「天気」は、そこにいる「人」の視点で、「お空の様子」を意味します。ですから、基本的には「今日の東京の天気」などというように、場所と時間が限定されます。
「そこでそのとき降っているか照っているか」が、天気の基本といえるでしょう。
「気象」は、大気の状態そのものをさすものであって、もっと広い範囲で大気がどうなっているのか、ということです。
気象衛星は、地球から遠くはなれてその「気象」がどうなっているかを調べる衛星で、雲や台風の様子を見ています。それに、全国のアメダスや海上、海外の観測点からの情報などで気圧や降水量、その他多くのデータを集めて調べた、いまの地球の大気の状態が、気象といえます。
大雑把に言えば、天気と気象を比べると、天気は局地的で現象的、気象は広域的で数値的なものといえます。
見方を変えれば、「気象」によって、各地の「天気」が決まる、ともいえます。
最後の気候ですが、これは、年間を通した天気の傾向といえるでしょう。
北海道と沖縄を比べれば、北海道は寒くて、沖縄は暑いと誰でも思います。もちろん、北海道の夏も沖縄の冬よりは暑いし、台風が来たりすると沖縄の夏でもえらく寒い日もあり、その時だけは北海道よりも寒い瞬間もあるかもしれませんが、常識として、一定の傾向があるわけです。
それを主観的客観的ないろいろの基準で分類したのが気候であって、気候はその土地土地で決まるものです。
天気や気象は瞬間的なものですが、気候は長期的な傾向ということでご理解いただければいいんじゃないかと思います。
お礼
とても分かりやすくて、とても参考ににもなりました! 時間を割いて長いご説明を打って頂き、感謝しております。 ありがとうございました!