Q/仮想化はこれからのキーとなる技術でしょうか?
A/次世代のWindowsでは主力になるでしょうね。Vistaではこの機能を使うことは少ないでしょう。(当初はフルにこれを使う予定でしたけどね)
これを使うことで、システムの下位互換の強化やシステムの再起動なしにプログラムの更新が行えるなどの対応もできるようになる可能性があります。
Q/CPUはさらなるマルチコア化?
A/既にx86で8コアまでは来年には登場します。
ただ、この調子でさらにコア数を増やし続けるかどうかは、何ともいえません。まあ、投機スレッドが本格的に使われるようになればさらに増えるでしょう。
また、ヘテロジニアスコアによるFusionコアも来年に登場する予定です。
後は、それほどの性能を生かせるソフトウェアが開発できるかどうかでしょう。今までのソフトウェア開発とは既に次元が変わりつつあります。生かせなければ、製品は出ても購買意欲は起きませんからね。
Q/GPUはさらなる性能向上?
A/今後は、SIMDを強化し物理演算をより強化することになるでしょう。また、既に回答があるように下位のグラフィックス機能はCPUと統合します。
今後の展開としては、SIMDの命令セットを増やしより汎用的で並列処理ができる仕組みを目指すことになります。
また、動画再生に関してもサポートを強化し、これまでCPUが行っていた処理をほぼグラフィックスチップのみで処理できる仕組みを持つでしょう。
ただし、既に一定以上の性能を達成し始めましたので、今から極端に性能が増すとは言い難いです。
尚、GPUもCPUもシリコンによる開発には既に限界が見えつつあります。
25nm(ナノメートル)以下の微細化は絶縁ゲートが上手く機能しないこと、また既に原子数個単位でトランジスタのゲートを設計しているため、今後の極端な微細化は難しくなっています。
今後は、光回路など新しい技術の研究が急がれます。2015年頃までに次の技術が確立されなければ、一時的又は長期的にCPUやGPUの進化は閉ざされる可能性があります。
Q/HDDは記憶密度上昇?フラッシュメモリ系統に移行?
A/予測が難しい分野です。垂直記録が登場しハードディスクは今後5年で2,5インチでも600GB~1TBまでのめどは立っています。3,5インチならより多くのディスク容量になります。
まあ、垂直記録製造の問題点が完全になくなれば、より大容量化が進みあと100倍は大容量化できるとも言われます。
フラッシュメモリについては、小型なノートなどで使われるでしょう。また、デスクトップにおいてはReadyBoostやハイブリッドディスクなどハードディスクの補助メディア(バッファ)として使われるようになります。
Q/DVD→BD/HD DVD 辺りでしょうか?
A/どうでしょうね。まあ、この2つが有力であり、両方が同時に普及することになるでしょう。一方だけが普及する確率は低いと思われます。
ただ、普及には若干時間がかかると思われます。特に日本では地上デジタル放送のコピー制限の影響で、ハイエンド自作ユーザーがデジタルハイビジョンテレビパソコンを作れませんからね。
本来なら最も価格を下げ普及を後押しするはずのパワーユーザーが投資しない現状はかなりこのメディアの普及を妨げている可能性があります。
まあ、もし次の規格が策定中ならば普及もそれほどしないかもしれない。
SACDとDVD Audioのように・・・
今後は、パソコンにとっては冬の時代でしょう。テレビパソコンは、ハイビジョンにEPNとは異なる録画のみコピー禁止の著作権保護があるという日本の特殊な事情があり、録画できるハイビジョンモデルの普及率が低下しています。特にワンセグ以外で自作パソコンはハイビジョンチューナーを内蔵はできませんからね。編集にも制限がありますし・・・
これだけで、一部のテレビ録画目的のユーザーは倦厭します。
そうなると、最新PCの普及率も下がりますからね。Vistaがマルチメディアを目指す中でマイナスの一面です。
そうなると、性能も一定を超え始め、機能もデスクトップ特有のものが減ってきます。最終的に今後はノートが普及の中心になるでしょう。
もっと言えば、携帯電話でネットサイトがみられるようになった現在、携帯電話もパソコンの大きな天敵になる可能性があります。技術的に言えば、最先端の半導体微細化技術を使えば携帯電話32GBぐらいのシリコンディスクを内蔵することは既に可能ですからね。