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家に呼び名があるのって全国的?
愛知県奥三河地方に住んでいます。このあたりではちょっと古い家にはすべて屋号といわれる名前が付いてます。たとえば「西」・「東」というように集落の中での位置を表すものや「鍛冶屋」・「紺屋」など職業を表すもの、「落石」「川合」など地形を表すものなど様々です。堂の近くにあるから「どうんとこ」なんてのもあります。 その使用もかなり根強く、その集落内では人を呼ぶときに名字や名前は余り使いません。ご当主ならば「ほいほい、○○屋さん」、その奥さんならば「ちょっと、○○屋のねえさん」といった具合に呼びかけます。 集落内のすべての家に呼び名があるなんてのは、全国的に見られることなんでしょうか。このような事例がある地域のみなさん、ぜひ教えて下さい。面白い屋号がありましたらそれもお教え下さい。
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島根県西部在住の者です。 私の実家の屋号は「やなで」です。昔、「やながせ」という瀬の近くに家があったことから、もとは「やながせ」と呼ばれ、やがて「やなで」と簡略化されたそうです。 近所(小字内)には、下記のような屋号があります。 店号に由来するもの 「よろずや」、「あさもとや」 職業に由来するもの 「大工屋」 地名がつくもの 「河内屋」、「大阪屋」 本家との位置関係に由来するもの 「しもて」(本家の川下に建っている分家だから) その他 「川平(かわひら)」、「矢ヶ谷(やがたん)」 ちなみに、これらの家の苗字は二種類です。 地区内に一軒しかない苗字の家には、基本的に屋号はありません。 また、本家と部屋(分家)の関係にある家が二軒までなら、「○○(苗字)の本家(もしくは苗字のみ)」、「○○(苗字)の部屋」とよびます。本家を「隠居」と呼ぶ家もあります。 隣の地区には、今思い出せるものだけでも、「みどりや」、「刈畑」、「竹屋」、「のうて」等々あります。 町史によると、古いものは江戸時代からあるそうです。 盆踊り会場で渡す「御花(祝儀)」は、今も屋号で打ちます。 屋号は思いっきり現役です。
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- riyu_t
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岡山県の西の方に住んでいます。少し前にこの質問を見つけて、興味を持ちました。 私の実家は隠居と呼ばれています。山根の隠居と呼ばれることもあります。山のふもとに住んでいるからです……。 屋号は本当に家の名前みたいで、隣の家では、大正くらいに新しい家を建てて、そのときに家主が自分で屋号を決めたそうです。 聞いたことがあるのは、定屋(定さんが建てたから)、下(分家だから)、備前(出身地)など色々です。 あと、屋号を使うのは同じ苗字が多いのももちろんですが、あまり番地分けされていないので、呼びやすいということもあるようです。(一丁目の~さんとか呼べないのです。ちなみに私の実家には町名と名前だけで郵便が届きます) 図書館に行ったとき偶然見つけたのですが、町内の屋号と家紋を一冊の本にまとめたものがありました。誰が何のために作ったのか、非常に不思議でした。ooyatyakoさんのところにもあるかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。管理人さんからはとうに締め切りのご案内をいただいているのですが、まだ回答がいただけるんじゃないかと思い切れずにいたところ思惑通り解答いただき、誠にありがとうございます。 「隠居」っていう屋号は、広くあるんですね。私の方でも集落に一つ二つあり、多くは、隠居をするときに新しく家を造って出た場合にその家に付く屋号のようです。だから、「○○の隠居」と本屋の名が頭にかぶることが多いです。 屋号と家紋の本ですか。私も思うところは同じで、屋号を調べては住宅地図に書き込んでいるのですが、家紋がちょっと遅れています。これに名字を加えて、集落内の一統の様子が分かるんじゃないかと、密かに期待しているんです。(そんな単純なものでもないと思ってもいるんですが) また、いろいろ教えてください。
#1のhatuhatuです。 よかった、まだ締め切られてなかったですね! 先週実家に帰っていたのですが、さらに謎の屋号がありました。 ・京橋 ・日本橋 ・神田 ・亀戸 ・小岩 等々です。 明らかに地名だと思うので、たぶん、このうちの人の先祖が、この地名から引っ越してきたのでは?と思っています。 たまたま、その中の1軒のうちのお年寄りに偶然会ったので聞いてみたら、「さぁ~?なんでだろうねぇ?」とそのうちの人も謎のようです。
お礼
