- ベストアンサー
車両の前面ガラスの大きさ
一般的に通勤型車両(JRならばE231系とか)の前面ガラスが大きいもの多いように思えます。対して特急車両(485系、E257系500)は小さいものが多いのはなぜでしょうか? 後者の方がスピードが出る分、より大きくして視界を確保した方が良いのではと思うのですが・・・
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。鉄道会社で乗務員をしております。 前面の窓なのですが、なるだけ大きく取りたいというのが理想です。 >後者の方がスピードが出る分、より大きくして視界を確保した方が良いのではと思うのですが・・・ この場合、窓の大きさより運転台の高さの方が要素として大きいのです。 ●高い位置のほうが視界が遠くまで見通せるようになり、不慮の自体への対応が早くとれる。 ●高い位置のほうが、スピード感が抑えられる。自動車で例えると、普通の乗用車よりワンボックスタイプの車高の高い車のほうがスピード感が和らぐ様に。 ●高い位置のほうが、万が一の衝突時に障害物より重心の高さが高くなり、運転士の安全性が高くなる。 ・・・・そういう経緯から、スピードを出す特急列車などの運転台は高い位置にあるモノです。 運転士の座る位置が高い位置にある→(結果)→特急の前面窓が小さくなってしまった。 ・・・・となります。 理想で言えば、全ての鉄道車両の運転台は高いに越した事は無いのですが、通勤型の場合、スペースの確保の面で車体はどうしても真四角になります。 車体構造と、なるだけ前面が見通しやすいようにと、通勤型の場合は前面窓は1枚タイプを近年は採用しています。 その為、視界が大きく感じるのです。
その他の回答 (4)
- suroeste
- ベストアンサー率47% (776/1644)
特急列車は、高速運行することが多いため、エネルギー効率向上、走行抵抗低減や風切り音低減のため、先頭車は流線型形状等空気抵抗を考慮しなければなりませんので、大型平面ガラス等空気抵抗の大きい形状は採用しにくいと思います。また、大型曲面ガラスは制作も取り付け取り替えも難しく、車両コスト増大になりますので、分割窓とし必要により小型曲面ガラスも使用する場合もあります。 また、特急列車は踏切事故等に備え高運転台とし前面強化する場合が多く、窓の上下幅は狭いのが一般的です。高速走行時は、600m先など遠くを見なければならず上下の幅はあまり必要ないようです。左右の視野は広い方がいいですが、すぐ直下のレールや枕木などは、高速走行時目に入らない方が疲れも少ないようです。 普通列車は、停車発車を繰り返す場合が多く、停止位置目標も必ずしも全駅上から吊り下げられたタイプばかりでなく、レール間など低い位置に設置されたものも多く、停止位置目標に合わせてピタリと停車しなければならない場合、直下がよく見えた方が便利です。また、ローカル線などに行くと停車している列車の直前に、お客さんが横断する通路がある場合などもあり、直下がよく見える方が安全確認が確実です。 普通列車は、乗務員交替の機会も多く、車掌室とも兼用するため運転室の床は、客室と同様低位置の場合が多いので、前面窓は大型になります。昔は大型窓ガラスが高価だったため、大型平面窓でも3分割等でしたが、現在は貫通扉がない場合などは大型1枚平面ガラスを使用する場合が多いようです。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 素人考えでは大きい方が良いように思えますが、視野を遠くにとすると自然と運転台が高くなり、ガラスも小さくなるんですね。
- ka-
- ベストアンサー率21% (35/161)
E531等(E231系もだったと思うのですが) 大きな全面ガラスに見えて、近くで見ると黒いシール?ラッピング?塗装?みたいなのがしてあります。 デザインを意識した物だと思います。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 E231系はデザインで大きいように見えていたんですね。
- mukaiyama
- ベストアンサー率47% (10402/21783)
>後者の方がスピードが出る分、より大きくして視界を確保した方が良いのではと… それは逆です。 空にカラスが舞っていようと、田んぼで稲刈りしていようと、列車に運行には関係ないのです。 列車の運転には、前方の線路とその周囲にある信号機、踏切、ホームなどが見えればよいのです。 質問者さんが車の免許をお持ちならおわかりになると思いますが、前方を注視すればするほど、視野角は狭くなります。 周囲の雑景が目にはいるようでは、前方を注視していないと言うことですね。 ということで、国鉄時代の車両は全般的に全面窓が大きくありませんでした。 JR化されてから、窓の大きな車両があちこちで作られたのは、運転士の都合より乗客の前面眺望を優先した結果です。 乗客の前面眺望といえば、一世代も二世代も前ですが、名鉄の 7000、7500系パノラマカー、小田急の 3100系NSE車など、運転台を 2階に上げた車両がありましたが、これらも運転台の窓は決して大きくはなかったですね。 いまでも新幹線の 500系や 700系も、大きい窓とは言えませんでしょう。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 ずばり、車を高速道路で運転するのと同じ感覚ですね。
フロントガラスの大きさは高運転台か低運転台でほぼ決まります。 国鉄時代は通勤でも特急でもフロントガラスは小さかったです。 踏切事故で運転士が死亡することがあったことから高運転台で窓が小さいいわゆる東海型と呼ばれるデザインが一般になりました。特急電車にいたっては、485系の形が殆どでした。 このデザインのコンセプトは、国鉄最後の1986年に登場した、特急ディーゼルカーキハ185にも採用されました。キハ185は前面展望を考慮したことからフロントガラスは大きくなりましたが、運転席側は高運転台となっています。 東海型↓ http://www.h4.dion.ne.jp/~smatic/monologue/115.jpg キハ185↓ http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cd/Kiha185_siokaze.jpg JR化後(昭和末期~)は各社個性を打ち出すべく、東海型や485系のデザインを無視したデザインのものが登場するようになりました。軽量ステンレスと前面FRP(強化プラスチック)などの新素材でデザインも変えやすくなりました。観光地を走るワイドビュー特急や瀬戸大橋を渡る特急は前面展望の観点からフロントガラスが拡大されました。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/86/Jreast251svo-sng-omc.jpg http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/5/5d/JRC-Kiha85-0DC.jpg http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2f/TSE_2001.jpg しかし、これらの車両は窓を大きくするため低運転台になってしまいました。夏場は日が当たり暑い、奥の信号が見にくいなどの問題もあったようです。2000系も世紀末に増備された車両は高運転台となり、運転席側の窓は小さくなりました。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/a/a4/JR_Shikoku_N2000.jpg 高速運転を行う特急車は高運転台のほうが視認性の点で都合が良いのは確かだとおもいます。車両には高さ制限がありますから、運転席の位置が高くなると、必然的に窓が小さくなります。北海道のディーゼル特急が良い例です。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/0/06/DC283_hokuto_001.jpg 余談ですがE231は窓周りを黒く塗ってあるのとライトケースも一体なので大きく見えるのかもしれません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Jreast_e231kinko-kotsu.jpg
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 素人考えでは大きい方が良いように思えますが、視野を遠くにとすると自然と運転台が高くなり、ガラスも小さくなるんですね。
お礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 素人考えでは大きい方が良いように思えますが、視野を遠くにとすると自然と運転台が高くなり、ガラスも小さくなるんですね。