介護事業者はそれこそいくらでもあるので、この売却によってニチイ学館のシェアが独占的になるというようなことはないと思います。
むしろ、ニチイ学館ほどの規模でないと現在のコムスンのサービスを維持できないと思うので、仕方の無いことではないでしょうか。
介護サービスというのは郵便局等と同じで、「現在営業している地域でも、採算性の低い地域のサービスは行わない」
というわけにもいかないですし、中途半端な規模の企業に売却した場合、経営が厳しくなった結果将来的にそういったことが起こるリスクがあります。
ただでさえ介護事業は採算がかなり厳しいようですしね。
仮にもっと規模が大きくなって独占的な状態になり、料金の底上げ等が行われたとしても、
サービスを打ち切られるよりは被介護者にとってもその方がずっとマシだと思います。
そもそも、法律に違反していたとはいえ、コムスンのサービス自体はそれほど悪いものではなかったようです。
むしろ業界の中での顧客満足度は結構高い方だったようなので、施設面でも人員面でも、
ニチイ学館にとっては良い買い物だったのではないでしょうか。