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こんな風景を撮りたい
私のカメラは、カシオの古いQV-R4です。長い事使っていませんが、ある写真を見て、此れはどうすれば良いのか聞きたいのです。池を挟んで、手前にチューリップ、奥に森が写っています。手前の花も、奥の森の木もはっきりピントが合っています。この様な場合通常モードで上手く撮れるのでしょうか?ベテランのお方教えて下さい。一年は使っていません。78歳の男です。
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keeyo4310さん こんばんは 科学的に調べれば、カメラがピントを合わせた所付近しかピントが合って無いと言う事になるのでしょうけど、実際問題の出来上がり画像(写真)はカメラがピントを合わせた前後でのピントが合ったかの様に見える画像(写真)が撮れますよね。これはカメラのレンズには「被写界深度」と呼ばれる機能が有り、この「被写界深度」の作用によってピントを合わせた前後でもピントが合ったかの様な画像(写真)が出来上がるわけです。 出来上がり画像を見てピントが合ったかの様に見える範囲が広い事を「被写界深度が深い」・ピントが合ったかの様に見える範囲が狭い事を「被写界深度が浅い」と言う言い方をします。 実際の撮影では、「被写界深度」はレンズの絞りとレンズの焦点距離でコントロールします。レンズの絞りにはF2.8とかF8と言う数字が振ってあり、この数字が小さい程レンズを絞りを開けた事になります。この絞りの数字が小さい(つまり絞りをより開けた状態)と被写界深度が浅くなり、逆に絞りの数字を大きく(つまり絞りを閉めた状態)すれば、被写界深度が深くなります。つまりF2.8で撮影するよりF8で撮影した方が被写界深度を深くする事が可能になります。 レンズの焦点距離については、同じ絞りで撮影したとしてレンズの焦点距離が短い方が被写界深度が深くなり、逆に焦点距離を長くすると被写界深度が浅くなります。つまりお持ちのレンズで一番焦点距離の短いレンズ(ズームレンズの場合は最広角側)が、同じ絞りでの撮影では一番被写界深度を深くする事が出来ます。 以上が簡単な被写界深度のコントロール方法です。デジカメの場合以上の絞り・レンズの焦点距離以外に、「センサーサイズ」と言うファクターが被写界深度に影響するファクターです。例えばQV-R4に搭載されている「1/1.8型」等の小型のセンサーは、例えばデジタル一番レフに搭載されている「APS型」等の大型のセンサーより被写界深度が深くなります。(これを説明すると長くなりますから、説明は割愛します。そう言う物と言う理解で良いと思います。)従って、同じ絞り・同じ焦点距離のレンズで撮影した場合、デジタル一眼レフよりQV-R4の方が被写界深度の深い写真が撮れる事になります。 以上の事をQV-R4に当てはめて、希望の写真がどうやって撮れるかを考えてみましょう。 まずお使いのQV-R4は、センサーサイズが小さいカメラですから、被写界深度が深い(つまり、ピントが合ったかの様に見える範囲が広い)画像が撮れる可能性が高いカメラです。そして設定上一番広角側のレンズ設定で絞りを絞って撮影すれば、被写界深度の一番深い写真が撮れる事になります。昼間の晴天でしたら、通常のフルオート撮影でも手前のチューリップにピントを合わせば手前から奥の森の木までピントの合った写真が撮れると思います。もし通常のフルオート撮影で思う様に被写界深度を深く出来なかった場合は、マニュアルモードで絞りをF5に指定して最広角側のレンズ設定で撮影して下さい。この方法で気に入った画像が撮影出来ると思います。 被写界深度を深くする為には絞りを絞って撮影する事になるので、シャッター速度が遅くなって手ブレを起し易くなります。従ってくれぐれも手ブレには注意して撮影しけ下さいね。
