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自動組版について
取引先の会社が、今まで印刷会社に丸投げしていたDTPを内製化することを検討しており、見積~導入支援に関する相談を持ちかけられました。自動組版ツールを導入したいとのことなのですが、私共としては自動組版はおろかDTPすら経験がないため、どれが良いのか見当がつきません。 客先のリクエストは以下の通りです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 可能なら既存環境(Mac OS9 + QuarkXpress3.3/4.1混在)で利用したいが、それが現実的でないなら、新規環境(Windows + InDesign CS 他)を構築しても良い。 当面はWebなどへの横展開は考えておらず、書籍(雑誌)出版のみ実現できれば良い。フリーレイアウトではなくパターン(定型)レイアウトであり、出版の頻度も高くないので、高度な機能よりは直感的で容易な操作性を、またコストパフォーマンスを重視する。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 上記の要件に合致する製品を自分なりに調べた結果、以下のような商品が候補として考えられるように思っています。これらの製品を実際にお使いであればその使用感をお聞きしたいですし、「そもそも提案そのものに無理がある。その理由は・・・」などのご意見があれば、それも頂戴できれば幸いです。 ■既存(MacOS9 + QuarkXpress3.3/4.1)環境を活かす場合 DBPublisher X&Classicプロフェッショナル http://www.koyoshagraphics.com/dbp/index.html ■新規(Windows + InDesign)環境に一新する場合 ジェダール http://www.ge-dale.com/product/outline.html DTP Spider http://fujifilm.jp/business/printing/autocompo/autocomposw/dtpspider/basicfunc.html Founder F http://www.founder.co.jp/product/30oonj00000004cy.html
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ANo.1さんが言われる通り、自動組版には手を出さないのが懸命ですね。 莫大なコストをかけながら、さまざまなリスクを背負い込むことにもなり兼ねないので。 思い付く点をいくつか挙げておきますので、参考になさってください。 【コスト増の要員】 ・自動組版プロダクトの導入費はDTP環境よりも高価 ・自動組版では、あらかじめ組版ロジックを定義しなければならないが、それには高度な専門スキルが必要 (おそらくツールのメーカーに外注することになり、その都度高い費用を請求される) (ロジックが完成するまで運用も開始できない) ・DTPにはない前準備が必要となる (例えば、原稿テキストをXML化する作業など) ・DTPなら一瞬で終わるようなな修整でも、あれこれ手間が掛かってしまう ・自動組版による再修正は「変更したパラメータによる作り直し」に他ならないので、往々にして修正個所だけではなく広範囲を人間が目視でチェックしなければならなくなる (修整に起因する不具合がドキュメント全体に連鎖的に広がる可能性もある) ・自動組版は、画像・イラスト類の修整には無力 (従来通りの人員も相変わらず必要) 【リスク要員】 ・例外的な組版レイアウトが発生した場合、すぐには解決できないかもしれない (難易度とロジックを組む人のスキルによっては、解決の見込みが立たないことも...) ・システムにトラブルが発生した場合、代替の環境を用意できないかもしれない (DTPの様に「隣のMacを借りればいい」というわけにはいかないかも) ・自動組版ツールに致命的なバグがあった場合、メーカーの対処待ちになってしまう (DTPなら大抵は代替ツールや応用テクニックでリカバリできる)
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- kabaokaba
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レスが付かないようなので・・・ ぶっちゃけた話「やめといた方がいい」というところです. やるんなら相当のコストと覚悟が必要です. もっとも丸投げしてる印刷会社の腕が悪いなら 話は別なんですが,いい腕の印刷会社だったりして, そのレベルのものをやるんなら,かなりコストがかかります. (1)自動組版 自動組版なんていうと機械が全部やってくれそうですが, そんな理想的なソフトウェアはありません, かならず泥臭い手作業や職人技のようなものが必要になります. 今まで印刷会社に丸投げしてて, たぶん「経費削減」で自社でやろうとしていると いったところでしょうが,自動組版を謳っている ソフトを導入すればすぐできるなんてものではありません. 出版の頻度が低いならオペレータも習熟しないので 品質が落ちるのは目に見えています. 品質度外視なら構いませんが. (2)そもそも印刷ができない可能性がある 素人さんが作ったデータは,そもそも 印刷会社で印刷できない可能性があります. 例えば 「印刷会社にない書体を使ってる」 「RGBでデータを作った」 「印字可能な範囲よりも細い線を使った」 「線数・解像度を考えてないデータを作った」 などなど・・・何が起こるかわかりません. 「支給データで刷るだけ」ってので本当に刷るだけだった なんてのはごくごくわずかなんです そのまま刷ったら印刷事故になって大騒ぎなんてのは よくあることです.
お礼
回答ありがとうございました。なるほど、考慮しなければならない要素が幾つもあるのですね。取引先に上記の懸念について伝えた上で慎重に決めたいと思います。ありがとうございました。
お礼
コストとリスクに関する実際的な提言に感謝します。先方に再検討を促す良い判断材料を提供していただきました。ありがとうございました。