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この世の価値は増減しているのでしょうか
貨幣価値というものは、他国の貨幣と相対的なものですよね。ということは物理学で言う、質量保存の法則のように、地球にある価値の絶対量は、常に一定であるということなのでしょうか。(言っていることが間違っていたら訂正していだけたら幸いです) つまり、安い土地を掘っていたら天然ガスが噴出して土地の価値が上がりガスを売って大もうけできるが、世界観点からすると天然ガスという燃料が増加することでガスの値段が下がる。ひいては、化石燃料なるものの全体の価値が下がる影響があり、バランスが取れているものなのでしょうか。資本主義のお金を考えれば考えるほどわからなくなります。 土地、建築物、企業体、こういうものの価値を加算した時に概算で本日の日本円にして、いくらくらいになるのでしょうか。誰かに聞いた貨幣価値は3京円とのことで、実際にネットで調べたら同じ事を言っていた人がいました。仮にこの数値が正しくても貨幣のため常に3京ではないと思います。 それならば資産価値(というかこの世の貨幣で計算できる価値)の総計は変化しないのでしょうか。よろしくお願いいたします。 それとも、人間の価値観が決めるものなんでしょうか?お金は不思議です。
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面白い質問です。 随分哲学的なものも混じっていて、そちらの回答は難しいのですが、経済学の教科書に載っているレベルの話(勉強すれば分かるもの)で説明できるものもあります、そちらだけ解説します。 1.土地、建築物、企業体、こういうものの価値 これは、については国が「国富」という統計数値を出しています。これは2600兆円ほどです。 但し、この数字は帳簿上の数字で実勢価格を反映しているものではありませんし、よく言われる「人間の価値」「文化の価値」「自然の価値」といったものを価値として反映させていません。これを計算に入れると3京円といった数字も出てくるかもしれません。 2.安い土地を掘っていたら天然ガスが・・・ これも、大学向けの教科書と睨めっこするとヒントが載っています。「価値=価格」とした場合、天然ガス1単位あたりの価値が下がるとしても、総量の増大により化石燃料全体の価値量は上昇する可能性が高いです。ただし、これは絶対ではなく、全体の価値量が一定の場合や1単位あたりの価値が上昇する事もあります。ともかく、これは一般的な経済学で説明できる話です。 3.資産価値は変化するのか 日本の資産価値が2600兆円と算出されていますが、同様に世界全体の資産価値を計算することは統計さえあれば可能です。日本の資産価値が増加しているのと同様、世界の資産価値も増加していると考えられます。 また、質問者さんは1ドルの価値が100円になったり、120円になったりという意味で、「貨幣価値は相対的」という疑問を感じられたのかと思いますが、この問題は世界中の為替レートを平均したような単位を用意して、円とかドルとかユーロと言った貨幣をその単位に置き換えることで一応回避することが出来るかと思います。 その場合でも、1円の価値(正確には平均化した貨幣単位の価値)はいくらかという問題は残ります、ここが経済学では説明しにくい問題の真髄でしょう。お金と言うよりは、幸福とは何か、文明とは何かという問題に関わってくるような気がします。 回答の入り口までで申し訳ないのですが、まずはここまでに。
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- pluto003
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もひとつ付け加え。 経済成長することでお金は実質的な意味でも増えてはいることでしょう。これと一緒に加えて流れで見るべき事と思います。よく血液で例えられるように隅々まで流れ、回り、始めて意味をなすという事と思います。経済とはお金の流れ、「金は天下の回りもの」といったところですね。
お礼
血液の流れを見ても、 体内の血液量は分かりません。 生体を殺して血液を取り出しても、 その血液の重量が価値かどうかは分からないと思います。
- pluto003
- ベストアンサー率17% (31/180)
基本的需要は衣食住です。そこにエンターテイメントであったり、家電であったり、ITであったりと新たなマーケットが生まれる事で需要は拡大してきました。次なる問題は人の使える時間は24時間に限定されているというところでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 消費する労働者が減少したり、世の中の仕事が自動化されると、労働者の需要って減るような気がするんですよね、ところがそうでもないですね。世界全体がよくならないことが不思議です。価値が増えているなら人は豊かになると思っていましたが…。 24時間活動できるクスリを作って、みんなが有料のエンターティメントサービスで遊べば、経済最高!?
