こんにちは。
日本にはブラジルから優れたプレーヤーが来ています。
Jリーグが発足した当時から10年近くプレーしたビスマルク(ヴェルディ&鹿島)はそのひとりです。 サッカーの神様であるジーコが見込んで連れて来たミッドフィルダーでした。 83年のジュニアユースではブラジルを優勝に導き、大会MVPに輝いています。 87年のユースの大会ではブラジルチームの司令塔としてベスト4に導き、大会ベストイレブンに選ばれています。
世界的に優れた監督も数多く日本で采配を振るっています。 その意味では、Jリーグのレベルは決して低くはないと思っています。
日本の選手が海外に出て、なかなか結果が残せません。 言葉の面でハンディがあって、監督に使って貰えないのも事実です。 もうひとつは民族的な差別です。
八年前、オランダに出張に行った時、現地でテレビのサッカー番組を見ました。 或るアフリカ出身選手の特集でした。 カヌーという長身のFWで、オランダのアヤックスで育ち、プレミヤリーグに移籍した途端、ハットトリックを記録し話題を投げた選手です。
アフリカ出身のため、レフェリーからは不利な扱いを受けて苦労しているといった内容でした。 相手DFから顔面に肘うちを食らってダウンしても、レフェリーが見てみぬふりをする場面が、これでもかこれでもかと出てくるものでした。 稲本選手もプレミヤリーグにデビューした当時、ハットトリックを記録しましたが、その後は芳しい記録を残していません。 同じようなことがあったのは想像出来ます。
アジアの選手はもっとひどい扱いを受けて来たのです。 キングカズがセリエAでデビューした試合で《鼻そぎ》に会ってシーズンを棒に振ってしまったのは有名です。 イランのアリ・ダエイも、ブンデスリーガでのデビユー戦で鼻そぎに会って負傷して、結局活躍出来ませんでした。 ヨーロッパでイラン国籍の選手が活躍していますが、殆どはヨーロッパ生まれのイラン人選手です。
言葉のカベ以上に、民族的差別という高いカベが存在しているのです。 ですから、結果が残っていないからといって、日本人選手は駄目だというのは納得出来ません。 アジアの選手は認知されるまで、本当に苦労が絶えないのです。
逆に十年近くもヨーロッパの第一線で活躍出来た中田英寿選手は、本当に凄い選手だったのです。 また、ドイツで活躍している高原直泰選手も凄い選手ですよ。 彼は99年の世界ユースで、大会のFWベストプレーヤーに選ばれています。 あのロナウジーニョもこの大会に出場しており、3得点と大活躍をしています。 そんなロナウジーニョを押さえて選ばれているのです。