「座頭市」の楽しみ方がわからない....
「座頭市」は盲目の剣客が大暴れする時代劇です。
(みなさんご存知だとは思いますが)
座頭市映画は数年に一度制作されて、いろいろな監督が「座頭市」映画を撮ったり、いろいろな役者さんが「座頭市」を演じて話題になっています。
私も映画館やTVで何作品かを鑑賞しましたが、あの映画、楽しみ方がわからないのですが・・・・
普通に考えれば、盲人 対 目の見える相手の剣術ならば、目の見える側が絶対に勝つでしょう。
(別に視覚障碍者をバカにするわけではありません)
戦う場所も、現代の剣道の試合のように体育館の床の上のような平坦で障害物のない場所で行うわけでは有りません。
街中や道中、山中など、起伏があったり建物に接近していたり、足場が不自由な場所だったりします。そんなところで盲人が戦ってもやたらめったら刀を振り回すのが精いっぱいで、石つぶてを投げられたり、リーチの長い武器で攻撃されたらひとたまりもありません。身を隠す場所を探すことも出来ないでしょう。
方や、身体障碍者というのは、体の一つの機能が失われる代わりに、他の器官が健常者が及びもつかないほど発達する、ともききます。
果たして、座頭市という映画はどのように楽しむべく作品なのでしょうか?
「現代日本なら、盲人は、杖を伝って歩くのがやっとであるが、昔々、まだ人間の体に野生の感覚が残っていた時代は、視覚を失った人間であっても、空気の動きや相手の息遣い、その他、あらゆる感覚を研ぎ澄ませば、まるで健常者と同様に周囲の状態が把握できた。いや健常者には感じ取れないような背後の敵の動きすらも感じ取り、瞬時に刀でなぎ倒すことも可能であったのだ。
現代人も感覚を研ぎ澄ませば、目を閉じたまま、周囲の動向がわかるかも知れない」
と見ればいいのでしょうか?
それとも「スーパーマン」のように「常識では絶対に有りえないような超人が活躍する完全な夢物語」として、科学的な考察は一切排除してエンタテインメントとして楽しめばいいのでしょうか?