フロッピーディスクはIBMの「8インチ磁気フレキシブルディスク」が最初です。
8インチには片面単密(=1S,128KByte)と両面倍密(=2D,1MByte)がありました。
ミニフロッピーディスク(5.25インチ)は少し複雑です。
一般のIBMフォーマットミニフロッピーディスクは
両面倍密(2D, 360KByte)
両面倍密倍トラック(2DD,720KByte)
両面高密8インチ(2HC, 1MByte)
両面高密(2HD, 1.44MByte)
2HCはフロッピーディスク2Dのフォーマットをそのままミニフロッピーディスクに適用したもので他のミニフロッピーディスクフォーマットとはセクタの構成が全く違います。
対してNECを初めとする国内パソコンで主流だったミニフロッピーディスクフォーマットは
両面倍密倍トラック(2DD,640KByte)
両面高密(2HD, 1.2MByte)
IBM PCのドライブは1.2MByteの2HDに対応していなかったためデータ交換用に640KByteフォーマットの2DDが多用されました。
現在、2モードドライブで640KByteがサポートされるのはこのなごりでしょう。
これに対してAppleは独自のミニフロッピーディスクフォーマットを採用しており
片面単密(1S,144KByte)
ただし、Appleフォーマット1Sは1バイトの記憶の為に2バイトを使用しているため実質288KBytesとなり片面の記憶容量は2Dを超えます。
AppleIIのドライブはノッチ(フロッピーディスクの切れこみ、ライトプロテクトに使用する)の存在を意識するので「2Dミニフロッピーディスクにノッチを作って裏向けにいれる」という手段が良く使われました。
80年代前半にはマイクロフロッピーディスクの仕様が検討されます。
3インチ(松下電器案)3.5インチ(ソニー案)が検討されましたがMacintosh(1986年発売)における採用実績から3.5インチが生き残ります。
最初のMacintosh版マイクロフロッピーディスクのフォーマットは
両面倍密倍トラック(2DD,800KByte)
でした。
少し遅れてその他のメーカーもマイクロフロッピーディスクを採用しますがミニフロッピーディスクのフォーマットを流用したために米国型、国内型の互換性の問題が残りました。
AppleはMacintoshIIfxの発売と同時にFD/HDスーパードライブを標準ドライブとして採用し、1.44MByteの2HDマイクロフロッピーを標準としました。
クイックディスクはCD-ROMやアナログレコードと同じスパイラルトラックを持つディスクで1.8インチ案2インチ案があり、ファミコンディスクシステムは1.8インチが採用されました。
ちなみに私は1982年に買ったFM-7にエプソンのTF-20(ミニフロッピーディスクドライブ)を付けていました。
結構一般的ですよフロッピー。
富士通が推奨していた磁気バブルカセットメモリよりは圧倒的にユーザ数は多かったです。