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お遍路さんでのツェルト泊
はじめまして。9月から10月にかけて四国88カ所巡礼(歩き遍路)をしようと思っている者です。約40日かけて四国を一周するのですが、季節的に宿が混み合うので、半分ぐらいは野宿を考えています。 温暖な気候でほとんど平地であることと、できるだけ荷物を軽くしたいため、テントではなく非常用のツェルトで代用できないかと考えています。 具体的には、以下が240グラムと軽量であることで検討中です。 モンベルu.l.ツェルト http://item.rakuten.co.jp/sakaiya/10005942/ ファインテックツェルト1 http://item.rakuten.co.jp/naturum/172386/ これにモンベルのスリーピングマット(u.l.コンフォートシステム)とシュラフカバー(軽さ重視で2レイヤーのもの)+ちょっと寒いときはモンベルのインナージャケット併用で乗り切ろうと考えています。 テントの代用としてのツェルト使用にはやはり問題があるでしょうか。 どなたか上記商品を使用されたことのある方、同じような経験をされた方、アドバイスをいただけないでしょうか。 プラス、お遍路野宿の心得などもご教授いただければ幸いです。 よろしくお願いします。
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Jagar39再びです。 ・・・かなり覚悟を決めた軽量化作戦のようで。 ポンチョを敷くという作戦、良いんじゃないでしょうか。多少無理があるのを承知の上の軽量化作戦でしょうから。やってみればなんとかなるものです。ただ雨天行動後の野宿の際は辛いかも。使える使えないのはなしではなく、なんだか気持ち的に辛そうです。 ただ、グラウンドシートは他にも使い道はありますから(濡れた場所に座るときのシートとか)、野宿時だけでなく他の時も使えると考えれば、まあ許せる範囲かも、とも思えますが。 ポンチョとツェルト兼用のグッズですが、モンベルにも「テンチョ」という製品があります。 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122208 これで寝れるか・・・といえば、まあ寝て寝れないことはないでしょうが、この手のモノは基本的に「非常用」ですので、常用するのはちょっと辛いかもしれません。 シュラフカバーですが、モンベルのブリーズドライテック2レイヤーの最軽量モデルで180g、3レイヤーのものが405g、裏起毛地のものが490gということになっています。私だったら3レイヤー地のものがサイドジッパー付で温度調節もある程度できるので、これにしますかね。 2レイヤーのULモデルは、実物を見たことがおありでしょうか。 ほんっとにペラペラの見事に薄い生地ですから、保温性はほとんど期待できません。 ま、グラウンドシート、ここでも役に立つかも。寒いときは上に掛ければけっこう保温性の足しにはなりそうです。 ま、持っているモノはとことん使う知恵があれば、なんとかなるものです。山じゃないのでどうしても寒ければコンビニのゴミ箱から新聞紙を漁ってくればOKですし。 学生時代、冬の富士山でビバーク訓練をやりました。冬といっても厳冬期ではなく11月が多かったですが。 山頂まで登ると1人1つツェルトを持って解散、そのまま各人でシュラフなしでツェルト1つでビバークして翌朝集合して下山、という訓練でした。 風の当たらない岩陰にツェルトを被って座り、着れるモノは全て着こんでザックに足を突っ込み、それで一夜(-10℃くらいだったかな)を過ごしても死にはしませんでしたから、まあなんとかなるでしょう。 ちなみに寒いときは、余分な空間があると寒いので、ツェルトをきちんと張るよりくるまってしまった方が暖かいです。傍目には不気味な光景になりますが(山ではよくそうやって死体を安置する)。
ツェルトの床ですが、テントのような防水加工した1枚ものの床、という意味では「ツェルトに床はない」で良いのですが、一応床はあります。防水加工していない本体生地と同じ生地ですが。 ツェルトの床はたいてい「底割れ式」といって、床の中央で分かれるようになっています。それは山でのビバークの際に靴を履いたままで上から被るようにして使うためです。割れた部分はたいていはヒモで結んで留めるようになっています。ファスナーのものもありますが、元々床に防水性は期待できないので、ファスナーよりは軽量なヒモの方が多いようです。 また、ツェルトの生地には防水加工をしていないものが大半です。 撥水加工はしているので小雨程度でしたら大丈夫ですが、本格的な降りだと"だだ漏れ"状態になるのは必至です。 