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『白い恐怖』 アルフレッド・ヒッチコック監督
高校の美術の授業で鑑賞する予定です。 夢のシーンはサルバドール・ダリ担当なのですが、この作品に関する 美術的鑑賞ポイントのご意見をお聞かせください。社会に出てから予備知識としてコノくらい知っておくといい、等の事お願いします。 又、当時の制作秘話などご存知でしたら、是非。 生徒にはもちろん前振り無しで鑑賞してもらう予定です。 今の高校生はどんな感想なのか楽しみです。
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補足です。後ろの方で触れた、最もダリらしい、シュールレアリスム映画のタイトルは『アンダルシアの犬』です。しかし、『白い恐怖』の担当はダリではなくてキリコのような気がしてきたなあ。ごちゃ混ぜだったのかな?キリコも同じシュールだけど、虚無的でダリとは趣が違いますね。ダリのはフロイト的と言うか、もっと性的な欲望やドロドロした人間臭さやユーモアが感じられます。 No.1の方のおっしゃるシーンとは、ペックが階段からグラスを持って降りて来る場面で、白いものとはそのグラスに入ったモノの事ですね。
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- yan3
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サルバドール・ダリと言えばシュールレアリズムの巨匠ですね。深層心理を覗き込むような悪夢の世界を描いて当時超売れっ子だった為に採用されたんでしょう。 白い恐怖の悪夢のシーンに出てくる美術は正直、これがダリ?と疑ってしまうくらいあまり出来のいいものではありませんでした。どちらかと言うとキリコの持つ雰囲気にちかい感じがします。本人が気に入らなくて自分の名前を出したがらなかったと聞いた覚えがありますが、確信は持てません。 とにかく、ダリを紹介するのに、この作品を引き合いに出すのは気の毒な感じがします。でも、ダリが描こうとした世界を理解させるにはいいかもしれませんね。 他にもダリが映画製作に関わった作品はありますが、ちょっと高校生に見せるには刺激が強すぎるかも。何しろ女性の目をかみそりで切ったりしますから。
ネタバレにならない程度に製作秘話を一つ! あるシーンで白の発色が悪い(モノクロ映像の為)と言う事で、発色を良くする為に監督自身がある部分に電球を入れて発色を良くした場面があります。重要なシーンですが、果たしてそれはどこでしょうか? なんて、逆に質問してどうする(^^ゞ 美術的鑑賞ポイントはやはり監督の拘りの小物でしょうか?
お礼
>あるシーンで白の発色が悪い(モノクロ映像の為)と言う事で、発色を良くする>為に監督自身がある部分に電球を入れて発色を良くした場面があります。 眠むり薬をいれられて、意識が落ちるシーンでしょうか? 美術的鑑賞ポイントはですね、ダリのダリがダリを演じているかのようなあの、 キリコ感溢れる歪んだ車輪が登場するシーンを、鑑賞する。です。 同じ映画を観ても、人それぞれ、感動や興味が違うという事を、感想文ならぬ、感想画を描いて、美術的にミュにケーションがとれればOK といったところです。 教育課程に映像のカテゴリーが出来たので、絵画の流れでこの映画を選びました。 ありがとうございました。
お礼
キリコを彷彿させるところもありますが、確かにダリです。 『アンダルシアの犬』いそがしくて未だ観てませんが、ありがとうございます。ちょっと不思議な夢を見たとき『シュールだね』という言葉は、70%位、定着しているとおもうので、出典先をキチンとしておこう。と、おもいまいして。 シュールレアリズム絵画作品は不安定な時代に、カメラの出現で完全に写生から開放された画家達が、人の何を絵画によって表現するかの結果、という側面、があります。ので、進路に本格的に迷う高校生には感じる所が大きいらしく、皆、興味持ちます。 ダリ。っぽいなあと、おもうのは、回想シーンが始まるのに真っ白い紙が鋏で破られる所は、スクリーンで、見ていたら、余計に画面が裂けた感覚が強まって面食らったと思います。 フロイトは他で未だ学習していないので補足しないと駄目でした。 ありがとうございました。