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クレージーキャッツの映画
もし関連する情報をお持ちの方がいらっしゃればご教示いただきたいのですが、クレージーキャッツの東宝映画群は何故DVD化(VTR化)されないのでしょうか?特に古澤憲五監督作品を愛する者としては歯痒く感じます。
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こんばんは。確かに仰るとおりですよね。私も古い日本映画が大好きなのですが、 これだけレンタルビデオやDVDが流通しているのに関わらず、ふと思いつくと 「見たいのに見れない映画」ってまだまだたくさんありますよね。そのあたりの理由は、以前に業界に詳しい友人に尋ねたことがあります。採算の問題だけでないんですね。概ねビデオ化されない事情は以下のような場合があるそうです。 1:原版が古く、マスターフィルムが紛失または焼失してしまっている。 2:マスターフィルムが残っていても、保存状態が悪く綺麗な画像でビデオ化不可能。 3:著作権などを含む複雑な権利関係に絡み、販売許諾がとれない。 4:社会的理由(昔の映画は差別表現などの規制が現在より甘かった。ストーリーやセリフなどで、今の日本の規制から見ると適切でない表現が含まれる作品も多い) 例えばですが昔の「座頭市」シリーズのセリフには「めくら」とか「びっこ」というような表現がふんだんに出てきます。これらの言葉は現在の日本では映画でもTVでも厳禁されています。恐らくセリフを変えて吹き替えしなおさなければ発売できないでしょう。また、今でしたら「盲目の人」を主役にした映画自体製作は困難でしょう。 5:特定権利者による許諾拒否~監督・プロデューサー・原作者・主演者などの 誰かがその作品を気にいらないなどの理由で発売を許諾しない。 などなど・・・我々素人には計り知れない深~~い理由がいろいろあるそうです。
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- y-yossy
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現在、CSの「日本映画専門チャンネル」で特集してますよ。 最近110°CSでも乗っかったみたいです。 さて、「なぜビデオ化されないのか?」ですが… シャボン玉ホリデーをモデルにした景山民夫さんの小説「ガラスの遊園地」読まれましたか? 本当かどうかわかりませんが、「シャボン玉」の最終回は、わざとビデオに落とさなかったという下りがあります。あれって多分、制作者のこだわりなのではないでしょうか? 映画にしても、クレージーの人たちは「俺たちの映画を簡単に見せてやんねぇぞ」なんていう、ちょっと意地悪があるのかなぁなんて思います。 いずれにしても、同じ日本映画専門チャンネルで特集やってる森繁の社長シリーズも確かビデオ化されていないから、多分東宝のカラーに合わないというのが実状なのではないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。当方JCOMというケーブルTV観ているのですが、チャンネルNECOでは放映されていないようです。社長シリーズもビデオ化されていないのですか。。。なんだか日本の元気だった時代の宝物が後世に伝わらない文化的な損失のような気がします。
- ichien
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それでは私も一つ補足を。 yamabe40さんが挙げた理由のうち、1と2に関してはこの場合当てはまらないと思います。 それというのもクレイジー映画を制作した東宝は(例外として他社の作品も有りますがそれはここでは考えないで下さい)、そもそもPCL=フォト・ケミカル・ラボラトリーという発声映画のみを制作する会社として創立されたところだからです。更にその直後に阪急鉄道創立者の小林一三がいくつかの会社を統合して現在の東宝としました。 このような新しい技術をもって、極めて高い経営理念のもとで発足した会社は、その運営も極めて合理的でした。このため創立以来の作品でネガが失われたものはほとんど無い筈で、ここほど作品管理のしっかりとしている映画会社はほかには有りません。 それゆえに考えられるのはやはり3から5の理由だろうということになります。確かに4の理由では、シャボン玉ホリデーでハナ肇がやっていた「おとっつぁん、お粥ができたよ、(ぶるぶる)」なんていうのは、抗議の結果放送中止になりました。だからもし当時のソフトが残されているとしても、放送もされないし、販売もされるわけがありません。 ファンのサイトに掲示板が有るところは有りませんか? 多分そちらで訊いた方が真相の判る可能性は高いと思います。
- yamabe40
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すみません。ひとつ思い出しましたので補足です。クレージーキャッツの映画では、植木等さんの挿入歌「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」が一部の団体から抗議を受けたと聞きました。それが発売できない理由かどうかはわかりませんが。
- ichien
- ベストアンサー率54% (733/1334)
こんにちは。言われてみて、サイトをいくつか当りましたが本当に出ていないようですね。ヒットした映画も多いのに、不思議なことです。出せば必ず採算が取れる数量は売れるはずなのに。ですから、おそらく何らかの理由で映像ソフト化されないのだと考えるしかないでしょう。 私は回答に参加しませんでしたが(その頃ネットへの接続が不調だったため)、石原裕次郎さんが主演した「黒部の太陽」の質問でもこのような状況が言及されています。私はそちらの件に関しては、質問が有る以前に、監督の熊井さんに直接質問する機会が有りました。それまでの経緯からおそらくは制作した石原プロダクションが映画を売り止めにしているのだろうと推測していましたが、監督の答もまさしくその通りでした。 クレイジーはどうかと言うと、当初は渡辺プロダクションは制作に関わっておらず、12作目からその名前が出てくるわけですね。それだと単純にナベプロが売り止めにしているのだろうと言ってしまうわけにも行きません。東宝としては売りたいに決まっています。近年は知りませんが、フィルムは決して、一部の黒澤作品のように売り止めにはなっていませんでした。どうにも理解するのが難しい状況です。 もしかすると内容に問題が有るのか、と言いたいところです。しかし、そういうことを言い出したら、ある頃までの旧作はほとんどすべてが用語の自主規制に引っ掛かってしまいます。上映も放映もソフト化もすべて出来なくなってしまいます。 ただしこの線ではこうも考えられます。 ・実際にそのような問題が有ることをクレージーキャッツのメンバーが自ら認めている。 ・それらの言葉を切ったり、上から別の単語をはめこんで無難なものにしてしまうのが可能なことも知っている。 ・しかし、だからと言ってそういうことをしてしまうと、結局は自分の芸を自分で否定することになる。 ・故に、きっぱりと一切のソフト化を拒否する。 ただし、これは一つの可能性にしか過ぎません。実際のところはやはり関係者に直接尋ねてみるしかないのではないでしょうか。誰か見付かれば良いのですが、残念ながらこれは力になれそうにありません。多分ここでも明快な回答は出てこないのではないかと思っています。
お礼
私の伺い知れない業界事情をご教示いただき、ありがとうございます。 一度東宝のホームページから質問メールを出したことがあるのですが、音沙汰なしでした。若大将シリーズや寅さんがDVDになっているのならばクレージーも出してくれていいんじゃねいのかな~というのが率直な感想です。昨年見逃して痛恨の重いですが、どこかのケーブルTVで24時間クレージーを放送したらしく、だったらパッケーッジ化もできるのではないかとも思っています。いろいろ伝を辿ってみます。
お礼
こんばんは。詳細にご教示いただきありがとうございます。いろいろな事情があるのですね~。3と5は他の映画でも同様の事情があるのではないかと思われますので何とか関係者のご尽力をいただきたいものです。4は20年以上前に浅草東宝のオールナイトでほぼ全作品を観た記憶では、そんなにヤバイ表現は無かったと思うのですが。。。。 いずれにせよ活力の固まりだった日本映画の典型として是非なんとかしてほしいものです。