かといって防水加工しているものを使うと、結露して雨も降っていないのに中がびっしょり、ということになるので、やはり一般的には防水加工していないものの方が使いやすいです。 ということで、ツェルトは当然のことですが「風雨に弱い」ことを覚悟しなければいけません。 その対応にフライシートやポール、ペグなどを揃えて持って行くと(ちゃんとツェルト用のが売られています)、荷物が増えてしまって「こんなことなら素直にテントにした方が」となってしまいます。多少の不便さは押して軽量コンパクトさを追求するのがツェルトを使う理由ですから。 まず防水対策ですが、通常テントの床には片面アルミ箔のシートを敷いたりしますが、これも重量はともかく嵩張って嫌なので、テント用のグラウンドシートを使う、という手があります。 モンベルでしたら1人用テントのオプションでグラウンドシートがあります。 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122171 これだと軽いし安いしツェルトの底面積ともぴったりです。これをツェルト内に敷けば床からの防水対策はOKでしょう。 ポールは・・・まあ買うならそれもいいのですが、トレッキング用のストックが代用できます。片手タイプのT字型グリップのものではなく、両手に持つスキーストックのようなタイプのものです。ウォーキングにもあればずいぶん楽ですから、ツェルトのポールを買うよりはこちらでしょう。長さ調節ができるのでツェルトのポールよりつぶしが利きますし。 細引きは、私は3mm×10m程度のものを用意しています。登山用具点でナイロンの細引きを買った方が良いです。(綿だったりすると保水して鬱陶しいです) これを事前には切らず、設営の時に必要な長さに切って使います。10mだと基本的に1回分くらいしか取れないので、何泊もする場合はもっと長い方が良いでしょうね。 私は山でですが、かれこれツェルトでは20泊くらいしていますが、"同じ張り方"をしたことはほとんどありません。なので細引きは必要な長さも本数もその度違いますから。 あとは上からの雨対策として、もっと大きなサイズのグラウンドシート(4人用テントのオプションサイズ)があればフライシートにもできるし良いのですが、そこまで用意したら2枚のグラウンドシートだけで野宿できてしまうじゃん・・・というあたりが悩ましいところですかね。 ま、雨天の際は東屋などの屋根があるところで設営、というのが基本ではあると思います。 最悪の場合、ツェルトの中で傘を差して寝たことも何度かありますし、けっこう寝れるものですが。(その場合、横にはなれないことを覚悟) というわけで、濡れ対策は万全にはできないのでシュラフではなくシュラフカバーで、というのは的確な選択だと思います。 ただ、2レイヤーのものを考えておられるようですが、2レイヤーは防水透湿素材が裏側にむき出しになっているので、単体での使用には不向きです。これはあくまでシュラフと併用することが前提の製品です。 私も2レイヤーのシュラフカバーを単体で酷使していて、けっこう思ったより大丈夫なのですが、まあ今回限りで使い捨て、という前提ならともかく、一般的には3レイヤーのものを使った方が良いと思います。 寒さ対策はインナージャケット(モンベルのダウンインナージャケットのことだと推察します)があれば十分。お釣りが来るくらいです。モンベルの3レイヤーのシュラフカバーには、裏地が起毛地で少し保温性が高いものがありますので、暑くてインナーなんて着れないことの方が多いかと。 虫対策ですが、これはどうにもなりません。ツェルトにはメッシュなど付いていませんから。 たいていツェルトには大きなベンチレーターがありますから、締め切っていてもここから遠慮なく虫は入ってくるでしょう。このベンチレーター、被って使用するときにそこから頭を出す、という用途を想定しているので、ここにはメッシュを付けないのが普通です。 なので対策は虫除けスプレーしかありません。蚊取り線香もプリミティブですが意外に有効かもしれませんが。 ま、こればかりは虫がいる場所であればメッシュパネルが付いたテントでも、開閉の際などにがんがん侵入してきますので、テントであれば解決、というものでもありません。 ま、探せば意外に雨が直接かからなくて虫もそれほどいない場所はあるものです。 ツェルトは確かにテントと比べて多少不便ですが、そこは創意工夫で対応するのが腕の見せ所であり、また楽しいところです。不便さに対応するためにあれもこれも持って行くのでしたら、最初からテントの方が良いと思います。ツェルトに何を足してもテントと同機能にはなりませんから。
お礼
