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道路のアスファルトの粉塵に発癌性は無いか
アスファルト舗装にはタールが使われているとの説がありますが、車のタイヤが削って行く舗装面の粉塵には発癌性は無いのでしょうか。 道路添いの家で毎日粉塵と排気ガスを吸っているので気になります。
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粉塵と特定されているわけではありませんが、幹線道路沿線に住む人の肺がん率が高いというのは、残念ながら当たっているようです。 肺がん発生率:幹線道路近くの住人で高く 胃がんも http://tusidadc.net/news/archives/2004/09/post_20.html 幹線道路から50メートル以内に住む人は、がんリスク高まる」は本当か? http://www.yukan-fuji.com/archives/2004/11/post_715.html 中国でガン患者急増…大気汚染や化学物質が影響か http://www.chosunonline.com/article/20070523000004 とくに、中国での肺がんによる死亡は都市部ほど深刻みたいです。養老孟司さんも著書の中で都市化による大気汚染と肺がんに関する論文を紹介しています。 『しかし肺ガンの発生には、タバコよりも大気汚染のほうが効いているはずである。数年前の「ネイチャー・メディシン」誌に、中国での肺ガンの疫学が紹介された。それによると、肺ガンによる死亡率は、都市によって十倍以上の差があった。同じ都市でみれば、喫煙者の肺ガン死亡率は非喫煙者の三倍くらいだが、それ以上の差が都市環境の違いで加わっている。「ネイチャー・メディシン」誌は、その原因を家庭用暖房と台所の煙だろうとしている。それに自動車の排ガスなども加わった、一般的な大気汚染が主因だろうと私は考える』 (p72「いちばん大事なこと」集英社新書) http://www.amazon.co.jp/dp/4087202194 つい最近では、中国から九州へ大気汚染物質が飛散し、光化学スモッグが発生したことも記憶に新しいと思いますが、実は関東地方を中心に最近になって光化学スモッグが発生しており、次のサイトによると「自動車の排気ガスについては、規制されたものの、十分な改善がされていなかったと指摘する声もある」ようです。 懐かしの光化学スモッグが復活!? -healthクリック http://www2.health.ne.jp/library/5000/w5000479.html 日本は中国ほど大気汚染はひどくはないと思いますが、それでも東京などは鼻毛の伸びが違うなどとよく笑い話にもなるくらいには汚染が進んでいることに間違いないと思います。日本の自動車保有台数は7000万台を越え、毎年約500万台が廃棄されているとも言われています。昔に比べれば、排ガス対策も進んでいるとは思いますが、大型排気量の車も増え、何よりも圧倒的に総数が増えているので、影響がないと考えるほうに少し無理があるのかもしれません。 http://www.oricom.co.jp/forum/005/data09.html http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/honbun.php3?kid=216&serial=13166&bflg=1 参考までに、浮遊粒子状物質(SPM)などの大気汚染地図情報がありましたので紹介しておきます。 大気汚染地図情報(速報値) 浮遊粒子状物質 [SPM] http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/bunpu1/air/mapmenu.asp?mapno=18&date=2007110200
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- teishia
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こんばんは。 道路粉塵に発ガン性はあるか、と聞かれれば「ある」ということになるだろうと思います。ただし、問題はその確率がどの程度、言い換えれば、道路沿道以外の人と比べてどのくらい発ガンの危険性があるか、ということでしょう。 これについては、かなり複雑な計算を要しますのではっきりとは書けません。ただ、言えることはタバコを吸うよりは、発ガンの危険性は低いだろうと予想されます。 一口に道路粉塵といっても、アスファルトが削れたものだけでなく、タイヤのかす、ブレーキダスト、排気ガスからの粒子、といろいろあります。それらが組み合わさって、トータルでの発ガンの危険性に繋がります。 日本ではまだ、そういった研究が遅れているように思います。