再度のご登場誠にありがとうございます。「謎の屋号」むむむ??これって江戸の地名ですよねえ。しかもこんなにたくさん・・この屋号の家々は同じ集落内にかたまってあるんでしょうかねえ。おそらく家の由緒みたいなところから付いたんでしょうが、これじゃまるで集団疎開じゃないですか。でも、粋でいいですね「俺っちは京橋でえい。」なんてね。 また、よろしくお願いします。
- konoji
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すいません、、地域を言っていなかったですね。 長野です。 で、参上ついでに更にわけのわからない屋号を紹介 先週末、近所の年寄りと話す機会がありまして聞いてみました、、 、、が結局意味不明、、つーか酔っていて口がまわっていなかった、、、(面目ない) まず、先日紹介の中で判明したもの ・大下 →○○家が固まっている地区で、一番川下にある、、というのが始まり。 それ以外 ・やまへい ・板や ・しちけんや ・いざらば(いざるば) やはり、もともとの商売屋からきているものと 最初の当主の名前などに絡むものが多そうです 、、、が 最後に紹介した いざらば、しちけんや などは どうやら、昔の身分制度、、いわゆる部落差別に直結する 屋号というより蔑称的な意味合いが強そうです。 川下で川から流れてくるものを、、拾って生計をたてる。 、、的な(隠れた)意味合いがある模様です。 と考えると、屋号というものは、すべてがよき文化、風習の名残、、、というわけでも無さそうですね。 まだまだ、勉強のしがいがあります。 それでは。
お礼
お答えいただきありがとうございました。ご近所でしたね。屋号にご紹介いただいたような側面があるとは知りませんでした。奥が深いですね。ぜひまた、色々教えて下さい。
- primani
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私も千葉県(上総地方)ですが、やはり根強く残ってます。 職業もありますが、人の名前系が多いですね。 面白いのは さんぜむ(三左衛門がなまった) はっぜむ(八左衛門がなまった) 会社(すごい屋号です・・・) ってところかな・・・。 また、屋号とは別に、記号(?)もあります。亀のマークに「萬」を書いて「亀甲萬=キッコーマン」みたいな感じのもので、子供の頃ブリキのでかいバケツの横っちょに描いてあったのを覚えています。
お礼
ご回答ありがとうございます。人の名前の屋号の方が多いっていうのは意外です。 サンゼム家やハッゼム家(なんかイギリスの貴族の家柄みたい)のご当主の名前に代々三左衛門や八左衛門という名が付いているんじゃないんでしょうね。 「会社」もすごいですね。そういえば私の近くに「県庁」と呼ばれる家があります。なんでもおじいさんが若い頃県の土木事務所につとめていたからとか・・・これって屋号じゃなくってあだなですね。(笑)
- konoji
- ベストアンサー率41% (60/146)
回答がかぶりますが・・ やはり各地でまだ残ってますね 主に古くから(といっても昭和に入ってからの物もありますが)の所ではまだまだ使われてますね。(特にお年寄り相手だと苗字より屋号の方が話が早い時が多いです) 近所での屋号 紺屋 屋根屋 風呂屋 石屋 鍵屋 etc *この辺は昔の職業ですねきっと 石垣 土蔵 大杉 大下 etc *これはきっと建物そのものや、建っている場所からだと、、 意味不明なのは やましょう しゃかん うまぐろ わけわかりません・・ 屋号が多く使われているのは同じ苗字の家が集まっている地区ですね。(ウチの近所の場合) 多分屋号で識別していたんでしょうね。 まぁ、最近では新しく越してくる方も多く 若い連中には通用しませんね、、、少し残念ですが、、
お礼
ご回答ありがとうございます。どちら地方の方なんでしょう。ぜひお教え願いたいです。 「屋根屋 風呂屋 石屋 鍵屋 石垣 土蔵」私の方にはありません。面白いですね。やましょうは家印の山正、しゃかんは職業の左官かな?うまぐろは?? 実に面白いですねえ。
- hakase3
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千葉県北東部に実家があります。 屋号使っています今でも、 『ばくろどん』『長蔵持』『お蔵』『水車』 『金どん』『かめや』『したえ(下家)』『うしろなえ(後ろの家)』『元締め』、次男とかが独立した所『新宅』 でも 若い人は使わなくなってきてますね。
お礼
ご回答ありがとうございます。先ほどの方と合わせ、千葉県は屋号が色濃く使われているんですね。『ばくろどん』『長蔵持』『お蔵』なんてのは何か裕福な印象がありますね。「新宅」に相当するのは私の方では「新屋」ですね。でもこれしんやとあらや、二通りの呼び方があります。集落により呼び方が違います。
- mil
- ベストアンサー率18% (326/1786)
