どのような写真をどのように組み合わせるかが、組写真の腕の見せ所ですから、それをわかりやすくと言われても難しいですよ。
「最近絵を始めました。モナリザのような万人に好まれる絵の描き方を具体的に教えてください。」
と言われるようなもので、どう組み合わせるか感性の部分になりますので、技法よりも才能です。実際、コンテスト入賞作品の講評でも「画面転換が心地よい」とかの抽象的な表現が多いですよね。
まずは、ご自身の撮りたい分野を見つけ、その分野の写真を組写真、単写真にこだわらず多く見て目を養い、自分で多くの撮影をこなしていけば、次第にこういうテーマで撮りたかったが、この1枚ではテーマが伝わりにくい。これと2枚1組で見れば伝わりやすい・・って自然に思えるようになります。
私が、雨天のとある野外博物館の様子を写した組写真で初めてコンテストに入選したのは高校3年の時でしたが、それを撮影したのは中学3年のときでした。3年経って、写真を見る目が肥えたのか「この3枚の組み合わせで、雨の日でも人が集まっている魅力が表現できている」と気付き、応募した作品でした。
この間に、いろいろと人の作品には目を通し、撮影技法のノウハウ本も読みましたが、作品の作り方を具体的に教える本は読みませんでした。というか、そういう本があるかどうかも知りませんでしたし、読みたいとも思いませんでした。
大切なのは、具体的な説明よりも、感性だと思いますよ。
お礼
俺は日本人ですよ。それぐらい分かるよ。