「命」について
柳美里さんの「命」についてのすばらしさを教えて下さい。
柳さんが巷で騒がれていたころ私は海外に住んでいたので、柳さんの本を読むことが出来ませんでした。数年前帰国し、数冊の著書を読みました。感想は「なぜ、この作品が騒がれるのかわからない」でした。同じような内容なのでストーリーさえもほとんど覚えていません。その後、柳さんの本は全く読まなくなりました。しかし、最近「命」という映画がテレビで放映されたので、主演男優女優ともすきなので、見ました。演技はなかなかなものと思いましたが、話の内容は何がすばらしいのかやはりわかりませんでした。とても下品な表現になってしまうかもしれませんが「不倫した身持ちの悪い女が妊娠し、それを昔の男に打ち明ける」ただ、それだけの話ではないでしょうか?男ががんだったのはたまたまであり、そのような立場の人間が新しい命に執着することを到底「奇跡」などと表現できることではないと思います。
私ひとりがこのように思ってもかなり多くの人が「命」という小説を高く評価されているので、その理由を具体的に知りたいです。よろしくお願いします。
お礼
ご紹介ありがとうございます。 閉鎖病棟と一緒に、臓器農場も借りてきたのですが あまりのおもしろさに、一気に読んでしまいました。 閉鎖病棟のほうは、知人に精神分裂病の人がいるせいか すごく辛いですが、やりきれなさにかけてはピカイチですね。