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市議会議員について
(1)市議会議員は同じ町内会から、二人以上立候補するのはタブーなんで しょうか?それとも、実力の世界だから、関係ないとか。 (2)あと、現役会社員と掛け持ちをされている方がいますが、 両立は可能なんでしょうか?自営だと、融通きき、わかりますが、 一般企業は大企業でも、上司とうまく交渉すれば、議会や公務の 日など休めるのでしょうか? 実際、一般企業との兼業市議がいるので、どうやってやりくり しているのだろうと思います。
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(1)今でも、同じ町内会から1人しか立候補できない旨の暗黙のルールが生きている地域もあります。 これは、町内の有力者が非公式に立候補者を調整するという古い体質の現れです。彼らにとっては、地元の利益を反映させるため、確実に1人を当選させる必要があります。そこに複数の立候補者が出ると、票が割れて地元の議員がいなくなるおそれがあるので、それを阻止しようとします。 つまり、同じ町内で第二・第三の立候補者が出る動きがあると、陰でいろいろな圧力をかけてつぶしにかかるのです。初めからそれがわかっているので、自然と複数の立候補者が出ない雰囲気ができているわけで、この傾向は田舎の方が強いです。したがって、立候補しないというよりも、立候補させないといった方が正確です。 しかし、法的には立候補は自由であり、多くの票を獲得して当選すれば勝ちという実力の世界なので、若い世代ではこのような体質にこだわらない人が大半になっています。 (2)一口にサラリーマン兼業議員といっても、いろいろな形態があります。 中には自分で有給休暇をやり繰りして、文字通りサラリーマンと兼業している議員もいます。 あるいは、会社の労働組合の幹部が議員をしている場合もありますが、これは、会社側が議員活動を優先することを慣例的に黙認していることが多いです。 また、経営者の理解を得て、忙しくない部門に属しつつ、議員活動の方に力を入れているケースもあります。この場合は、経営者自身が有力な支援者になっていることも多く、例えば、企業に所属しながらスポーツに専念する選手(実業団スポーツ)と似ている側面もあります。ただ、兼業議員の場合は、大企業よりもオーナー経営者による中小企業の方が融通がききます。 一方、大企業では、近年、「立候補休職」という制度を設ける傾向が多くなりつつあります。これは、公職に就いている間は休職扱いにし、それが終了したら復職できるシステムです。この制度を利用すれば、将来の生活を心配することなく立候補できるわけですが、実際に運用を充実させるのは今後の課題となっています。 従来、議員になる人は、農家や自営業者など常に地元に張り付いていて、利害関係が深い人に偏っていました。しかし、これでは、市民の中で圧倒的に数が多いサラリーマンの感覚を市政に反映できないため、サラリーマンでも意欲のある人が容易に立候補できる環境を作るべきかと思います。
お礼
大変貴重なご意見、ありがとうございました。