細やかなアドバイスありがとうございました。 無謀かと思っていましたが、山でツェルトを常用されてる方もいらっしゃるのですね。安心しました。 床にはグラウンドシートというものがあることを初めて知りました。ご紹介いただいたもの、すごくよさそうですね。持っていると他にも用途がありそうな。しかし、225gプラスですか…悩めるところです。雨具としてモンベルのレインポンチョを持っていくのですが、それを敷くという対応はどうでしょうか。サイズや材質上無理があるかもしれませんが。 本当はもっと軽量化しようと、ポンチョとツェルト兼用の「ラフマ グァドループポンチョ」が欲しかったのですが、完売でメーカーにも在庫がないとのこと(黒はあるそうです。でも黒装束のお遍路さんは怖いでしょ。)であきらめました。 ポールについては、お遍路さんの場合、金剛杖と呼ばれる木の杖が標準装備(?)となっています。私は下り坂に自信がなく、もう1本トレッキング用のストックを用意するつもりですので、工夫すれば立てられると思います(念のため事前に何度も練習して行きます)。 あとは…シュラフカバーですか。おっしゃる通り3レイヤーが理想ですが、重量が倍以上になりそうで、思案中です。肌ざわりなんかもよいのでしょうね。10月末までに旅を終えるつもりなので、いっそのことダウンインナージャケットをやめて3レイヤーにすべきか…。 虫には、観念して吸われることにします(笑)。 いろいろと具体的なアドバイスをいただき感謝します。ありがとうございました。
- taikon3
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もちろん代用はできますよ。 ツエルトは床が無いのはご存知ですか?地面にそのままです、シートとか敷いてその上にマットを載せますが、まあ虫さんこんにちは。という状態になるのと、風が通らないので蒸し風呂状態になります、 風を通そうとファスナーをあけると、これまた虫さんいらっしゃい状態になりますし。 雨の日はツエルトの中を水が通りますし(^_^; 240gは本体だけの大きさ、ポールが別途必要だし(うまいぐあいに立ち木の間に張れればいいですが。ペグやロープなど他の荷物も必要となります。 あと、寒さ。15度を切ることもありますので、シュラフカバーだけじゃ寒くて寝られないというのもあります、インナージャケットがどれぐらいの物か判らないので。 寒さ、暑さ、虫と雨、を気になさらないのでしたらいいと思いますよ。
お礼
さっそくのお返事ありがとうございます。 暑さ、寒さ、虫、雨、を気にしないのであればいいのですね。 ...気になりますね。(^^;) 夏は汗まみれの体で虫さされをぽりぽりかきながら、ひたすら朝がくるのを待つ、という想像をすれば近いでしょうか。 使うならあずまやなどの屋根があるところを考えてみます。 参考になりました。ありがとうございました。
掬水へんろ館には四国遍路の情報がたくさんありますので覗いてみたらいかがでしょうか http://www.kushima.com/henro/ 野宿は http://www.kushima.com/henro/keywords/nojuku.htm 談話室もにぎわっています 経験者がたくさんですのでアドバイスをいただけるでしょう http://www.kushima.com/henro/bbs/book.htm
お礼
ご紹介いただいたサイトにお邪魔してみました。 kouteiさんのお遍路日記、おもしろかったです。 経験者の方にいろいろアドバイスいただいてみます。 ありがとうございました。
お礼
再び、ありがとうございます。経験者の方に具体的にご助言をいただけるとよく分かります。 確かに、グラウンドシートは持っていると快適な野宿ライフがエンジョイできそうですね。ぜひ再考してみます。コンビニの新聞紙も、まさに「生きる知恵」ですね。覚えておきます! シュラフはやはり、オススメのブリーズドライテック3レイヤーにします。睡眠が取れないと結願は難しいですものね。 なぜここまで軽量化にこだわるかというと、ザック選びを失敗してしまい、これが重いんですよ…。なかなかサイズの合うのがなくて。結局ミレーの2気室35リットルにしました。荷物が重いとすべて放り出してしまいたくなると思うのです。100g・200gの世界でちょろちょろ悩むなら、最初から熟考のうえザックを購入すべきでした(もう遅い)。 熱源は、最低限のエスビット+チタンのカップひとつぐらい用意するつもりです。あたたかいお茶ぐらいは飲みたいので。。。 Jagar39さんにアドバイスいただいて、軽量化ばかりにこだわって、快適性を無視するのもいかがなものかと思い直しました。特に睡眠は。実際、雨の後の野宿は想像しただけで涙が出ちゃいそうです。 富士山でのビバーク訓練、シュラフなしはごっついですね。まさに命がけ。山ではいかに風雨を避ける場所を見つけられるかが重要なのですね。たいへん参考になりました。またいろいろ教えてください。 ありがとうございました。