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Derek & The DominosやDoorsのピッチ
こんにちは。 Derek & The DominosのWhy Does Love Got to Be So Sad?や DoorsのLight My Fire等はピッチが異常にずれているのですが、 何か理由があるのでしょうか? 弦楽器だけではなく鍵盤楽器も合わせてずれていますよね。 あれは回転数を上げたりしているのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
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あの時代の機材が一番の理由だと思われます。 現在の様に精度の高いチューナーなんて存在しませんでしたので、ドアーズの様にオルガンが有れば、それに合わせてチューニングするのが基本でした。 アナログ機材で、それも現在に比べると電力がコンセントから安定して供給されたとは言い難いので厳密なピッチを求める発想自体が希薄だったと言う話も有ります。 ジム・モリソンの歌い方が多少(?)フラットするスタイルなので丁度ハマったのかも知れません。 ドミノスはバンドですが、正確には「セッションバンド」の色合いが強いです。 長年をかけてサウンドを作り上げたモノじゃなくレコーディング時に集まって、個性の強いミュージシャン同士の意地の張り合いが有りました。(それがサウンドの要になっています) ですから、ピッチがどうとかが重要じゃなく「いいテイク」を優先した結果ですね。 余談ですがストーンズが昔「チューニングが綺麗に有っているとロックっぽい重さが出ない」といってチューニング後にギターを床に叩きつけてからステージに上がったと言う噂が有りました。真偽は不明ですが、それを聴いたアマチュアバンドが「チョット不協和音」を求めて大真面目に真似をしていました。 要は「そんな時代」の流れだったのです。 厳密に言うと正確な(一定な)ピッチと言うものは存在しません(音楽に置いては) 西洋音楽の12音階の基準もかなり近代になってから整備されました。 その他の世界中の音楽でも基準音も絶対的なモノではないです。 長唄(三味線とかですね)などの邦楽では結局「調子」は勘によるものが大きく、本来は弟子入りしてから師匠に「よし!」って言われるまでOKにならない効率の悪いものなので、弟子がチューナーなどを使うのは問題外になってしまいます。 しかし、それも1つの手法であり、完全に否定できるものでは有りません。音楽の本質がピッチに有る訳では無いからです。 完全に理論上のピッチにするとずれて聴こえるのでワザと「低音はより低く、高音はより高く」チューニングするのが常識な位ですから、人の耳も結構、状況によって変わります。 音楽製作にデジタルの機材が大半を占めている現在は、耳が正確なピッチに慣れてしまって居るので気になるのかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 トーンホイールのオルガンに合わせれば、まずチューニングがずれることはないと思ってましたが、 確かにもとの電源が揺らぐとピッチは変わってしまいますね。 その場合、録音機材も影響を受けそうですが。。。