No.1の方の卓見で的確に説明されています。
オーストラリアがこれまでかたくなまでに固執していた『白豪主義』を捨てて、アジアに接近してきたのはこの国にとっての大きな歴史の転換でもあるのです。 しかし、アジアの連盟に入ったのはサッカーだけで、他のスポーツはそうではありません。
どうもオーストラリアは我々アジアを甘く見ていたようです。 今年の九月にシンガポールでジュニアユースのアジア選手権、翌十月にはインドでユースのアジア選手権が開かれました。 日本はジュニアユースで優勝し、ユースで準優勝し、来年の世界大会出場を決めました。 オーストラリアはジュニアユースでは一次リーグで敗退、ユースでは準々決勝で韓国に完敗しています。
これまで、オーストラリアはオセアニア枠でこの年代の世界大会の常連でした。 ほとんどフリーパスだったのです。 ところがアジア枠に入った途端、苦戦を強いられています。 ユースの一次リーグでは緒戦に中国に完敗、決勝トーナメントでも韓国に完敗しています。 ジュニアユースでは一次リーグで敗退してしまったのです。
来年の二月からオリンピックのアジア予選が開かれます。 オーストラリアは三度目の厳しい洗礼を受けることになります。 オリンピックのアジア予選はホーム&アウェーで戦う事になっています。 広いアジアの東の、しかも南半球にあるオーストラリアが殆どヨーロッパに近い中東や中央アジアの国まで遠征してアウェーで戦うのは大変な負担になります。
相手チームが強いか弱いかよりも、この壮大な遠征で疲労困憊してしまうハンディが大きいのです。 しかも季節は南半球と北半球は逆ときています。 彼らはこの環境に適応するだけでも大変な負担になります。
これまでニュージーランド以外は、ちいさな島程度の弱いチームばかりでした。 そんなチームを相手に予選を勝ち抜いてきたオーストラリアにとって、アジアはとてつもなく高い壁となっています。
しかし、日本や韓国にとってはオールトラリアは『擬似ヨーロッパ』の格好の相手です。 15・6才の段階で真剣勝負が出来るのです。 遠くヨーロッパに遠征をしなくても、近くでお手合わせが出来るのです。 これは日本にとっては願ってもないことです。
話は変わりますが、Jリーグの新潟アルディージャはシンガポールのプロリーグに加盟し、毎年ユースの選手を送り出しています。 このリーグにはアフリカ選手ばかりのチームも加盟しています。 ですから、新潟チームのユースの選手は、驚異的な身体能力を持つアフリカ選手とも数多く試合をしてシニアの選手に成長してくるのです。
お礼
回答ありがとうございました。 遠征の問題ですが、W杯予選となると、オーストラリアの殆どのメンバーはヨーロッパから来るのでしょうね。 そうなると中近東と試合をするときは楽かも。 オーストラリアは苦戦しているとのことですが、今までフル代表はデータ的にオーストラリアを圧倒していましたね。 なのに何でW杯で負けちゃったのでしょうかね。