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日系航空会社の料金
日系航空会社の料金はなぜ高いのでしょうか? 乗り継ぎ便の方が、空港税や移動距離を考えると高くなる気がするんですが・・・ ただ、韓国や中国の方から言わせると日系の方がnational flagより安いということですが・・・ 後、同じ区間を飛ぶのに片道だと料金が全然違うのもなぜでしょうか? 例えば東京ーパリ間 パリ→東京は400ユーロに対し東京→パリは正規料金の1000ユーロくらいとなっていますが、なぜでしょう?
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> 例えばA→Bが片道10万円だとします。翌日に今度はB→Aに戻る時片道料金が5万円だとします。 > こういうことがなぜ起きるんでしょう? 2つ理由があります。 1)普通運賃は、出発国ごとに異なります。国ごとの経済力や購買力などを もとに、IATA( 国際航空運送協会 )が定めています。たとえば日本と韓国の あいだでも、普通運賃は日本発のほうが高いのです。 つまり「 日→韓→日 」と「 韓→日→韓 」は同じ商品ではなく、前者のほうが 高いんですね。普通運賃は割引運賃を計算するときのベースになりますので、 このように価格差がある国のあいだを往復する場合は、A→B より B→A の片道 航空券のほうが安いというケースは珍しくありません。 正規運賃の高さをコストに求める人もいますが、それはおそらく勘違い でしょう。普通運賃は前述のように IATA が決めていますし、いわゆる ペックス運賃は二国間協定があるので極端に安くはできません。たとえば 日台路線を見ると、悪評高いチャイナエアラインと JAL のペックス運賃は、 ほとんど同じ値段になっています。 2)#6 の回答で「 国際線は往復で利用することが前提 」と書きましたが、 その前提は国によって変わってきます。日本のように海に囲まれた島国では 往復利用が当たり前ですが、ヨーロッパのように外国と地続きのところでは 片道利用の人も珍しくありません。 そういった国では日本よりはるかに、片道航空券を買い求める人が多いので、 需給の関係で必然的に値段は下がります。よって 日→欧 よりも 欧→日 のほうが 片道航空券が安くなる傾向にあるのです。 また、アジア諸国では海外への出稼ぎがポピュラーな国も少なくありません。 出稼ぎの人たちは、次にいつ帰ってくるかわからないので片道航空券を使う ことが多いのですが、たとえ数年先であっても国に戻ってきます。ですから 長い目で見れば、往路と復路の人数は等しくなります。こういう路線では、 片道航空券がバカ高くならないこともあります。
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- uni37
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ご質問が正規運賃を対象にしたものか、格安航空券を対象にしたものかわかりませんので、両方説明します。 1)正規運賃が高いわけ これは、コストの違いにつきます。特に、人件費と整備費および機体です。整備費もつきつめれば人件費といえるかもしれません。アジアなど途上国やロシアではもともと全体として人件費が安いですし、アメリカでは客室乗務員や空港係員などの質に日本やアジアほどのレベルを求めていないので、人件費が相対的に安くなります。また運賃の安いの航空会社はしばしば古い機体を多数使っています。中古機ばかり使えば安上がりです。そのかわり、何が犠牲になっているのかは、航空会社の安全性を評価する重要な指標の一つが平均機体年齢だ、ということからおわかりいただけると思います。 2)格安航空券が高い、少ないわけ すこしまどろっこしいかもしれませんが、格安航空券の原理から説明します。 飛行機を飛ばすのにかかる費用は、乗客が一人増えてもほとんど変わりません。せいぜい機内食のぶんだけで、全体から見ればごくわずかです。従って、考え方の上では、空席のまま飛ぶよりは、たとえ1000円でもその席を売った方がよい、ということになります。 そこで航空会社は、できるだけたくさんの座席を売ろうとします。このため、座席をまとまって買ってくれる旅行会社に対しては大幅に割り引いて座席を卸します。考え方の上では、一便あたりのコストから、正規運賃で販売がみこめる座席数*運賃を引き、残りのコスト+利益を、残りの座席数で割った金額を基礎として一人あたりの運賃を決め、座席を旅行会社に卸します。 もちろん、実際に座席を卸す価格はいちいちこういう計算をするわけではなくて、もう少し実用的なルールに基づいて決まっていると思いますが、原理はこういうことです。 