「2001年宇宙の旅」のHALの目的はなんだったのでしょうか?
自分でググったりしましたが原作小説に従った解釈ばかりで釈然としません。
この映画は原作小説に忠実とはいえないですよね。
映画製作者の表現したいテーマが原作小説と同じなら、原作どおりの映画にしたはずです。
映画製作者の主張は原作とは別にあって、それこそが重要ではないでしょうか。
やはり原作ではなく映画内部から読み解くべきなのではと思います
いったい、「2001年宇宙の旅」のHALの目的はなんだったのか。
HALの目的がただの反逆だとしたらあれほどの高性能コンピューターにしては不自然に思えます。
もし人類に反逆したいだけならもっと狡猾で効果的な方法はいくらでもあるはず。
ただの故障だとするとストーリー的に必然性が感じられません。
コンピュータはただの悪者で、人間の優越性を賛美する映画になってしまいます。
“人間も間違いを犯すがコンピュータよりマシだ、必ず正義は勝つ!ヒャッホウ!”みたいな。
なんだか典型的なハリウッド映画みたいです。キューブリックがそういう意図で映画を作るとは思えません
彼は徹底的に人間の愚かさや醜さを描いてきた作家ですし。
私の解釈ですが、HALは木星調査は人間のためにならないと考え、都合の悪い搭乗員を殺し、
その上でわざと自らを殺させたのではないでしょうか。
そう考えるとしっくりくるようにも思えます。
それとも、他に物語的に自然で合理的な解釈はありますか?
あなたの解釈を聞かせて下さい