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多分、晴天の日なら絞りもシャッタースピードも稼げる「通常モード」でもいけると思います。 ズームは一応、最広角側にセットしてみて下さい。 そしてピントは、手前のチューリップに合わせて下さい。 被写界深度(ピントの合う範囲)はピントが合ったところから向こう側よりも、手前側の方がより浅くなります。(手前側のほうがボケ易くなります。) しかし、あまりチューリップへ近づきすぎると、やはり遠景はボケてしまいます。 チューリップとの距離は、意図する構図が許す限り、できるだけあけてみて下さい。 撮影距離をあけると、被写界深度は深くなり全体がボケにくくなります。 想定するに、3m~5mぐらいの範囲を色々試されてみて下さい。 「通常モード」で、もしうまくゆかない場合は「マニュアル撮影モード」も試してみましょう。 http://www.casio.co.jp/release/2002/qv_r4.html これを見る限り、最小絞りはF5.0ではないかと思われますが、この値にセットしシャッタースピードは手動で適正露出まで操作する必要があります。 (絞り値が大きくなれば被写界深度は深くなり、ピントの合う範囲が広がります。) ISO感度のことは表記されていませんが、晴天ならば最小感度値の設定でよいと思います。(設定できないのかも?) なお露出制御はマルチパターン測光でよいと思いますが、できれば露出補正機能で-1~+1(EV)の範囲を何枚か撮っておくとよりベターです。
お礼
Gencharo さん とても詳しい説明で、良く解りました。四年前に購入したカメラで、当時としては高級だったと思いますが、今では? おっしゃった様に色々と試してみます。有難う御座いました。
- bardfish
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「パンフォーカス」については#1さんに譲ります。 QV-R4で手前から奥までピントが合う撮影方法ですが、まずズームを一番広角側にします。 次にに撮影モードをマニュアルモードにし絞りを最小絞り(数字を一番大きく)にします。シャッタースピードは適正露出になるように適時調整してください。 これで、手前から奥までピントが合った写真が撮れます。 パソコンの画面で見たときにまだピントが合っていないようならそのカメラ性能の限界です。 コンパクトタイプのデジカメは撮像センサーの大きさの関係で絞り値が10とか16まで設定できないカメラが多いようです。 撮像センサーの大きいデジタル一眼だとレンズによっては絞り値をF45まで絞ることの出来るレンズがあります。ここまで絞れば希望通りになりますがピントは全体的に甘くなります。 これは回折現象という物で仕方のない現象です。 (コンパクトタイプのデジカメはこの現象を回避するためあまり絞れないようにしているようです) 以上のことを実際に試してみてください。
お礼
bardfish さん 有難う御座いました。私のはF2.6 F5.0 ですので、或る程度までは出来ると言う事ですね。勉強に成りました。マニュアルモードはやったことが無かったので、一度試して見ます。解りやすい説明で良く解りました。感謝致します。
- kuma-gorou
- ベストアンサー率28% (2474/8746)
所謂「パンフォーカス」と呼ばれるテクニックです。 理論上、レンズの光軸に対し垂直なある平面以外にはピントは合いません。 しかし、「許容錯乱円」と言って一定の径以下なら実用上ピントが合っていると見なしても良い範囲が平面の前後に存在します。これが、「被写界深度」と呼ばれるものです。 この被写界深度ですが、レンズの「焦点距離」、「絞り」値、フィルム(センサー)のフォーマット、撮影距離、主たる被写体と背景の位置関係などが影響します。 また、元来、被写界深度を稼ぐ上で不利な中判、大判カメラでも「アオリ」と言うテクニックでレンズの光軸に対し非垂直な平面にピントを合わせる事が出来ます。 個々に説明すると膨大な量になりますので、申し訳御座いませんが「・・・」部分の意味はネットで検索してみて下さい。 まぁ、年の方はさほど変わりませんので頑張って調べてみて下さい。では・・・(^^♪
お礼
kuma- さん 早速のご教授有難う御座いました。なかなか難しいものですね、専門用語がいまひとつ理解出来ませんが、何とか調べてみます。感謝致します。
お礼
sionn123 さん とても詳しい説明で良く解りました。こんなに詳しい、又、長い文章でお時間をお掛け下さり感謝致します。皆様の詳しい説明でこの様な老人でも理解しました。これからお礼の点数の付け方に迷います。本当に有難う御座いました。