旅行会社は、こうやって安く買った座席のうち、自社のパッケージツァーなどに使う分や、他社に転売する分の残りを、格安航空券として販売します。 往復が基本的な販売単位となるのも、航空会社にとって確実であるということと同時に、こうした販売が一般的であるということが理由としてあります。 ちなみに他社に転売というのは、航空会社から直接航空券を卸してもらえる旅行会社は限られているからです。国際線の航空券を購入した際に渡される緑色の航空券に記された発券会社名が、自分が購入した会社と異なることを不思議に思った方もあると思いますが、これはこういう事情です。 日系航空会社はもともと相対的に高コストのため、格安航空券という場合でも計算の出発点が高い、というのがまず格安航空券が高くなるそもそもの理由ですが、理由はそれだけではありません。 パッケージツァーなどだけでなく、出張など業務でも日系航空会社はよく使われます。これは、ダイヤが日本発着を中心に組まれていること、付帯サービス(ラウンジ、その他)が充実していることなどビジネスに便利だからです。このため、そもそも旅行会社に卸す座席の量が、アジア系などに比べると少ない可能性があります。ただ、これは多くの場合ビジネスクラス以上の話なので、エコノミーが中心の格安航空券の世界では大勢に影響はないかもしれません。 パッケージツァーのような比較的海外旅行に慣れない方が多い場合に日系が人気なのは確かです。このため、日本発往復として旅行会社に卸された座席のかなりの部分はパッケージツァー用に投入され、単品の格安航空券として発売されるものは相対的に少なくなります。市場に出回る量が少なければ、売れ残りを心配して旅行会社がダンピングする必要がないので、格安航空券の価格は高止まりします。 日系航空会社の座席でも、海外発往復の場合にはこうした事情があまりありませんから、もともと高コストで高くなっている分をのぞけば、日本発よりは安くなる可能性があります。 長くなって恐縮ですが、参考になれば幸いです。
お礼
>長くなって恐縮ですが、参考になれば幸いです いえいえ。一つの疑問が晴れました。ありがとうございます。
- nidonen
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エアラインマニアです。日系のほうが高いのは、つまるところ需給の関係です。 高くても日系を選ぶという人がたくさんいるんですね。私の周りにも「 国際線なら 日航のほうがいいよね 」という人はいます。 このように日系のほうがなにかと安心という人たちは、日系を選びます。 また社用や公用で普通運賃で乗るような立場の人だと、日系はものすごく その手の顧客を大事にします。まさに至れり尽くせりのサービスになるので、 荷物をどかっと通路に置いて、CAに向けてあごをしゃくるような人たちは 日系のほうを好ましく感じるというわけです。 これが海外発になると、日本人よりも現地の人に買ってもらわなければ ならないので、やはり価格競争になってしまいます。これも需給の関係です。 なお、日系は格安航空券にほとんど座席を供給しなくなりました。もともと 高い料金でも売れるし、自社サイトなどで直販したほうが儲けが大きいので、 旅行代理店を通す格安航空券に消極的なのです。いっぽうで海外の航空会社は 代理店の販売力が魅力なので、いまでも格安航空券に積極的です。 > 同じ区間を飛ぶのに片道だと料金が全然違うのもなぜでしょうか? これは、国際線は基本的に往復で利用することが前提の乗り物だからです。 往路と復路で違う路線を使う人は少数派で、ほとんどの人は往復で同じ路線を 利用します。日米路線のように路線数が多い場合も、往路と復路で同じ航空会 社を使うことには変わりありません。 よって、航空会社にとっては往路と復路に乗るお客さんの人数が同じになると 理想的です。逆に言えば、片道利用の人がいると、片方だけ余計な空席が出ます。 それは航空会社にとって販売機会を逸することになるので、片道だけの航空券は 往復と変わらないくらいか、むしろ高い料金を取ってバランスを取るのです。 ですので、片道だけの搭乗でもとくに問題のない国内線では、片道だけ乗る のがバカ高くなったりしませんよね? 国内では競争相手が新幹線や自家用車に なりますから、基本的には片道ベースの運賃設定になるのです。
お礼
さすが >エアラインマニア 様です。分かりやすい解説ありがとうございます。
補足
> 同じ区間を飛ぶのに片道だと料金が全然違うのもなぜでしょうか? なんですが、やはり私の言葉不足のようです。 例えばA→Bが片道10万円だとします。翌日に今度はB→Aに戻る時片道料金が5万円だとします。 こういうことがなぜ起きるんでしょう?