私の実家は 宮城県の県北にあります。 屋号は不思議なことに 2つあって 1つ目は 大下(オオシモ) 地元の人は訛って「オスモ」っていいます(笑) 大下があるように 大上(オオカミ)という屋号の家もあります。 2つ目は のぞっぱい 字は自分でもどう書くか分かりません。 やはり訛って「ノゾッペ」といわれます(爆) その家に生まれて30年弱経ちますが 未だに意味不明です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 屋号が二つあるんですか~、それは珍しい。ん~どうしてなんでしょう。ん~ん~わかりませんねえ。「大下」「大上」は私の方にもあります。もう一つの方には「除(のぞき)」ってのがあります。これは昔ご公儀の検地の際、神社の神料田かなにかの土地であって「除地」(免税地)になった土地だったからともいわれています。不思議なことにとお書きであるからにはご近所には二つある家はないんですよね。ん~、これまた勉強になりました。
母親の里が山口県の周南地方のちょっと山里の集落です。 私が子供の時は十数軒ぐらいあったかな・・。今はその集落には 誰もいないと聞いています。 屋号を使ってましたね。理由は簡単です。 ほとんど親戚で苗字がみんな一緒なのです。 「○○屋の○○ちゃん」(○○ちゃんは名前)と呼び合っていました。 うちは「鍵屋」でした。理由は知りません。 夏休みに国鉄の駅からバスに1時間30分乗って、道端にポツンと 1軒あるお店(酒と少々のお菓子をおいてある)の横のバス停で 降りて、母親と弟と3人で山道を1時間30分歩いて里帰り していた、30年前の懐かしい記憶がよみがえりました。 (もうすぐ夏休みですね)
お礼
ご回答ありがとうございます。やはりあるんですね。私のいる集落は4系統ほどの同族で成り立ってきたようですので、姓はすべて同じではありません。(でもその系統はすぐ分かります)隣町に、集落中十数軒同じ名字ってところがありますので、そこは山口県の集落と同じようだったのかもしれませんね。でも、そういうふるさとに誰もいないってもは少し淋しいですね。
- nitto3
- ベストアンサー率21% (2656/12205)
私は東濃で育ちました、子供の頃屋号はほとんど無くなっていました。 商家や家内工場のようなところは残っていました。 一つだけ覚えているのは角二、菱形の中に数字の二です、が私の義理の叔父の家が使ってました。叔父は電力会社に勤めていました。 昭和20年頃のことです。
お礼
ご回答ありがとうございます。ほとんどなくなったってことは昔はあったんですよね。「角二」ってのはひょっとしたら家印ですかねえ。私のところも「大屋」っていう屋号と○囲みの中に大の字を書く「まるだい」っていう家印を使っています。
はーい、うちの実家(千葉県、房総半島南部)はあります。 同じように、「屋号」といってます。 うちの実家のあたりは、古い地域なので、屋号がいまでも主な呼び名になっており、下手をすると名字とかでわかってもらえないことがあります。 ほぼ集落内のすべての家に屋号があります。あたらしく、越してきた家はさすがにないですが・・。 屋号の種類も、ooyatyakoさんのところとほぼ同じですが、「ご先祖さまの名前」というジャンル(?)もあります。 「上の金太郎」とか「下の五郎」とか・・。(坂の上、下でわけて、同じ呼び名の家はこう呼ばれます。職業の場合もそうです) 他の地域の友達にこの話をすると、「金田一シリーズみたいだ・・」と驚かれてしまいます。(あれもよく「西の庄家」「東の庄家」とか出てきますね) 屋号があるのが当たり前、という地域のせいか、小学生の頃とか子供同士お互い屋号で呼び合っていました。 ちなみに、集落全体同じ名字だから、という訳ではありません。 おもしろい屋号・・・うーん、思い出せない・・。ごめんなさい。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。千葉房総ですか。大昔、勝浦漁港の堤防でひっくり返って日焼けしたことがあります、懐かしい。 「上の金太郎」か、いいですね。金太郎ってのがご先祖の通り名なんでしょうね。奥三河には先祖の名の屋号は無いです、ただ、分家した家ではたとえば上東・下東などと呼んで区別をしてるのはあります。勉強になりました。十分面白い屋号です。子供まで屋号で呼び合うってのは根強いですねえ。感服。
お礼
ご回答ありがとうございます。生きてますねえ~、思いっきり。集落内の名字が1軒の場合には屋号がないっていうのは、私の地方では驚きです。それから、「○○の部屋」っていうのが、とっても耳に新鮮です。語源なんかがお分かりでしたら教えていただきたいです。私どもの方では隠居ってのは隠居して出た家を指すことが多いので、隠居といえば分家の方を指すことが普通です。 屋号ひとつでも、世の中は広いってことを実感しています。ありがとうございました。