていることが多いので、その会社に入社した社員は加入するだけでいいですが、労働組合の組織されていない会社に入社した場合は自分たちで手続き等を行って労働組合をまず組織しなくてはなりませんが、手間がかかることやそれなりの情熱ないとやり遂げられないこともあり、最近できた会社では労働組合が組織されないことが多いです。 また、労働組合の役割が使用者(会社)に対して労働者が団結して交渉を行うということから、労働者が多く働く製造部門を持った2次産業の企業にはなじみ易いのですが、個人の裁量で結果が大きく変わったりするサービス産業である3次産業にはなじみにくい側面があり、3次産業が大きく発展した現在の日本の状況から、労働組合が組織されない会社が多くなっています。 二点目は、雇用の形態が多様になってきたことに起因します。 労働組合を組織する構成員の立場ですが、一般的にはその会社の一般社員で組織されれ、管理職以上(社長や役員)は労働組合には属しません。なぜなら、先ほども記述したように、労働組合は使用者に対する労働者の組織ですから、会社として人を雇い入れ使役する(労働させる)立場の人は、労働組合の交渉を行うべき相手側の立場の人であるからです。では、労働者の範囲はどこまでで区切ればいいのかですが、会社で働いている人が全員、正社員でその中で役員・管理職と一般社員に分かれているだけ(昔はこういうパターンが多かった)だと分かり易く、労働組合の構成員は一般社員であるといえたのですが、近年は雇用の形態が多様になり、パートや派遣社員といった形態が増えてきました。どこまでを労働組合の構成員に含めるかは労働組合で決めればいいことなのですが、労働組合の中では構成員の公平性が強く求められます。労働者全員が正社員のなかの一般社員であれば難しい話ではないのですが、時給で雇われているパートの場合は他の社員との公平性がとりづらい、派遣社員の場合はそもそも雇用先が違うので企業内労働組合の中に含むのは無理があるなどの理由(その他にもいろいろ事情はあります)により、労働組合に構成員としては対象外にされていることが多く、雇用者の内パート・派遣社員の割合が増加の一途をたどっている現在の日本では、労働組合に属する労働者の割合がそれに反比例して少なくなっています。 このような二つ理由によって、労働組合に所属する労働者の割合が減ってしまったため、現在の日本の労働組合の組織率は下がったと言われます。
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
会社と従業員が組織する組合はイコールではありません。 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/1991/rn1991-036.html
お礼
ご回答ありがとうございます。会社と労働組合は別物として、これからはこの勉強をしていこうと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。この問題がこんなに複雑化しており、会社=労働組合と解釈していた私からすると、このようなご回答文を頂き勉強になります。もう一点ですが、組織率の低下が今、現在このようになってしまい労使関係、管理にどのような影響をおよぼしてしまうのでしょうか?