鵞足炎は、この鵞足腱や鵞足包(鵞足と内側側副靱帯の間にある滑液包)が炎症を起こしている状態です。陸上競技やサッカーの選手に多く、ランニング動作で脚を後ろに蹴り出す時やサッカーのキックで蹴り出した脚を減速させる時などに、過度の負荷がかかったり、鵞足と内側側副靱帯とがこすれあったりして起こります。ウォーミングアップ不足や、急に長い距離を走ったり使いすぎたりということが原因としてあげられますが、X脚(膝をまっすぐにそろえて立つと足首の内側にすき間ができる)や回内足(着地時に足が外がえしになる)などの骨格異常や練習場所(アスファルト、坂など)にも起因しますので、注意してください。
《処置》
・痛みが強い時は、患部に消炎鎮痛剤などをぬり、安静にする。(少し痛みがとれた時点で練習を再開しがちですが、
すぐに再発するので十分に安静期間をおき、その間はランニング以外のトレーニングで補強する。)
・大腿部のストレッチングを十分に行い、筋肉の緊張をほぐし、鵞足にゆとりをもたせるようにする。
・痛みが発生した直後(運動直後)は冷やすが、慢性的な痛みには患部を温め(温熱療法)血液循環をよくする。
・X脚や回内足が原因の場合、シューズの底の内側を高くする方法もある。(この場合専門家に相談した方がよい)
《予防》
(1)練習前後のストレッチングを十分行う。(特に大腿屈筋群)
(2)練習直後はアイシングを行う、その後は患部を温める。
(3)ランニングの距離は徐々にのばすようにする。
(4)練習場所にも注意する。(土のグラウンドや平らなところを選ぶ)
お礼
大きな病院ですか… 大学病院とかですか? ちょっと恐くて…