- langsyne
- ベストアンサー率35% (6/17)
旅行業者ではないので,私の理解(誤解かも知れません)の範囲内での回答になります。 日本の航空運賃には,普通(正規)運賃とペックス運賃,そしてIT(包括)運賃の3種類があります。 ペックス運賃は航空会社が発行している正規割引運賃のことです。そしてIT(包括)運賃は団体用旅行用に発売された運賃のことです。 そして,IT包括運賃は,正規割引運賃が正常に流通していないために鬼っ子のようなものではないでしょうか。 こちらのサイトでのお勧めの航空券のトピックスを見ますと,根強い日系信仰が見受けられます。 ですから,安売り,切り売りしなくとも日系航空会社の席は埋まっていくのではないでしょうか。 それに対して人気が低い会社は,当然料金が一緒ですから売れ残ります。2ヶ月前がその判断の時期とも訊いたことがあります。 売れ残ったまま空気を運ぶよりは,料金を下げてでもお客さんを運んだ方が利益になることは自明の理です。 ですから,直前になればなるほど料金は下がっていく訳です。 しかし,日系がIT包括運賃を出していない訳ではないと思います。 ただ,その設定があまり正規割引運賃との違いが無いだけだと思います。 その証拠に,今年の夏などはJALでワンワールド加入キャンペーンだと思いますが,かなり安く,アジア系と大して変わらない設定の包括運賃が出ていました。 ですから,日系でも場合によってはかなり安い包括運賃が出回ります。 次に海外の場合です。 これは,呼び寄せ便の発券を,ロンドンとマドリッドの現地代理店と行った時に仕入れた知識です。 海外では,格安航空券というカテゴリーが存在しないそうです。 全て,正規割引運賃になるようです。 そして,正常な価格競争が行われていますので,その会社の人気に合わせた様々な料金が存在しています。 ですから,JALやANAもその国での自社の競争力に合わせて,価格設定している訳です。 http://www.gendai.co.uk/jpn/ 自社の商品が売れると判断すれば強気の値段設定をするでしょう。 商品の競争力が弱いと判断すれば価格競争に持ち込もうと,初めから安い設定をするでしょう。 本来のあるべき姿で,競争をしているのです。 そして,その中で幾つかのクラスに分けてあり,そのクラスでまた料金が違ってきます。 当然安いクラスから埋まっていきます。また,人気の高い日だと判断すれば,どんどん料金設定は上がっていきます。 日本とは逆です。安く手に入れたければ早めに手配してくださいと言われました。 また,代理店は航空会社の正規割引航空券の発券を代行するだけです。 マドリッドの代理店では,発券手数料50ユーロを徴収されます。その手数料で稼いでいるだけです。 まとめになりますが,日本では正規割引運賃は価格カルテルの下で,正常な競争が行われず,IT包括運賃になって初めて価格競争が行われている。それに対して,海外では初めからペックス運賃で価格競争が行われている。その違いではないでしょうか。
お礼
>格安航空券というカテゴリーが存在しないそうです 目から鱗です。ありがとうございました。 言われれば、格安航空会社との住み分けも出来てますしね。
- smzs
- ベストアンサー率45% (171/374)
#1です。 >その辺を鬼の首取ったようにここぞと指摘されても いえいえ・・・そんなつもりでは・・・ ただ、例えばタイ航空で成田→バンコク→パリの片道正規運賃は、やはり50万円弱(プラス諸税等。制限付き正規運賃だと40万円強プラス諸税等)していますね。 ですから、正規運賃で言う限りは、あまり変わらないと思います。 格安運賃ですと、#2様のような事情の他に、航空会社の戦略もあるかも知れませんね。格安運賃は、正規運賃とは異なり、各航空会社が、独自の考えで価格を設定していますから。つまり、日本人が利用するなら、多少高くてもいいだろう、という事情もあるのではないでしょうか。
補足
