複式呼吸をマスターするために
(1) 最初に気をつけるのは、鼻から息を肺に送り込むこと。 これは誰でも簡単だと思っていますが、意外と出来ていません。 それは正しい鼻呼吸がわかっていない人が日本人には多いからです。
(2) 正しい複式呼吸とは、● 口を閉じ、 ● 次に舌の先を上の歯茎の裏側につける。 ● そして、ゆっくりと4カウント数える間、鼻から息を吸い込み、 ● 7カウントの間、へその下丹田というところに意識を置いて、お腹を膨らませ、● 最後に8カウント数える間でゆっくりと鼻から息を吐く。
これが通常の複式呼吸ですが、歌う時にはこんな悠長なことは出来ません。 歌う時には吸うのは瞬間です。 そして、息は下腹部に集めます。
普段の生活で腹式呼吸が出来ていれば、歌に応用は簡単です。 ですから、先ず普通の生活を腹式呼吸でおやりください。 生きるとは、息をすることだともいえるのです。
大切な息を鼻から入れないで、口から入れている人が日本人の90%という統計もあります。 日中、口をポカーンと開けている人は少ない。 しかし、夜寝ている時は別です。 殆どの人は口を開けて寝ています。 舌が所定の位置にない全ての呼吸は口呼吸です。 いくら本人が口を閉じていると主張しても結果は同じです。 夜、寝ている時口は開いています。