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鳴らしていないスピーカーの影響

長くオーディオをやってきて当たり前のように思っていたのにあらためて理由を考えてみると分からないことがあります。 同じ部屋に置いてある鳴らしていないスピーカーはプラス端子とマイナス端子をショートしておくのが良いと言われていますが、それは何のためだろうということです。 これをすることでコーン紙に制動がかかって動きにくくなるのは分かりますが、鳴らしているスピーカーの音圧で鳴らしていないスピーカーのコーン紙が振動するとどういう悪影響があるんでしょうか。 特定の周波数で音のエネルギーが吸収されるとか、逆に特定の周波数でピークが出るとかなのかなと予想しますが、理屈が分かりません。 どなたか教えてください。よろしくお願いします。

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回答No.4

理科には疎いので、誤っているかも知れませんが... まず、エンクロージャーの存在自体が、音波の反射や回折の原因となります。 次に、肝心のユニットです。話を分かりやすくするために、バネと重りの例で考えます(バネが空気、重りがスピーカーユニットの振動系)。 バネの先に重りをつるし、手で上下に動かすことを考えてください。このとき、非常に遅く動かせば、重りと手の動きは一致します。非常に速く動かせば、重りは動かず、バネだけが伸び縮みします。つまり、非常に低い周波数の音にとっては、ユニットの存在は無視でき、音はそのまま透過すると考えられます。逆に、高い周波数では、ユニットは動かず、音波を反射します。 これに対して、ある一定のスピード(バネの強度と重りの重さによって一意に定まる)では、手の動きと重りの動きが正反対になり、非常に大きな振幅を得られます。しかし、これから少しずれた速さでは、重りの動きが不規則になります。このとき、いずれにせよユニットは動いているので音を出すことになりますが、本来の音と逆相の音が出ると音を打ち消すことになって音圧が下がり、同相の音が出ると音圧が上がります。位相がずれると、音の立ち上がりが鈍ったり、音の終わりに尾を引きずったりします。 このような理由から、ユニット(特にウーファー)の入力端子をショートして電磁的に制動をかけ(共振しないようにし)、すべての周波数の音を反射してしまおう、ということになります。 さらに、バスレフ型スピーカーでは、バスレフポートの共振も同様に考えられます。すなわち、ポート共振周波数においては逆相の共振を起こすことになるので、その周波数の音圧が下がります(そのため、部屋の定在波対策として、バスレフの原理であるヘルムホルツ共鳴器を設置して、特定の周波数を狙い撃ちで吸音するという手法がとられることもあります)。また、それ以上またはそれ以下の周波数ではポートを筒抜けしてしまうので、中の吸音材に音を吸われることになります。 なお、パッシブラジエーターも、究極的には同じ原理です。 以上のような理由から、何組ものスピーカーを同じ部屋に置くことは好ましくないとされ、置く場合には鳴らさないスピーカーの入力端子をショートしておくのが良いとされるわけです。

Kevin1964
質問者

お礼

解説有難うございました。 バスレフポートも同様の悪影響があるんですね。

その他の回答 (3)

回答No.3

パッシブラジエーターはこれを積極的に利用した例だと思います。 15in.のウーファーのシステムは端子はショートしていますがウーファーのエッジに指を当てると傍のSPの低音で振動していることが分ります。何らかの影響はあると思いますのでかつて、カバーを考えたこともありましたが付けたり外したり面倒なのでそのままにしています。 「理屈」はパッシブラジエーターの設計をすることに通じると思いますので探してみられてはいかがでしょう。

Kevin1964
質問者

お礼

コメントありがとうございました。

回答No.2

電気的にショートされる為ウーハー等にブレーキがっかった状態になる効果をがあると思います。 高感度電流計等も輸送時等ショートします。 スピーカーの輸送時も行う場合もあり、その名残の可能性を今、気ずきました。

Kevin1964
質問者

お礼

コメントありがとうございました。

  • banky
  • ベストアンサー率32% (587/1829)
回答No.1

音は空気の振動ですから物理的には音圧が使っていないスピーカーのコーン紙にも届いていると言えるでしょうね。 ただ、その音圧によって他のコーン紙まで振動させて何らかの音声振動が発生しているとはなかなか考えづらいと思います。 使っていないスピーカーのコーン紙(ウーハー)が35とか40cmとかと大きく、今鳴っているスピーカーと隣あって置かれ、しかも大音量ででも鳴らした場合は眠っているコーン紙も物理的には振動をしているんでしょうね。 低音を大音量で鳴らした時に窓ガラスに振動して窓が鳴り出すのと同じ原理ではないでしょうか。 周波数テストレコードを使ってみると色々な周波数がもたらす現象を耳と体で体験する事が出来ますよ。

Kevin1964
質問者

お礼

やはり共振による影響ということですね。 有難うございました。

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