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中国人とは、誰こと?

ここのところ、中国が、いろいろと、日本に対して、随分なめた態度を取っていますが、 そもそも、物の本などによると、孫文の三民主義が土台となり、毛沢東、周恩来、蒋介石たちが、同根として育ってきたとのことです。孫文を、日本の人々は、正しく護り、支援したともきいています。 江沢民率いる、鼻息荒い今の中国は、孫文や毛沢東、周恩来、蒋介石等の流れからすると、2流3流の人物に思われるのですが、そもそも、今の中国(中華人民共国)は国家思想的に三民主義の考え方と、どのような関係、または、連続性のあるものなのでしょうか。あるいは、全く関係のないものなのでしょうか。 この辺にお詳しい方、是非、詳しく、ご教示ください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • cse_ri2
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回答No.2

孫文の「三民主義」は中国の革命を指導した理論ですが、 彼が掲げた理想は、次世代の指導者には受け継がれなかった と見た方がよいでしょう。 「三民主義」は中国の人民を束ねる理念としては存続しますが、 現実の政治の世界にはあまり実現されませんでした。 簡単に中国の近代史をおさらいしますと、清朝は辛亥革命に より倒れ、孫文が大統領となります。 しかし、当時は地方に割拠する軍閥の力が強く、革命政府 の力は相対的に弱かったため、孫文は軍閥の代表ともいう べき袁世凱にその地位を譲らざるをえなくなりました。 その後も軍閥政府を相手に革命を何度も起こします。何度 か敗れますが、第三革命の成功により指導者に復帰します。 しかし、その後まもなく孫文は倒れ、理想を成就すること なく世を去ります。 孫文の後を蒋介石が引き継ぎますが、相次ぐ軍閥の抗争、 さらにソ連の支援を受けた中国共産党の存在、さらには 日本が中国の内乱に介入・さらに蒋介石率いる国民党相手 に戦闘を始め、内乱は拡大の一途を続けます。 内外の敵に対抗するため、蒋介石は独裁権力を強化します。 当初は共産党と戦い、また後には共産党と手を組み、中国 に侵攻した日本軍と戦います。 やがて太平洋戦争の敗戦で日本軍が中国大陸を去ると、また 共産党相手の内戦となり、この戦争に敗れた蒋介石は台湾 に撤退します。 台湾に逃れた蒋介石は、さらに権力を強化し、ほとんど蒋王朝 と呼んでもおかしくないほどの強固な独裁体制を樹立します。 蒋介石は自らの権力の正統性を守るために、三民主義を国是 とし、孫文を国父とあがめますが、彼の政治の足跡を追う 限り、民族自決以外は三民主義と逆行していたと解釈せざる をえません。 一方の毛沢東率いる中国共産党についてですが、思想的に は孫文とは一線を画しています。 彼らのイデオロギーは初期はマルクス・レーニン主義であ り、後には毛沢東独自の革命理論である毛沢東思想であり ました。 しかし孫文については肯定的な評価をしており、特に孫文 を批判・排除した痕跡はあまり見られません。 現在の中国の指導者である江沢民は、毛沢東思想を否定した トウ小平の後継者ですが、思想的にもトウ小平の後継者で あると考えてよいかと思います。 トウ小平と三民主義の関わりについては、私の知識が不足 しているのでここでは触れませんが、トウ小平の思想と三 民主義については、直接的な関わりはあまり無いような気がします。 ※トウの字は、「登」ヘンにおおざと。

frogg
質問者

お礼

孫文から今までの人的な流れが今ひとつ分からなかったのですが、その辺が、よく分かりました。 特に、蒋介石という人物の位置や性格が、ご説を伺って、なるほどな、と、理解出来たような気がします。 早々のご回答を頂きまして、ありがとうございました。 ご教示をもとに、知識を肉付けしていくよう、努力します。

その他の回答 (1)

  • Singollo
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回答No.1

日本に対する態度は別にしても、もはや三民主義は形骸化していると言えるかもしれませんね 満州族からの漢民族の解放を目指した民族主義は、既に自らが少数民族の弾圧者となり、またチベットを武力制圧したことでも否定したも同じですし、日本の自民党どころでない共産党・国家の一体化により政権交代を想定しない国家システムを構築し、次代の国民の教育統制も万全という現状とあっては、民権主義も根付かせる気は無いと見ざるを得ないでしょう それどころか、なぜそれらが建国の基本理念とされたのかの理由も分かっていないのかもしれません 民生主義については唯一、その必要性、必然性は認識しているように見えますが、情報統制下とあってはその真の成果のほどは他国から窺う術も無く、もしかすると地方では餓死者続出なんてことになっているのかもしれません つまるところかの国の孫文の後継者たちは、孫文の理念を理解しないまま、戦争ごっこ、革命ごっこ(それも勝者が自由にルールを変更できるタチの悪いものです)に勝利してしまった甘やかされた子供たちなのかもしれません 現在なら国際社会から糾弾や介入を受けるような無茶苦茶を、他国が大戦からの復興に忙しかったために、あるいは戦勝国の後継国家、そしてまた核保有国として見逃されきたわけです 国家の指導部がこのようなわがままな子供たちであっては法治主義が根付く術もありません 民主主義の基本である三権分立(かの国では五権ですが)も、その上位に共産党が位置しているのでは話にならないと思います 共産党の中央委員たちは、徳性はさまざまかもしれませんが、皆が鈴木宗男型の政治を目指し、それが悪いこととはこれっぽっちも思っていないようです(五権のひとつである監察が及ぶのは末端の幹部まででしょうし、共産党員の人治はそもそも汚職とみなされないかもしれません)

frogg
質問者

お礼

現在の中国の現状について、大変分かりやすいご説明ありがとうございまいした。やはり、三民主義は形骸化し、ご説のように、わがままな子供たちなのかもしれませんね。最近、文芸春秋で、中国特集が掲載されていましたが、Singolloさんの包括的なご教示を予め拝見させて頂いたお陰で、掲載記事内容も、幾分、分かりやすく読むことが出来たような気がします。 核保有国という観点、確かに、そういう側面もあることでしょう。 大変、参考になりました。 ありがとうございました。

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