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何故、原子力関係書物には専門書と左翼市民団体系本しか無いのか
時々本屋で理工系の書物を眺めることがありますが、 原子力関係の棚を見ると、研究者・技術者向けの専門書と 左翼系市民団体の単なる不安煽り本しかないような事に気づきます。 元理系の私から見ても、不安煽り本は結論ありきで 定性的なこと?ばかり書いて不安を煽り、定量的なこと?は書きませんね。 著者を見れば大体は左翼系に繋がっているような気がします。 そのくせ、中国やソ連の原子力には何も言わないわけですが。 不思議なのは、何故原子力専門家の方々が 初心者にも興味深く読め、 原子力の有用性や危険性も公平に叙述するような 書物を書いて並べないのかな?と思います。 例えば、アナログのガイガーカウンターが振り切れるのを見せて 不安煽り本は「こんなに放射能がある!!!」というわけですが、 あんなものはレンジを正しくすればいいだけで意味の無いことは理系の端くれの私でも分かります。 でも初心者には分からないんですよ。 また、「今ここでも放射線が飛んでるよ」というと、何も知らない人は驚くんですよね。 放射線と放射能の違いも知らない。 同じことは食品添加物なんかでもいえます。 「買っては・・・」何とかいう本なんて実に大げさです。 それに対して「食品の裏側」というどちらかというと公平な書物が出てきたりしているので、 改善しているのかな?とも思います。 書かれない理由としては、原子力研究者の方はシャイだからでしょうか・・・
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原子力ではありませんが、関連する放射線関係の業界にいます。 この問題は放射線の分野でも同じような問題を抱えています。 一般の人たちに理解してもらうことは難しいです。 まず、リスクの概念を理解してもらうことが難しい。 技術を考えるにはリスクの概念を理解しないと難しいものです。 また、原子力や放射線については理論ではなく感情の問題となっています。好き嫌いは理論ではないのです。 さて、本題の啓蒙書の発行についてですが、これは個人の出版は前の回答者の回答とあとそのような出版をすると風当たりが強いので個人ではやりたくないというのがあるかもしれません。 このような出版物は学会がよくやっています。 日本原子力学会でも「原子力がひらく世紀」という本を出しています。 少々高度な内容も含まれていますが、創世記から現在までの歴史を追うことができます。また、現在使用されている炉や技術についても解説されています。原子力を理解するなら手頃な本だと思います。
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- sh6364
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まだ締め切られていないようですのでまた出てきました。 ジャーナリストが書いた本ということでは原子力そのものの解説ではありませんが、報道に関する部分を書いたものに「原子力と報道」中村政雄著があります。読売新聞にいた人が書いたものです。 あと放射線がメインですが原子力についてもふれているものに、「放射線の話」大朏博善著があります。これもジャーナリストが書いたものです。 これらは公平な目で書かれていると思います。
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ご回答ありがとうございます。 いくつかは書籍があるのですね。 本屋にあまり並んでいないからか気づきませんでした。 ネット書店などで買い求めてみます。 皆さん回答ありがとうございました。
- lumiheart
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セキュリティの問題が大きいと思う 放射線管理区域に入る為に書かなければならない書類はかなり分厚い その中に、当然の用に 「原子力発電所内部の事を外部に漏らしてはいけない」 と、言う一文があります 要するに原発関係者は原発の中身を本とかに書いたらクビになるのです だから書けません
お礼
そりゃどこでも守秘義務がありますので、 そんなレベルまで、とは言いません。 原子力発電なら、原子力発電に関する、専門家なら誰でも知っている情報を記述すれば良いと思います。
正しい原子力の啓蒙書は何冊かあります。しかし、確かに少ないですね。 昔、「本者は誰か?」と言うテレビ番組がありました。 偽者は嘘をついてもよいが、本者は間違ったことを言ってはならない、というルールがあり、回答者が本者を見つけるというゲームです。 原子力関係の書物についても、正にこれが当てはまるのではないかと常々思っております。 というのは、原子力の専門家は、原子力の説明を違えてはならず、間違いなく伝えようとすると一般の人には難しくなってしまい、分かりやすく書けばページ数が多くならざるを得ず、筆が鈍るのに対し、(中略)・・・・ からではないでしょうか。テレビ番組では、本者一人に対し、偽者は五人位いて、それぞれ、「本者は自分だ」と主張していました。
お礼
声の大きい連中の言うことが真実になることは 避けなければいけませんよね。 学者のような知識量とジャーナリストのような叙述力 併せ持つ人はやはりなかなかいないのでしょうか。