- phj
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1971年までは金本位制という仕組みがあり、各国の通貨は自国が保有する金の量に合わせて通貨を発行し、為替で自国の資金(文字通り金)が増えれば、貨幣量も合わせて増えるという仕組みがありました。 1971年のニクソンショックにより、アメリカが金本位制をやめたため、金本位制が無くなり、各国の通貨は管理通貨制度と呼ばれるものになりました。 さてご質問の、価値の絶対量という考え方は、今現在の管理通貨制度では出来ないということです。 もちろん限界はあります。 現在の貨幣制度を支えているのは信用です。ですから信用を越えて資産を持つことは出来ません。 会社なら株式価格が下がったり銀行が融資をやめたりしますし、政府発行通貨の信用が下げれば、国内的にはインフレ、為替的には自国通貨の下落ということになります。 >しかしながら壊れて捨てられると0万円ですね。 400万のクルマを買った労働者はまた働く。 こうやってバランスがとれているのでしょうか。 という指摘は実に鋭いものだと思います。 管理通貨制度である以上、新しい価値を創造するために価値の無くなったものは再生産されないといけません。 ですから、自動車や家、食品、燃料などは生産・消費されることによって、価値が貨幣→モノ→貨幣と移り、経済を成り立たせているといえるのです。 しかしひとつだけ、価値が消費されない困った存在があります。それは「通貨(貨幣):マネー」そのものです。 モノに転嫁されないマネーは、銀行などにおいておくだけで価値を創造してしまいます。いわゆる利子というものです。 大富豪などは、物を買ったり旅行をしたりしても、まだお金が余りますから、それを投資に回すとさらにマネーが増えてしまうのです。 これは経済的には信用に対するリスクの取り分ですから、仕組みとしては間違いはないのですが、あまりマネーが増えると困ったことがおきます。 というか実はすでにおきています。たとえば今の石油価格の上昇も4割ぐらいが実態の石油価格を離れた、投機マネーの仕業だといわれていますし、1997年のアジア通貨危機も世界的に余剰になっているマネーが原因であるといわれています。もちろん余剰といえど信用を元にしたマネーですから、ちょっとしたきっかけで価値が暴落します。 最近、アメリカのサブプライム問題が日本のFX取引まで影響しましたが、これも余剰マネーが実態経済とかけ離れているために、市場でのふり幅が大きくなってしまうためだといわれています。 すでに、実態経済とはかけ離れた余剰マネーが存在するのです。 実はこの問題に対しては、G8などでも話し合われていますし、経済学者も頭を悩ましています。 童話作家であり、経済学者でもあった故ミヒャエル・エンデは遺言として、モノが老朽化していづれ使えなくなるように、マネーも老化すべきだと主張しています。 http://www3.plala.or.jp/mig/will-jp.html 現実として、地球上での資産価値は毎日増えているのです。
お礼
回答ありがとうございます。 余剰マネーは、どこかの何かの価値が不足しているから生まれるものだと思っていましたが…違うということがイメージわきました。次の余剰マネーが降りて来るところを予想するためにモノの価値を適切に捉えれば投資で儲けられると思っていたのですが、そういうわけでもないのですね。 経済学者も頭を悩ましているとは、 非常に興味深いことを教えていただきました。 ありがとうございます。
- at9_am
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まず、価値をどの様にとらえるか、という問題があります。 一つの古典的な見方は、労働価値説と呼ばれるもので、一時間の労働をする=一時間の労働分の価値が生み出される、ということになります。 もう一つは、現代の経済学の主流ですが、効用価値説とよばれるもので、その財の消費から得られる効用の量=価値、ということになります。 この両者どちらでとってもよいのですが、価値は一定にはなりません。 前者であれば、例えば10人の人が働いている場合と100人の人が働いている場合とでは、一人当たりの価値の生産量は同じでも、トータルでは10倍になっていることがわかるでしょう。 後者であれば、たとえばあるものを作ったとして、消費されていく過程で価値が減少していくことが分かるはずです。以下は現在の主流であるこの見方を念頭に書きます。 > しかしながら壊れて捨てられると0万円ですね。400万のクルマを買った労働者はまた働く。 ということであれば、買ってから壊れるまでの間に、400万円分の価値を消費したことになります。つまり、鉄くずがクルマになっている間はその分だけ価値が高く、壊れるまでに徐々に価値を減らして、鉄くずに戻ったときには価値が消費され尽くしてしまった、ということです。 このように、鉄くずがクルマとしての形を備えることで、鉄くず以上の価値になっているプラス部分のことを「付加価値」と呼びます。現代のGDPというのは、一年間に生み出されたこの「付加価値」額の合計になります。 あるものが作り出されてから消費し尽くされるまでには時間がかかりますから、その間は価値の総量が増えているという点に注目すると、同じだけの時間、消費し尽くされるまでにかかるとしても、作り出した量が多ければ多いほどその間の価値の増分は大きくなるはずです。 ということで、価値は変化(増大)している、というのが正解です。
お礼
ありがとうございます。 2つの価値説について、はじめて聞きました。 私は価値は、需要と供給がというものが決めてくれるものだと思っていました。だから天然ガスが増えると、レタスが採れ過ぎるて農家が損をするという現象にみまわれるのと同様に、価値が下がるのかと思いました。消費せず労働などによって商品が増すと、価値は上がるということなのでしょうか。
- godanobita
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資産価値は増えていると考えるのが自然では!? たとえば、鉄・プラスチックを100万円で買ってきて400万円の車を製造する。そうすると300万増えますよね?
お礼
回答ありがとうございます。 しかしながら壊れて捨てられると0万円ですね。 400万のクルマを買った労働者はまた働く。 こうやってバランスがとれているのでしょうか。 価値ばかり増えていくということは、 貨幣価値が下がるということで、 インフレになるのではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 >1.土地、建築物、企業体、こういうものの価値 2600兆円。こういう値があることは知りませんでした。ずいぶんと高い値段ですね。 >2.安い土地を掘っていたら天然ガスが・・・ 価格≠価値で、価値は需要と供給の交差するグラフが決めるものだと思っておりました。基本的に価値はあがるということですね。これが下記にも上げましたが、天然ガスではなくレタスの栽培だとまた違う価値増減をするような気がします。ガスは燃料として価値があり人々は安定して消費してくれますけれども、レタスは作りすぎれば豊作貧乏。日持ちしません。 >3.資産価値は変化するのか 貨幣の相対価値として実効為替レートという値を日銀が出しているそうです。http://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exrate.htm 経済には疎く中学レベルの知識しかないのですが、いろいろな国のお金で貯金していて、この数値があるのを知りました。ドルの2点間で比べると円は高いので得した気分だったのですが、世界のお金と平均すると円の価値は下がっているのですね。 そして、問題なのが1円の絶対的価値とでもいうのでしょうか…そんなに難しい問題に首をつっこんでいたとは思いませんでした。経済学は幸せを測る尺度だって聞いたことがありますが、そこは人間が答えを出すところ、というオチになってしまうのでしょうか。 あれ、というと貨幣として測れる価値はどうやら増えているが、 >人間の価値観が決めるものなんでしょうか?お金は不思議です。 というぼやきは、あんがい外してないんですね。