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エビデンス?
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=354696 先に質問しました。 そこで質問です。エビデンスに基づいていない治療(自分の経験からこうだ) という医者は淘汰されないのでしょうか。 少々私が感情的になっているのでしょうか?
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まずお怒りはごもっともですが、私の話を聞いてください。 医学は、基本的には経験の蓄積による学問です。しかしながら、医師1人で全て経験できるわけもなく、また、患者の個体差もあるため、問題は非常に複雑です。確かに最近、EBM (evidence based madicine)が叫ばれ、ガイドラインなるものがたくさんできました。この私も、狭心症と心筋梗塞のガイドライン作成に関与しました。しかし、このエビデンスというのは、大規模無作為試験に基づいて作られるのですが、多くは日本のものではなく、欧米のデータよりなっております。これは、日本では無作為割付試験を非常にしにくい体質にあるからです。患者そのもののボランティアも少なく、なかなか困難なため、仕方が無く欧米のデータを持ってきております。これが、日本人にも当てはまるとは限りません。 しかし、今後日本のデータが揃えば、自分勝手な、独りよがりの治療や、不勉強のため、エビデンスがないばかりでなく予後を不良とする治療法を選択した医師に対しては、それなりの淘汰はあるかと思います。しかし、これが進むと、いわゆる医師の勘(実際は経験に基づいておりますが・・・)による裁量権が侵され、コンピューターで治療法を選択するといった、非人間的な医学となるかも知れません。 以上、医師側から書かせてもらいました。
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- hubble
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nissy1さん、AKasama58さんが書かれたように、EBM(Evidence Based Madicine)は現在の医療を行なっていくにあたって、必要かつ不可欠のものとなりつつあります。 しかし問題がないわけではありません。全ての疾患、投与される薬剤が大規模臨床試験を行なっているわけではありません。エビデンスが出ていないと言ってもいまさら大規模臨床試験など行わない薬剤もあります。ジギタリス製剤がエビデンスが無いため一時評価が落ちていたことがありました。 又、一年でエビデンスが変ってしまう事もあります。 どのエビデンスをどの様な患者さんに適応するかが、今後の医療を行なっていくにあたって重要な事になると思います。その意味では少しずつ淘汰があると思います。 先ほどの質問ですが、真のエンドポイントは生存期間になるのでしょうが、高齢の患者さんの場合は治療中のQOLが重要で、症状の改善を見る代用エンドポイントも患者さんを中心の考え方としては成り立ちますし、大切な事と考えます。 婦人科医ではありませんので、卵巣癌のエビデンスに関しては詳しくありません。どの化学療法を選択するかは、ステージ分類だけでなく、患者さんの状態、データから見て危険な副作用が予測される場合には(白血球減少など)、EBMをそのまま適応するわけには行かないと思います。なぜconclusionさんが調べた治療が選択されないのか、もう一度時間を設けて主治医とじっくりとお話をされたほうが宜しいのではないかと思います。 お大事になさってください。
お礼
Evidence Based Madicineの欠点はわかりました。一年でエビデンスが変ってしまう事もあるのではどうしょうもありません。ですが、真のエンドポイントは生存期間つまり、母のQOLが重要でPFSと言うのでしょうか?(よく意味がわかっていません)が最も最長で、MSTが最長なのがパクリタキセル+カルボプラチンだそうです。5年生存率も最長だそうです。また、じかに先生(セカンドオピニオン)に聞きますとやはり私が思うパクリタキセル+カルボプラチンが最良だそうです。ちなみに母は、PS0です。疑う余地はないのでしょうか? いろいろな抗がん剤の組み合わせが比較検討され、CAP→CPそしてパクリタキセル+カルボプラチンが標準的治療法だそうです。聞くところによると、入院せず外来で投与できるそうです。CAPは入院だそうです。 母が助かると100%思っていません。なぜなら癌だからです。ずっと入院、方や外来で治療が出来るかもしれない。迷わない私はおかしいでしょうか。 それと、知人の医師に聞いたのですが、教授の考え方一つで治療法が決まるとのことです。例えば、A医師はBと言う治療をしたいのに、教授の目があるからAと言う治療法を行うそうです。これは日常茶飯事だそうです。
エビデンスがあるものはそれが遵守されるべきだと思います。ですから、無症状の段階の高血圧、高コレステロール血症、高尿酸血症などは、エビデンスが発揮されやすい領域ですので、最新のエビデンスに基づく治療が行われるべきで、それができない医師は淘汰されるべきと思います。 しかし、同じ「癌」でも全く同一の状態というのは少ないのです(同一かどうかの判断面でも難しい部分があります)。ですから、「予後」にもバラツキが出てくるのだと思います。 また「稀」な疾患は、エビデンスがほとんど確立されていません。 今は、エビデンスを確立し、それをどう医療に生かすかと言うことが大切な課題です。
お礼
インターネットとは便利なものです。卵巣がんについて、徹夜で勉強しました。CAP療法から、CP療法へ、そしてタキソオルとシスプラチンへと変遷し、生存期間の延長が優位さを持って得られたそうです。その後シスプラチンというお薬がカルボプラチンというお薬に代わったそうです。代わった経緯まではわかりませんでした。それなのになぜCAPなのか?話によれば相当苦痛を伴う治療だそうです。
お礼
回答ありがとうございます。 >欧米のデータに基づいているのですか、初めて知りました。 ひとつ知りたいのですが、製薬会社の絡みで医薬品を使い分けると言うことを聞いたことがあります。本当ですか?何らかの比較試験ならいざ知らず、接待を受けたからetc......どの業界も似たようなものですから、十分ありえると思いますが、ましてや抗がん剤までそれらに左右されることはないでしょうね。