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「バベル」を観ての疑問(ネタバレ有)
公開されたばかりですが、ご覧になった方、推測でもいいのでお答えくだされば幸いです。 1.チエコが刑事に最後に渡したメモには何が書いてあったのでしょうか? 2.お母さんが自殺に使った銃は役所さんがモロッコでガイドに渡した銃と同じものなのでしょうか? (2.がもしそうであれば、役所さんは奥さん自殺後に、そのいまいましい銃でハンティング旅行に出かけ、動物をしとめて笑顔でガイドと写真に収まっていたのがとても不自然に感じられたのですが・・・)
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またお邪魔します。 え~!一緒に見に行った友達って、冗談言ってたのかな? 思い当たる点は、チエコが最後真っ裸でベランダに立ち、そこへ父来て、父の手を取り、父の胸で泣くからそんな解釈されたのかな。(きっと冗談を言っていたのだと思いますが) 裸になった理由は刑事さんの為。どうやって恋愛感情の表現をしたら良いのか分からない彼女の手段でした。 それもダメで絶望的な彼女に、刑事さんはとても優しく理解を示します。胸の内にあることを全てメモに書きなぐり、それを理解してもらえる人に渡す事によって、自己解放出来たのでしょう。呆然とベランダに立ち尽くし、大都会(世界)を遠く広く見つめます(それまでのチエコの視覚は狭い範囲だけだったでしょ)。素晴らしい演出! 父との和解で裸のままのチエコという演出の影に、アッシジのサンフランシスコ伝のエッセンスがあるのでは。サンフランシスコは着物を脱ぎ去りゼロから新しい人生を始めました。チエコも全くゼロから父とやり直したい(母のいない新しい人生)という思いがこの演出に表れているのだと思われます。
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私も、この作品を観て、色々疑問が残りました。 1.私も、実はチエコが母親を殺していて、その事を告白した手紙だと思いました。 理由は、刑事さんが手紙を読みながら、絶望的な、やりきれない表情をした事が1つ。 また、チエコは、刑事さんに対して恋心をいだいていたけれど、それを表現できなくて裸になったわけではなく、母親を殺してしまった辛さを忘れるために、自分をどん底まで追い込みたかった、めちゃくちゃになってしまいたかったから、あのような行動に出たのだと思ったからです。 刑事さん以外の人に対する態度をみても、もう誰でも良い…という感じがみられましたよね。 2.これは、ライフルでは銃の長さを考えても、自殺(に見せる事)は無理だと思うので、別の物だと思います。 それにしても、後味のスッキリしない映画でした。
お礼
ご回答ありがとうございます!やっぱりそう取る方もいらしたのですね。そういう風に言われてみると確かにそうも取れますよね・・・まぁ映画のテーマから外れる気がするのでおそらく違うのだとは思いますが・・・でもこういう解釈をされるかもって監督は予想してたのでしょうかね?ちょっとわかりにくい映画だったなって思います。
- seainside
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1.きっと、聾唖なのでどうやって人との接触や恋の告白をしたら良いか分からないという心の叫びが書かれていたのではないか、それで優しそうな刑事さんの前で裸になってしまったとか、最初は母親の自殺の件のことかと思って父親に何ら関わり無いようにしようと嘘の証言をしてしまった、とか、結構長いメモだったのでこんな事が書かれていたのでは、と私は思いました。 でも、ここの所は各自の推測だけで良いんですよ。 2.モロッコの銃はライフルで、母親の使った銃は拳銃だったのでは。自殺でライフルを使うのは難しいでしょう。役所さんがはっきりどう言った覚えてませんが、私は自殺に使われそうな拳銃だったのだと思いました。妻の自殺の後、ハンティングを止めたのだと想定されますし、モロッコ旅行はその前の事だったのだと思います。
お礼
早速の解説、どうもありがとうございました。どちらもとっても参考になりました。 一緒に観に行った人が、チエコは役所父のことが好きだったから母親が邪魔で、父に内緒で自殺に見せかけて殺した、それがメモに書かれていて、でも刑事は読んでもまた嘘だと思って信じなかった・・・、なんて解釈を言うから、え~っ?でも確かに自殺の理由は描かれていなかったな・・・て思って、ちょっと他の方の見解を聞いてみたかったのです。いくらなんでもそんな話じゃありませんよね。でもちょっと終わり方が怪しかったので・・・。
お礼
なるほど~~~。またまた深く感心いたしました。そういう解釈なのですね~。だいぶスッキリしてきました。いろいろ知識があると映画の見方も変わってきますね。我々は何の予習もないままただ何となく観に行ったので、何が何やらわからないまま終わってしまったのでした。深く分かりやすい解説、何度もありがとうございました!