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許容電流の表の見方
- 許容電流の表の見方が分からないという質問です。通常の屋内配線の時に見る値はどの表なのか、また単心や1条などの用語の意味も知りたいです。
- 内線規定2000年度版のP57の表からSVのサイズを選定することは分かりますが、CVやCVTの場合はどの表を見るべきか分かりません。
- 屋内配線の時に見る値が記載されている表はP756の表ではないような気がします。なので、どの表にあるのか知りたいです。
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こんにちは。 電力線では通電に伴う発熱を考慮する必要があります。 電線の性能を維持するためにはその電線が発熱しても問題とならない温度以下にする必要がありますので、許容電流を用いて設計を行います。 本来であれば、電線の布設状況や雰囲気温度から、通電時の電線の周囲温度(変動)がどうなるか計算し、その電線の材質に見合った許容温度(固定)以上とならない「最高許容電流」値以下で電線を選定する必要があります。 ですが煩雑ですので、ご案内の内線規定の表では代表的な布設方法についてまとめてくれています。(これは早見表です) 上記を踏まえまして・・・。 > しかし、CVやCVTとなるとどこを見たらよいのか > 分かりません。内線規定2000年度版のP756から > の表を見るのかなとは思うのですが・・・・。 CVケーブルの場合は757ページの2表、CVD及びCVTケーブルの場合は同3表になります。その通りです。 > 通常の屋内配線の時に見る値はどの表なのでしょうか? 電線をラックやトラフ、天井裏、床下(二重床)、フロアアクセス等に布設する場合は「空中・暗きょ布設」欄を、コンクリート等に直埋設する場合は「直接埋設布設」の欄を、電線管に通す場合は「管路引入れ布設」の欄を用います。 ただし、電線を段積み(俵積み)する場合や、他の電線との離隔距離が少ない場合、もしくは電線管に複数の電線を通す場合は、この値に対して電流減少率をかける必要があります。 要は、電線どおしの空隙や布設状況による熱の滞留、及び自他の温度上昇で周囲温度(基底温度+温度上昇分)を計算し、電線の許容温度以下となる電流値を求めるのです。 逆に雰囲気温度(設計室内温度)が基底温度以下である場合は、上乗せの補正をかけることができます。 > P756の表1はSVの表? > P757の表2はCV、CEの表? > P757の表3はCVTの表? と考えてよいのでしょうか? その通りですが、757ページの3表にある「単心2個より」はCVDケーブルでデュプレックス型と言われるものです。 CVTは「単心3個より」を用いてください。 > しかし、↑この表は屋内配線に用いる値じゃないような気がします・・・。 前述の通りです。 > 地中埋設や空中でハンガーなどにCV、CVTを掛けて用いた値と > 考えてよいのでしょうか? ご質問の意味が分かりかねますが、上記電流減少率のことでしょうか。 > だとすると屋内配線の時に見る値はどこにあるのかな? 前述の通りです。 > また > 1 単心とは何のことでしょう? 導体、絶縁体、外装による構造を1単位とした呼び方です。 > 2 1条とは1組の事?(例 14sq-2Cや5.5sq-3c各1本のこと) 「本」と読み替えてもいいでしょう。 3相3線式において、事情により1相を単心で布設する場合、単心を3条布設することとなります。 ご質問からズレますが、交流の場合は単心を用いるより、2心または3心(単心2個より、単心3個よりは同義とします。)を用いるようにしてください。特に金属管に通す場合は注意が必要です。ただし、施工上の制約がある場合や電磁誘導(による発熱)が問題にならない場所(そんな場所はないですが・・・)に限定してください。このあたりは内線規定に書いてあると記憶しています。 ちなみに、例題の14mm2-2C×1ならば2心1条、5.5mm2-3C×1ならば3心1条です。 > 3 3条布設 前述の通りです。 > 4 4孔3条 コンクリート壁等に電線管を布設する場合、コンクリート壁に穴を開けますよね。穴=孔です。 3相3線式の場合で、孔1個に対して電線を1条布設する場合、4孔3条の欄を用います。 なぜ4孔なのかは私も存じませんが、穴相互の縦横の間隔が算出条件として用いられているからかも知れません。(2孔1条についてもです) なお、孔の間隔や電線の太さ(径)によっては、補正を行う必要があります。 > 5 2孔1条 前述の通りです。 以上、長くなりましたが1問1答形式でお答えしました。 答えとなりましたでしょうか? キーワードでWeb検索すると、電線メーカ等の技術資料を見ることができます。
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- ka234
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こんにちは。 返事が大変遅くなりました。 ご案内の通り基底温度の差によるものです。 電流補正係数は、内線規定のP761、表「9.基底温度による電流補正係数」を参照してください。 導体許容最高温度は60℃、基底(周囲)温度は建築設備手帳では30℃、内線規定P756では 基準基底温度として40℃ですから、前記の表による補正係数は1.22となり、 50A×1.22=61A となります。 前述しましたが、いづれも早見表ですので、施工条件が異なる場合は補正が必要です。
補足
有難うございます。 >> 地中埋設や空中でハンガーなどにCV、CVTを掛けて用いた値>> と考えてよいのでしょうか? >ご質問の意味が分かりかねますが、上記電流減少率のことでしょうか。 空中、暗きょの事がラックやトラフ、天井裏配線であることで解決しました。 また、疑問がでたのですがP756がSVのことであるならば 14sqの欄で空中、暗きょの3心1条敷設の場合の電流値は50Aと あります。 しかし、建築設備手帳にある600Vビニル絶縁電線の許容電流は 14Sq-3心で61Aです。 50Aと61Aと値が違うと思いますが?? 温度の差かな? 私の知識不足なのですが、宜しくお付き合いください。 宜しく御願いします。