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海外から日本への送金
1年間ノルウェーに留学して、あと1ヶ月で帰国する大学生です。 ノルウェーの銀行口座にまとまった金額がノルウェークローネで残っています。これを日本円に替えるのに一番レートがいい方法を教えていただけませんでしょうか? (国際送金or全額現金化して持ち出し、日本で換金?) 日本で持っている銀行口座は地銀の普通預金のみです。必要があれば家族になんらかの協力を頼むことも可能です。 他の質問集も拝見させていただきましたが、いまひとつ理解ができませんでした。初歩的な質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
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金額が小さければノルウェーで日本円現金にして持ち帰るのが有利、大きければ国際送金が有利と言えます。条件にもよりますがその分岐点は2万ノルウェークローネくらいと見積もられます。 送金法や両替法の有利不利を考える場合、送金に際してどれくらいの目減りがあるか(どれくらいのマージンを金融機関に払うか)で考えると分かりやすいです。 まず現金で持ち帰る場合から説明します。[1]の"FOREX"はノルウェーで多くの店舗を持つ両替商の一つで、レートも概ね良いです。例えば5月3日のレートですとノルウェークローネ(以下NOK)現金から日本円(以下JPY)現金に両替する場合、 5.1250 NOK→100 JPY です。逆方向のJPY→NOKは 100 JPY→4.8175 NOK です。中間レートは 100 JPY=4.97125 NOK ですので、NOK→JPYの片道で3.1%のマージンが引かれていると分かります。このほかの手数料ですがPrisliste/Price listをご覧頂ければ分かるように、外貨の現金を買う場合はかかりません。 両替の際のマージン(目減り)として3.1%という数字はそう悪いものではなく、人件費の高い北欧なら上等とすら言えます。数十万円以下ならこの方法で持ち帰ることを考えて良いと思います。 参考ページ[2]はNordea銀行のレートです。上と同様の計算をしますと日本円現金への両替では、片道で3.5%のマージンが引かれると分かります(中間値自体には若干の差があります)。また両替手数料が1回15 NOK(総額200NOK以下)または35 NOK(200 NOK超で口座あり)または50 NOK(200 NOK超で口座なし)差し引かれます[3]。従って日本円現金で持ち帰る場合は[1]のFOREXの方が有利と言えます。 一方、盗難や紛失に備えてトラベラーズチェック(以下TC)で持ち帰るのも一つの選択です。この場合は一般に両替商より銀行が有利です。FOREXでは日本円建てTC発行レートは現金と同じでまた発行手数料が1.95%かかります。Nordea銀行のTC発行レートは現金より優遇されていて、日本円建てTCですとマージンは片道0.24%程度です。TC発行手数料は1.8%+40 NOKです。レートがFOREXより2.7%ほどよいので、TCにするならNordea銀行の方が有利と言えます。 米ドル(以下USD)建てTCにして持ち帰ることはお勧めしにくいです。上記のNordea銀行ですと、米ドル建てTCにする際のマージンは片道0.20%、TC発行手数料は同じく1.8%+40 NOKですが、この他に日本で米ドル建てTC→日本円に両替する際に1 USDあたり1円40銭ほど差し引かれるので、全体では損です。TCなら最初から日本円建てにすることをお勧めします。また経由国で両替するのも一般に不利で、NOK→その国の通貨→JPYの2回分のマージンを差し引かれてしまいます(*1)。 送金の場合は日本円建てにするのが無難と思われます。Nordea銀行で日本円建て送金で適用されるレートは、TCのレートと同じでマージンは片道0.24%です。送金手数料は1回150 NOKのようですが、送金側銀行で徴収する手数料のほかに中継銀行や受取側銀行が手数料を差し引く場合があります。その場合の額は典型的には数千円程度です。合計すると手数料は3千円~1万円と見積もられます。 円建て送金した場合、FOREXで日本円現金に両替して持ち帰るよりレートは2.7%ほどよいのですが手数料が3千円~1万円余分にかかるので、残った資金が2万NOK程度以上あるなら送金、それ以下なら両替が有利という判断になってきます。それぞれの手間を比較すれば分岐点はもう少し引き上げてもよいかも知れません。 送金の場合は日本の銀行の口座番号のほかに、銀行の国際的なコード(SWIFTコード)が必要ですが、これはその日本の銀行にメールででも問い合わせれば教えてくれるでしょう。適用レートや手数料、その他に必要な情報については送金側銀行で再度確認くださいますようお願いします。 なお今後ユーロ圏への渡航の予定があるならば、ノルウェーでNOKからユーロ現金に両替し、次回の渡航まで取っておく選択もあります。ユーロ圏経済との関係が深くユーロの取扱い量も多いために、他通貨より少ないマージンで両替できるという事情もあります。例えば上のFOREXですと、マージンは片道2.0%で日本円への両替(3.1%)より有利です。 【結論】 (1)持ち帰る額が小さければ両替商で日本円現金にして持ち帰るのでよいでしょう。その場合の目減りは3%程度です。 (2)安全を考えてトラベラーズチェックにするなら、両替商より銀行の方が有利です。またその場合は日本円建てにすることをお勧めします。 (3)送金が有利になるのは、持ち帰る金額が2万クローネを超えるあたりからと計算されます。 参考ページ [1] http://www.forex.no/ [2] http://www.kbank.no/markets/valuta/BankKurserStd.html [3] http://www.nordea.no/sitemod/default/portal.aspx?pid=404654 * 右側の"Price list personal customers"のpdfファイルをダウンロード *1 香港やシンガポールなど、両替の目減りが非常に少ない国なら「その国での2回分の両替マージン<日本での1回分の両替マージン」となる可能性もなくはないですが、NOK→JPYの両替ではそこまでの必要は感じません。
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- riderfaiz
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その中でレートが一番いいのは現金化して持ち出しでしょうね。 でも日本で換金するのではなく、経由国かノルウェーでユーロか、 ドルに換えてくるほうがいいんだと思います。 後簡単な方法としてはノルウェーの銀行でUS$だてのトラベラーズチェックを 買って持ち帰り、日本で換金する方法です。
お礼
お礼申し上げるのが遅くなりまして申し訳ございません。アドバイスありがとうございます。 EUROへの両替など今後の欧州訪問のことを考えると魅力的な気がします。 検討してみます。
お礼
遅くなりまして申し訳ございません。非常に詳しく丁寧に教えていただき、感謝しています。 当方、預金額がちょうど2万NOKあたりなので、最終的な残金によって結論(1),(2)または(3)のどれを選択するか検討したいと思います。 日本円への両替より1.1%目減りがすくないEUROを選択するのも併せて比較してみたいです。 ありがとうございました。