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実質実効為替レートについて
下記2点質問があります。 ドル円について2000年の140円台と今年の120円台は 実質実効為替レート(0.85倍)に照らすとほぼ同じ価値という ことらしいですが、 (1)なぜこのような乖離が発生するのでしょうか? 回答例:ドルがインフレや経常赤字で減価しているものの、 実態のない機軸通貨の心理的支持によって高値に支えられている。 よって心理部分がなくなれば、実態のある各数値によって レートが修正される?(もちろん勝手に書いてます) (2)足元115円なら値ごろ感では個人的に中立の感じがしますが、 実際の価値は140円であれば相当な円安をイメージします。 短期はともかく中長期の為替取引においては やはりこの実質実効為替レートを考えたほうがいいのでしょうか? 以上2点よろしくお願いします。
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- gootttt
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為替レートは実質実効為替レートに沿って動く『べき』ですが、実際には外国為替相場のやり取りで動きます。 外国為替相場は、超短期では投機で、短期では金利で、中期的には貿易で、長期的には購買力平価(≒実質実効為替レート)で動きます。 つまり、為替レートは短期では金融で中長期では貿易で動きます。そして、貿易は両国間の物価の違いによって動くので長期的には実質実効為替レートに沿ったレートになるわけです。 で現在は、一方では円安により貿易黒字を上げつつも、一方では金利差(日本2%弱アメリカ4%)により資本流出しているので円安の水準で留まっているのです。 金融の動きには限界があるのでいずれは実質実効為替レートに近い水準にたどり着くと思います。 オマケ 現在のこの動きは正常化の言ったんだという見方も出来ます。 そもそも資本が十分に蓄積され余っている先進国から資本不足に喘いでいる途上国に資本輸出を行なうのは大英帝国の昔からのお約束です。 しかし、日本の場合、厳重な金融規制を敷いていたのと、預金や貯金以外の方法に国民が不慣れだった事と、長い間不況だった事で国内の金融資産の殆どが国内に張り付いたままでした。 ですから国内には過剰な金融資産が蓄積されており、金融資産が余っているので銀行預金が殆ど0なのだという見方です。 余っている金融資産を国外で運用すれば高いリターンを得る事も出来ますし、国内の需要と供給のバランスも供給量が減るので金利が上昇します。 そうすれば今よりは多少は正常な金利体系になるのではないのかという話です。 正常な金利に戻った時、異常な低金利を前提条件に拡大した国債残高を今の予算体系で支えきれるかという疑問もありますが、それはまあそれということで…。
お礼
回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり申し訳ありません。 やはり長期的には各種統計数字に収斂していくのでしょうね・・・。