Armaniをはじめ、日本において、いわゆるデザイナーブランド、またはモード系と呼ばれる一群によって作られた製品にはひとつの特徴があります。 それは、たとえ相当の高額品であっても、キトンなどとはまったく異なり、極力手縫いの味を出さないように仕上げることにこだわる、ということです。 仮にクラシック、またはトラディショナル系のガーメントの縫製メーカーで、しかも手縫い、もしくはハンドメイドを売りにしているところであるならば、一番目立つ襟のボタンホールとラペルとカラーの継ぎ目を、ここをgorgeと言いますが、逆にこれらの部分をハンドで仕上げることに今もってこだわっている社が多いのです。ですから、こうした部分がハンドメイドかどうか判断出来ることがズバリ ベンチマークとなっていたのです。このことについては特にプロでなくとも、少々見慣れれば誰でも解ります。Vestimenta製のArmaniも、他社正産のLe Collezioneもただ今申し上げた理由で、襟のボタンホールもgorgeもマシンですが、よくよく見れば、やはりこれらのディテイルな部分は、Black Labelの方が、きれいな仕上がりとなっていると思います。本当は、Armaniについては、着心地とシルエットの良さがその本質ですから、本来芯地など目で見えない部分に違いがあるのですが.....
従って、結論としては、同じサイズで双方を着比べてみるのが一番よいのではないかと存じます。その上で、仕立ての柔らかさ、しなやかさ、軽さなどの違いが感じられたらしめたものです。
補足
たびたびありがとうございます。 HILTONなどもVestimenta社だったと記憶していますが 素人には、なかなか縫製の違いは判別できないものなんでしょうか? なにか判りやすいベンチマークがあればご教授下さい。 何卒よろしくお願いを申し上げます。