質問者さんは八百長じゃないと確信を持ちながら、質問してますね(笑)
近代の世界戦レベルの試合では八百長はまず存在しません。選手にはそれぞれそこまで積み上げてきた努力とプライドがあります。これはやってきた人間にしか分からないでしょうが。一流のボクサーは本能的に戦うように出来ていますし、やり始めたら熱くなる、とても手を抜くことなんか出来ません。子供の頃からの習性ですので、彼らには八百長はできないのです。
テレビ番組やマスコミが面白おかしく報道するのは当たり前のことですが、それと試合は関係ありません。マスコミは面白おかしく報道するのが仕事。それでお金をもらっているのわけですから。
TBSの放映権について疑問をもたれているようですが、大手のボクシングジムは長年の付き合いで決まったテレビ局と必ず契約をします。帝拳プロモーションであれば日本テレビ、協栄プロモーションであればTBSとテレビ東京など決まっています。これは、数年前までは各局とも深夜番組で毎月1回、ボクシングの試合を放送していたのです。野球で言えば、巨人の試合は日本テレビ(読売)と同じです。ですので、協栄ジムに亀田選手が入った時点で、基本的にはTBSの放映は決まっていたわけです。
ランダエタ選手の調子ですが、悪かったわけではありません。敗因はランダエタ選手の性格の甘さにありますね。
そもそも前回の試合、ランダエタ選手は明確に勝っていましたか?どっちとも言えないような試合だったと思います。2RにKOできなかったあたり(逆に攻められた)、11R、12Rにスタミナ切れした亀田選手を倒せなかったり、反省すべき点はたくさんありました。
ところが、試合後はマスコミが一斉にランダエタ選手が勝ったように報道、日本のファンは激励のメールを大使館に送る、これで完全に勝った気になってしまったのでしょう。コメントでも「自分は前回と何も変わらない。」と、自分の成長の必要性を否定していました。完全に油断しましたね。
ところが、亀田選手は減量のミスやファイトスタイルが通用しないことなどしっかりと反省をし、次こそははっきりとした形で勝つとこの数ヶ月間死に物狂いで練習をしてきたわけです。
同じレベルの人間同士が戦うのです。気持ちでこれだけ差が出てしまえば、あのような一方的な試合になっても不思議ではありません。20歳前後の選手は1ヶ月で急成長してくるわけですから、数ヶ月で急成長していることにはもっと警戒しないといけないですよね。
勝って反省をした人間と、負けて“判定がおかしかった、自分の方が勝っていた”と反省しない人間とどちらがチャンピオンとしてふさわしいか、明確だと思います。リングジェネラシップ(ボクサーとしてのファイティングスイリット)を含めた判定ですので、前回の判定で亀田選手が勝っていたと支持したジャッジの判断も良かったのではないでしょうか?
ランダエタ選手は過去20勝のうち16勝がKO勝ち。さらにそのうち11勝が1~2RのKO勝ち。つまり、1~2RでKOできたら行くけど、ダメだったら流すクセがあるのです。そのクセは前回の試合でも出ていて、今回も1~2Rでアウトボクシングをされると、徐々にリズムが悪くなっていくといった形で表れました。
南米の選手は足がないから、足を使われると何もできないことが多いんですね。そのあたりも亀田選手はよく勉強していると思います。
お礼
他の方へのお礼文までしっかり読んでいただいた様で、お恥ずかしい限りです。(^.^ ; No.10さんへのお礼文は、ここしばらくサッカーだのバレーだのフィギアだの柔道だのイベント的な大会やっていたので、TBSは今回の亀田戦以外放映権取れなかったので、必要以上に力が入った放送をしたのかな~と揶揄しただけで、何か放映してたのなら私の記憶違いです。 でも参考になりました。 No.12さんはロープ際の事を言ってらっしゃいますが、私はランダエタ選手があまりにアウトボクシングに対応出来ていないように見えたので、仮にもチャンピオンにまでなった男が!と驚いた次第です。 解説していただいて、なるほど、と納得いきました。 他に印象に残ったのが、9Rで両選手が密着しレフェリーに離された際、ランダエタ選手が自分の体を抱きしめるようにガードしていましたが、離されてなおしばらくそのままガードを解かなかったシーンです。 よっぽどダメージが残っていたか、それとももう戦意が無いのかと思いました。 それにしても前回ランダエタ選手を応援していた人達、今回はランダエタ選手まで悪者ですか(笑) よっぽど八百長扱いしたいんですね。 回答ありがとうございました。