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自作単三充電池放電器の放電量について
ラジコンで使用する単三充電池の自作放電器を作っています。 ネットによくある、セメント抵抗、整流用ダイオードと電池ボックス (単三一本)をつなげたものです。 充電池 単三 2230mAh セメント抵抗 2W 1オームと書いてあります。 整流用ダイオード 1A程度 を使って作成した場合に、一時間あたりどれくらいの放電量になる のでしょうか。よろしくお願いします。
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ANo.1です。 とんでもない間違いをしていました。(-_-;) ダイオードが入っているので、放電電流を計算するためには、この両端電圧(約0.7V)を差し引かなければなりませんね。 また、こうなると、放電電流がかなり小さくなり、前回の1Aとは放電勾配も変わってきます。 よって、ここではメーカーサイトから引用した下記放電データで考察することにします。 「図8 放電電流と放電電圧の一例」を見てください。 (pdf.ですので拡大して見られます) http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/ACG4000/ACG4000PJ2.pdf ただし、これは定電流放電のデータ(*1)であり、ご質問は定抵抗放電ですから、若干修正する必要があります。 *1 0.2ltおよび1.0lt(lt=C=放電時間率)のデータ 今回のケースは0.2ltに近い放電になりますので、0.2ltの方を採用します。 負荷が軽くなった分、電圧は高くなります。 [結論] 放電開始直後、電池電圧は急激に低下するが、30分くらいでほぼ安定し、約1時間後には1.28V程度になる。 その後はゆっくりと電圧は下がり、約3時間後に1.22V程度になる。 3.5時間後くらいから急激に低下し始め、約4時間後に1.0V(放電終止)になる。 [推測の根拠] 上記放電カーブを、0-20%,20-80%,80-90%,90-100%に区分して各区間の平均電圧および平均放電電流を求めます。 例えば、20%放電したところでは、1.3Vになり、この区間の平均は1.33Vと読み取ります。 (カーブしているので単純平均にはならない) 平均電流(A)=(1.33-0.7)V/1Ω=0.63A 区間(%) 電圧(V) 平均電圧(V) 平均電流(A) 0 1.40 0-20 1.33 0.63 20 1.30 20-80 1.27 0.57 80 1.22 80-90 1.2 0.5 90 1.17 90-100 1.1 0.4 100 1.0 また、各区間の放電量を平均電流で割って、放電時間を求めます。 放電量の基準は公称電池容量の2.23Ahをとります。 例0-20%区間の放電量および放電時間は、 2.23Ahx20%=0.446Ah 0.446Ah/0.63A=0.708h 区間(%) 放電量(Ah) 平均電流(A) 放電時間(h) 積算時間(h) 0-20 0.446 0.63 0.708 0.708 20-80 1.338 0.57 2.347 3.055 80-90 0.223 0.5 0.446 3.501 90-100 0.223 0.4 0.558 4.059 参考ですが、全平均放電電流は 2.223Ah/4.059h=0.55A 0.55A/2.23A=0.246lt と計算され、電池容量定格を決めるときの5時間率にほぼ近いことがわかります。(END) 1. 2W 1Ωでよいか? W=E^2/R=(1.4-0.7)(V)^2/1(Ω)=0.49W 問題なし ただし、かなり熱くなるので放熱に注意すること 2. ダイオードは1Aでよいか? 最大でも0.7Aなので、一応使える。 ただし、2A級のものを使ったほうが安全 失礼しました。
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- soramist
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満タン充電した電池は、最初の一時間で約52%放電し、その後0.93時間でほぼ100%放電、すなわち合計2時間弱で100%放電(放電終止 1.0V)すると推測します。 [推測の根拠] こういう実験をやった人がいます。 2003-10-01のところの放電カーブを見てください。 http://www.oct.zaq.ne.jp/i-garage/dimage/dim_06.htm 系列1はサンヨーの1.6Ahで1年4ヶ月経過したものだそうです。 系列2はパナの1.9Ahで、同じく1年4ヶ月経過したものだそうです。 系列3はサンヨーの2Ahで新品(5ヶ月)だそうです。 この3つの中から、系列3がご質問の電池に一番近いものとして、このデータを引用します。 この放電器は1Aの定電流放電器だそうです。 このグラフで55分までは、電圧は約1.2Vでほぼフラットです。 また残りの55分間は平均1.12V(目測)で、ダラダラと落ちています。 つまり、「50%放電までは、約1.2Vで行き、残りの50%は平均1.12Vで行く」ということがこのグラフから推測されます。 お尋ねのケースは、定抵抗(1Ω)ですから、ちょっと状況が違いますが、上記資料から、「50%放電までは1.2Vで行く」と想定すると、 2.23Ahx0.5=1.115Ah 1.2V/1Ω=1.2A 1.115Ah/1.2A=0.93h また、残りの50%は平均1.12Vで行く」と想定すると、 1.115V/1Ω=1.115A 1.115Ah/1.115A=1h 合計1.93hで放電終止電圧1.0Vに達するので、最初の1時間の放電量は、 1/1.93=52%(END) 以上、かなり細かい推測をやりましたが、(グラフの区間の切り方は極めて大雑把ですが(-_-;))、これらのことから、「ニッカド、ニッケル水素系の充電式電池は(アルカリ電池などと違って)、1.2Vの範囲が極めて広いので、大雑把に計算するなら、1.2Vだけでやっても大差ない」ことがお分かりいただけたかと思います。 ところで・・・ 1. 2W 1Ωでよいか? 1.2Vx1.2A=1.4W 抵抗は、普通、計算値の2倍以上のものを使用します。 このままでは、手で触れないくらい熱くなるでしょう。 3W以上を使用し、放熱(換気)が十分行われるようにしましょう。 2.ダイオードは1Aでよいか? 上記のように、1.2A流れます。 定格オーバーで焼けるでしょう。 2~3Aくらいのものを使用されることをお勧めします。
お礼
詳しい説明をしていただきありがとうございます。 抵抗とダイオードは様子を見て、変更したいと思います。 充電池といっても奥が深いですね。早速作って見たいと思います。