- a-saitoh
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原子力関連ではない大学教員です。 今、大学の教員は任期制度の導入などで成果を上げるために追いまくられています。一般向け啓蒙書などの成果として(ほとんど)カウントされないゴミを書いている時間はないのです。1本でも論文を書かないといけません。 (注:理系の教員の業績評価では、査読つき論文や専門書とくらべて、啓蒙書の評価値がかなり低いです。論文は数ページ~10数ページですが、書籍は100ページ単位です。費やす時間と比べて割りにありません。) それと、出版社がそういう企画を持ち込んで大学教員に書かせようとしないのは何故かというと、売れそうにないからでしょう。出版社がやる気になっていろいろ画策したら、それに乗って執筆する学者は居ると思うんですけどね。 だいたい、一般向けの本は「数式が1行出るごとに売り上げが半減する」とか俗に言われるような状況です。きちんと定量的なことを書くのに、数式無しでは困難ですよね。
お礼
専門家の人に「ゴミ」といわれれば詮無いですが・・・ しかし、研究所の研究員とは違って大学の教員は研究者であるとともに教育者でもあるというのは認識していただきたいと思います。 誰でも最初は「殆ど何も知らない」わけですから、 例えば専攻をどれにしようか決めようとしている学生向けに 初心者向けの本の執筆は意味があるように思いますが、 しかし、やはり評価が低い割に手間がかかるのでは、書く人は少ないでしょうね。 学生が専攻を決める要素がイメージや怪しい本の知識などからしかなければ、 その分野は結局廃れると思いますけども。
- Ama430
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立場としては、原発政策批判派ということになると思います。 将来的に使用済み燃料処理技術などが確立されれば、原子力発電も選択肢のひとつとなりうると考えている者です。 >左翼系市民団体の単なる不安煽り本 も少なくないのですが、市民団体系の警鐘本もあるように思います。 その中では専門家の方も参加されているものがあったと記憶していますが、これについては専門家のレスを待ちたいと思います。 原発賛成派が仕事以外では本を出していないように見えるのは、やはり原発の安全性に根拠が薄いことの表れであると見ています。 「反対派」をひとくくりにすると、見えてこない部分があると思いますが、いかがでしょうか。 「『買ってはいけない』は買ってはいけない」という本もあります。
お礼
>「反対派」をひとくくりにすると、見えてこない部分があると思いますが、いかがでしょうか。 一括りにはしていませんが、やはり左翼系人が入り込んでいるのは確かでしょう。 彼らには、元々のマルクス主義の頒布に帰ってもらいたいものです。 >原発賛成派が仕事以外では本を出していないように見えるのは、やはり原発の安全性に根拠が薄いことの表れであると見ています。 本を出すのはある意味広義の「仕事」でしょうから 私はそうは思いません。 まあ見解は色々あるでしょうが。
- myeyesonly
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こんにちは。 私は左翼でも市民団体でもないですけど原子力発電所の見学に行った事があります。 以前、原発の安全性をアピールする為に、見学ツアーみたいなのをよく電力会社が企画してまして、それに乗っかって行きました。 所々でカウンターを見せて「ご覧の通り、針はほんのちょっと振れるだけです」ってやってましたが、メータのレンジが違ってるんです。 レンジのチャンネル位隠して置け!って思いました。 なかなか定量的でしょ? こんな事をしてる人達を信じろって言う方が私には無理です。 さて本題ですが、おそらくかなりの学者の方々は現場を知らないのではないかと思います。 現場で働いてる人達は、専門家ではない事がほとんどでしょう。 そういう状況で、原子炉などがどういう風に扱われているのか、現場を直接見てる人達じゃなきゃ批評できないのではないでしょうか。
お礼
返事が遅くなりました・・・ レンジの話は、初心者に分かるだろうと電力会社も同じことをやってるんですねぇ。 デジタル表示にして、自然界の値とその場所での値を示せば良いように思いますが、 やはり他の方も挙げているように、定量的な話になると一般人は駄目なんですな。
お礼
左翼や右翼といった連中は 嫌らしい攻撃を仕掛けてくるので、 個人名で書くのは、ましてそういうのに打たれ弱い学者さんが書くのは やはり難しいのかなというのは理解できます。 結局、後から嫌な連中から攻撃されるのが嫌で、最近話題になってるインシデント隠しなんかやると、 結局明らかになって更に叩かれる、という悪循環になってますね。 >このような出版物は学会がよくやっています。 >日本原子力学会でも「原子力がひらく世紀」という本を出しています。 業界でも誤解を解こうという書物を出しているんですか。 しかし、左翼市民団体は 「学会側からの情報で良いことしか書いてないに決まってる!」 とか言うことでしょう。 自分たちは悪感情を垂れ流してるだけのくせして。 こういった誹謗を防ぐには、適切な知識のあるジャーナリストなどが公平な視点で書くのが良いのでしょうが、 やはり難しいでしょうか。