磯野波平の酒ぐせ

質問

久しぶりに、サザエさんを見ていて思ったのですが、磯野波平をはじめ、男性キャラクターの登場人物の酒ぐせがひどいように感じます。

・アル中のように、いつも酒ばかり飲んでいる
・適量でやめられず、フネさんに酒を持ってこさせる
・べろんべろんに酔って帰宅する

成人男性であっても、お酒を飲まなかったり、家では晩酌をしない人もいます。いい年した社会的地位のある人が、べろんべろんになるまで飲まないし、フネさんに迷惑をかけるのも問題がある飲み方のような気がします。

以前見たときは、磯野波平は、副流煙が周りの人のほうが害があるのにタラちゃんの前で喫煙していました。子供が見る番組なのに、お酒や煙草の扱いに対して、非常識な印象を受けたのですが、波平さんのようなお父さんは、典型的な日本の父親像なのでしょうか？みなさんはどう思いますか？

回答No.2

jasko

No.1さんの仰るとおりの理由です。

　サザエさんの原作は昭和21年から昭和49年にかけて書かれたものです。未だに当時の社会背景のままではおかしいので、現代風な話もあるわけですが、人物造形は大正生まれの原作者に負うわけです。よって原作者の抱く父親像とは明治生まれの父親像といっても良いと思われます。サザエさんの年齢が昭和21年当時に二十歳そこそこと考えれば、多分、波平さんは大正生まれではなく、明治生まれだと思うのです。
　今の常識から考えれば、不都合であると思われても、原作の精神をスタッフが生かそうとすれば、彼らの人物造形は当然のことだと思われます。彼らの人物像を今の時代に合わせて、著しく改変してしまうのならば、最早「サザエさん」である必要はないと思われます。
　四十代であろう波平さんが帽子を被ったサラリーマンであり、女房の舟さんは家庭で着物を着ているわけで、今の風俗に照らしてみれば、こんなに非常識な家族はありえません。
　それに比べれば波平さんやマスオさんの酒煙草に関するマナーや嗜好は、非常識とまでは言い切れません。

お礼

確かに、時代が違うことは分かります。jaskoさんは昭和49年の当時をご存知なのでしょうか？私は知りません。
サラリーマンの波平が帽子をかぶっていても、フネさんが着物を着ていても、誰かの迷惑になるわけではありません。しかし、波平やマスオの酒煙草のマナーは、実害があり、反社会的に感じます。あえて、よくないことを表現したいということなら構いませんが、スタッフにはそこまでの意図はないように感じます。

回答No.1

noname#210617

確かに酒癖悪いですよね。

記憶にあるのは、宿題があるからといって逃げようとするカツオを、
『まぁ、いいじゃないの、カツオ君』といって無理やり引き止めて、
酒の相手（飲ませてはいないけど）をさせるべろべろな場面。
素面のときは、『カツオ！勉強しろ。』といい、カツオに
『お父さんは昼と夜では言うことが違う。』と言われると、
『何時、わしの言うことが違った！』と怒る。

サザエさんが描かれた当時は、父権社会の面影が強く残っていました。それは男性中心社会ですから（と考えると、サザエさんには殆ど
職業婦人というのは登場しない。漫画家＝作者本人くらい？）、
男性の酒、煙草は、現在と異なり、社会が許容している面が大きいですね。
いまだに、酔って大声をあげる酔っ払いにあまり目くじらを立てるようなことはしないところがあります。

戦争中の物資が少ない頃でも、煙草は配給され、それで煙草の味をおぼえたという人も多かったようです。
戦後になっても、叙勲と同時に天皇から煙草が恩賜されているようで、
長年、禁煙運動に取り組んできた人が叙勲したときも、煙草を恩賜しようとしたとかいう
『バカじゃないの』みたいなことがあったと記憶しています。

サザエさんの時代背景は、基本的に昭和２０－３０年だと思います。
自称、ムショ出たての押し売りさんが登場するなどということは現在では考えられないことです。当然、時代の違いというのが現れます。
それに、マンガですから当時の典型的な父親像を再現しているのではなく、それを適度にデフォルメしている部分もあります。
現在の視点でみると違和感があるのは当然です。

お礼

昔は容認されていたけれど、現在は容認されていない、ということは往々にしてありますね。「夜這い」や「遊郭」なんかも、同じような類だと思います。ただ、子供番組で「夜這い」や「遊郭」を扱っていいかというと、それはダメなわけで、酒や煙草だと許されるということは理解できませんでした。最近、JRなどの鉄道会社の方針が変わって、酔って大声を上げている酔っ払いを警察に引き渡すように変わってきました。駅員の被害が多くて、容認されなくなったそうです。