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企業は株が下がると何が困る?
ライブドアのように株価向上のためなら法を犯すような企業がありますが、株価が上がると企業にとって何が嬉しいのかがよく分かりません。逆に、株価下落によって企業が被るダメージってなんでしょうか? 一度発行した株券の値段がいくらになろうがあまり影響無いと思うのですが。。。これから株を追加で発行しようとする場合に、高く売れないから困るとか?あとは企業イメージの低下くらいしか思いつきません。 他に株価下落によって企業が被るダメージがありましたら教えてください。
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比較的最近、ほぼ同内容の質問に対し回答しましたので、よければご覧になってください。(参考URL) 株式交換によって企業買収を次々に行っていたという点で、ライブドアはかなり特殊です。株式交換の場合、自社株の時価が高ければ高いほど、企業買収の際に新たに発行される株式の数は少なくなりますから、既存の株主(ライブドアの場合で言えば、それまでのライブドアの株主)の持分比率が薄まる度合いが少なくなります。元々、企業にとって良い事、既存株主にとって良い事、経営者にとって良い事、というのは、きれいに分ける事は困難なので、「ライブドアの場合、株高が会社にとって重要だった」と言ってもいいでしょう。しかし、ライブドアの場合、株が上がる事で、あたかも経営がうまく行っているように見せたかった、というのもあると、かなりあるとは思います。 一般論で言えば、株価が上がるのは、下がるのよりは良いに決まっていますし、経営者だって、株主からよくやったと言ってもらった方が、役員報酬も増やしやすいですが、企業経営にとって、株高は、一般論としては、それ程大きなメリットはありません。 間違いなく言えるのは、 1.株価と、銀行などからの調達金利や借り入れ枠との間に、直接的な因果関係はありません。株価が下がったから、銀行が「その会社は危ない」と思いはじめて、金利を上げたり、借入枠を絞ったりする、と言った事はありません。勿論、市場全体が下がっていないのに、ある企業の株価だけ大きく下がるような場合は、何らかの理由があって、その理由が経営状況の悪化を正しく示すものであれば、経営状況の悪化を理由に、銀行の融資態度が変わる事はありますが、株価の下落も融資態度の変化も、経営状況悪化の結果であって、株価下落が融資態度の変化の原因ではありません。 2.社債の金利も、株価によって決まるのではなく、格付機関がつける信用格付によってほぼ決まります。格付機関は、「株価動向はほとんど見ていない」と言ってよいでしょう。(もし、「株価が下がったから、経営状況も悪くなったに違いない」なんて考える格付機関があったとしたら、『その格付機関には、信用調査能力が無い』といっても良いでしょう。銀行の融資態度と同じ事です。まして、増資は、本来成長力の高い企業がするのが当たり前で、潰れそうな会社が増資する事自体、世間に「私はもう潰れそうです」と宣言している事に等しいですから、一般論としては、「株安→倒産の可能性が高い」なんて事はありません。 3.株価が下がったから、企業イメージが下がって製品が売れなくなる、などという事も、ほとんど無いでしょう。少なくとも、市場全体の動きに比べて、相対的に相当大きな下落が無い限り、株価と売上げには、事実上関係はありません。 4.アメリカなどでは、業績を伸ばせない経営陣はわりと簡単に首になりますが、日本ではまだまだそこまで株主の論理は貫徹されていないし、まして、株価が下がった事を理由に訴訟を起こしても、勝ち目は全く無いので、そんな事をする人はいないでしょう。(これは、アメリカでも同じ事です。) 株価は、確かに将来の企業業績を先読みする事はままありますが、あくまで業績がどうなるか、が肝心なのであって、株価が下がったから、現実に「その企業の経営状況には悪材料が無いのに、その企業の信用がなくなる」などという事は、基本的にはありません。『基本的』にというのは、非常に極端な場合、市場での噂が、たいして悪材料もない企業に、本当にダメージを与えてしまう事が、ゼロではないからですが、非常に極端な例であって、ほとんどの会社にとっては、関係のない話なので、よほど自分の株だけ大きく下がらない限りは、経営者も気にしてません。 逆に言えば、「企業業績が良い→株高」という本来の因果関係ではなく、「株高」→「企業業績が良い。信用度が高い」という、本来とは逆の因果関係を想定する『誤解』があったからこそ、ライブドアは、あれほど株高に熱心で、粉飾決算までしてしまったのでしょう。
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- zap35
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1)企業買収されやすくなる 2)株価は企業に対する「市場の評価」。株価は業績とも連動するため市場評価が下がると会社の「格付け」が下がる。格付けが下がると調達金利が上がる(格付けが低いと高い金利でしか借り入れできなくなる。また社債も金利を高くしないと買い手がつかない) 3)企業イメージが下がる(負け組と見なされる)。一旦イメージが悪くなると、他社と同じような製品を出しても購入してもらえない 4)株主は会社からの配当金を受け取る。業績悪化(=株価も下落)して配当が出せないと、経営者は責任を取らされる。退陣を求められたり、最悪は訴訟を起こされる。
お礼
ご回答ありがとうございました。 1)と4)が重要そうですね。1)については、業績良いのに安値で放って置かれる場合は、株価上昇させないと危険そうですね。 4)は株価下落した場合に訴訟おこされても、負けるということはあるんでしょうか?投資は自己責任だと思うのですが。。
- Tasuke22
- ベストアンサー率33% (1799/5383)
単純なところで。 増資する場合、50円の株が5000円とか100倍の価値が産まれる。 つまり、ただで簡単に大金を企業が手に出来る。 銀行の貸付限度額が上がり、現金に困ることが無い=倒産しにくい。 株が下がるとその逆。増資できない。目の前の現金が用意できない。 つまり、倒産の危機が大きくなる。
お礼
ご回答ありがとうございました。 増資する場合、株価が安いと大量の株式発行が必要となるので、現金を調達しにくいということですね。
- napukun
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株価=会社の価値
お礼
回答ありがとうございます。 株価=会社の価値とみなせるから、ライブドアは株価上昇に躍起になったのでしょうね。
お礼
殆んど同じような質問がされているとは思いませんでした(汗) 詳細な回答ありがとうございます。私が思っていた事と、近い内容でしたので納得できました。基本的には株価上昇/下落で企業経営に直接的なインパクトがあるわけではなく、企業買収対策や株主価値の向上などの間接的な(?)要素のためには上昇したほうが良いということですね。 ただ、最近の傾向はちょっとした良悪材料で株価が上げ下げするので、株式投資が単なるマネーゲームになっちゃってますが。。。