「モリー先生との火曜日」(NHK出版)からの抜粋です。参考になれば幸いです。
◎「私は老化をありがたく受け入れる。」ありがたく受け入れる?「まったく簡単なこと。年をとれば、それだけ学ぶことも多い。ずっと22歳のままなら、いつまでも22の時と同じように無知だっていうことになる。老化はただの衰弱じゃない。成長なんだ。やがて死ぬのは、ただのマイナスとは片づけられない。やがて死ぬことを理解するのは、そしてそれによって、よりよい人生を生きるのは、プラスでもあるわけだ。」確かに。でも老化がそれほど価値あるものなら、何故みんな「もう一度若くなれたら・・」なんて言うんでしょう?「65歳になれたら」なんて聞いたことないですよね。モリーは笑って言った。「それはどういうことだと思う?人生に満足していないんだよ。満たされていない。だってね、人生に意義を認めていたら、逆戻りしたいとは思わないだろう。先へ進みたいと思う。もっと見たい、もっとやりたいと思う。65歳が待ち遠しくてたまらない。いいかい、これはぜひ知っていて欲しい。若い人はみな知っていて欲しい。年を取るまいと、いつも闘ってばかりいると、いつまでも幸せになれないよ。しょせん、年はとらざるを得ないんだから。それにミッチ」と声を落とす。「ほんとのところ、君だってそのうちに死ぬわけだ。」僕はうなずいた。「自分に何と言いきかせたってしようがない。」わかってます。「ただ願わくは、(自分の死が)ずっと、ずっと先のことであってほしいけれどね。」
◎「ミッチ、老人が若者をうらやまないなんて、そんなことあり得ないよ。ただ問題は、ありのままの自分を受け入れ、それを大いに楽しむことだ。30代が今の君の時代。私にも30代という自分の時代がかつてあった。今は78歳が私の時代さ。自分の今の人生の良いところ、本当のところ、美しいところを見つけなければいけない。」
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ご回答どうもありがとうございました。