若干私の質問の際の不手際があったようで・・・申し訳ないです。 旅行代理店を通した場合、日系以外だと格安航空券があるのに対し、日系は正規割引料金しかないのはなぜでしょう?と言うのが第一の質問です。 >日本人が利用するなら、多少高くてもいいだろう と考えるなら、そもそも格安航空券があること事態が不思議ではないでしょうか。 次に、なぜ日系航空会社でも海外→日本なら格安航空券があるのに、その逆はないのか?と言うことです。
- supportnet
- ベストアンサー率32% (31/96)
一部のみですが、 >韓国や中国の方から言わせると日系の方がnational flagより安い については、「どの国のナショナルフラッグも自国では安売りしない」が 鉄則と聞いたことがあります。日本でJALが安売りしないように、大韓は韓国では安くはしない、ということみたいですね。
お礼
だから韓国人にとってはJALやANAのほうが安く、日本人にとっては大韓やアシアナの方が安いわけですね。有力な情報ありがとうございます。
- langsyne
- ベストアンサー率35% (6/17)
日本発の航空券の料金については,長い間,内外格差が叫ばれてきました。その為,海外発券の呼び寄せ便なるものが存在する所以です。 そもそも,日本では50年前に制定された航空法の規定により,日本発の国際航空運賃の制定については,独占禁止法の適用除外を受けています。 それにより航空各社が,運賃を協議して決定しているカルテル行為が容認されてきました。 つまり,各社の価格競争により価格が設定されているのではなく,各社が協議,話し合いにより設定してきました。 そのため,日系だけでなく欧州系もほぼ同額の,そしてどちらかと言えば高い料金設定を行うことが可能だった訳です。 競争が無ければ,料金が下がる訳ないですよね。 しかし,今年になって公正取引委員会が,このカルテル行為について独禁法の例外規定を外すべきか検討する研究会を設けて検討に入っています。 そして,この1日に研究会より例外規定を廃止する旨の報告が為されています。そしてそれを受けて公正取引委員会は,航空法の改正を働きかけていくようです。 http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071002AT3S0100P01102007.html ですから,これからは適正な価格競争が促されていくものと思います。 ただ,私は法律の専門家ではありませんので,細かな条文の適用解釈とかは理解しておりません。 あくまでも私の勝手な解釈の可能性もありますので,引用しているニュース等からご判断ください。
お礼
わかりました。独占禁止法の適用外にあって保護されてきたわけですね。ありがとうございます。
補足
正規料金については分かりました。 >日系だけでなく欧州系もほぼ同額 何ですが、格安航空券の場合、JALもANAも他者に比べ2倍~3倍しますよね。それについては何か存じていらっしゃいますか? 質問した際に挙げた例なんですが、欧州→日本は日系でも格安があるのに、日本→欧州は正規料金のみと言うことですが、それについても何か知っていることがあれば教えていただきたく思います。
- smzs
- ベストアンサー率45% (171/374)
ご質問に対する回答ではないのですが・・ >例えば東京ーパリ間 パリ→東京は400ユーロに対し東京→パリは正規料金の1000ユーロくらいとなっていますが、 1000ユーロとすると、16万円ほどですよね。 東京→パリ片道の、エコノミー正規運賃は、制限つき普通運賃でも40万円弱、制限なし普通運賃だと50万円前後はするのではないでしょうか。 http://www.ana.co.jp/int/fare/normal/index_fare_euro.html http://www.jal.co.jp/normalfare/eur.html
補足
まぁまぁ細かいことは・・・一例を挙げたまでです。 事実がどうかはともかく分かりやすく伝えようとしただけなので、その辺を鬼の首取ったようにここぞと指摘されても・・・気にしないで下さい。
お礼
大変よく分かりました。ありがとうございます。