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切れすぎる刃物はお腹の赤ちゃんに良くない
はっきり覚えているのは、向田邦子の短編「大根の月」に出てくる姑の台詞なのですが、このようなことを、何度か聞いた、または読んだ覚えがあります。 「良く研がれた切れの良すぎる包丁は、胎児に悪い」と言うのですが、意味も根拠も全然分かりません。 切れすぎる包丁の、何がどう良くないの? 切れすぎる包丁で切った食品を食べるのがいけない、と言う意味? それはどうして? どなたかご存知ありませんか。
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たぶん妊婦さんに対する言い伝えや迷信というのは、妊婦さんをいたわった気持から来てるのだと思うのだけど、言い伝えているうちに本来の意味が取り違えてしまうこともよくありますよね。「秋茄子は嫁に食わすな」が良い例ですよね。美味しいからあげないよ、ではなく、夏野菜は身体を冷やすから良くないよ、ですよね。 ここからは私論なんですが(^^) 「良く研がれた切れの良すぎる包丁は、胎児に悪い」を言い替えれば 「そんなに根を詰めた作業は身体に障るよ」ということじゃないかと思いました。 前屈みでお腹を圧迫した姿勢は良く無いですし、しかも刃物を研ぐ場所は、台所や軒下、昔で言う土間ですよね。 そんな暗くて寒い場所で長時間、妊婦さんにはよくないでしょう。 大事な身体の嫁にそんなことはさせたくないが、嫁は遠慮して怠けることはしないでしょうから『~すると赤ちゃんに悪い』という理由付けをして嫁が遠慮なく怠けることができる理由を作ってあげたんだと思います。 同じような言い伝えに「妊婦が火事を見ると痣が出来る」なんてものありますが、これは身重なことを忘れて興奮する様をいさめるためにできたんだと聞いています。火事を見るのに夢中で人に押されたり転んだりしかねませんからね。 質問者さんが例に上げたお話を、私は知らないのですが、姑さんがそういった言い伝えを嫁イビリに利用したお話だったのかな?と思いました。
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- happy2bhardcore
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違うかもしれませんが、料理中の母がつまみ食いをしようとした子供の指を誤って切り落としてしまうというシーンがあります。 それで、切れのよすぎる包丁は良くないという事ではないのでしょうか?
お礼
早速のご回答、ありがとうございます。 ハムを切る場面ですよね。 主人公は、毎日包丁を研ぐようなまめな女で、主人公の夫の母(姑)は、女手一つで息子を育ててきたので家事や料理には手が回らなかったので、嫁に少しケンのある態度をとるんですね。 で、たしか、この主人公夫婦が今で言う「できちゃった婚」で、主人公が、毎晩包丁を研ぐのを、まあ感心ね~~、みたいに言いながら、「でも、切れすぎる包丁は、お腹の子に良くないって言いますよ」と、一言嫌味を言うんですよね。 こうして生まれた子が、幼稚園児くらいのとき、仰るとおり、つまみ食いをしようとして母親に指を切り落とされてしまい、それ言わんこっちゃない、とばかりに、姑が、「あんたは当分台所に立たないで頂戴!」と言うんですよね。 これがきっかけになって、主人公と姑の関係が悪化、主人公の肩を持ってくれない夫に業を煮やして、主人公は夫と別居・・・と、そういう筋だったと思います。 私が知りたいのは、切れすぎる包丁のせいで、事実、孫が怪我をしたではないか、という結果論ではなくて、だいたい、なぜ、姑が、この孫が嫁のお腹にいる段階で、「切れすぎる刃物はお腹の子に悪い」ということを言い出すのか、ということなんです。 何かそういう言い伝えとか迷信でもあるのかなあ、と。 この小説以外でも、何かで聞いたことがあったものですから。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、説得力のあるご意見です。 つまり、研いだ包丁が妊婦にとって良くない、のではなく、妊婦が包丁を研ぐ行為が良くない、と言っている、という説ですね。 一理あると思いました。 丁寧にご解説くださり、本当にありがとうございました。