小松左京さん・筒井康隆さんと並んで「日本SF御三家」と称される、星新一さんの本名は親一です。
お父様の星一さんは、アメリカ帰りの研究者で星製薬や星薬価大學の創始者です。星製薬は日本で始めてモルヒネやキニーネの精製に成功した会社です。野口英世らを支援したことでも知られています。
その後国会議員となりました。
お祖父さんにあたる方も長岡藩出身の医者で、ドイツ留学をし、後に森鴎外の妹と結婚しています。
そのような名門の家に生まれた星新一さんも東京大學を出て会社を継ぎますが経営難から買収されてしまい、その時様々な現実のイヤな面を見たため、空想の世界への興味を覚え作家の道にすすみました。
SF作家は当時沢山いましたが、ショートショートという分野を確立されたのが星新一さんです。
尚余談ですが、作家として大成する前、UFO研究会に加入していてそのメンバーに三島由紀夫さんや石原都知事もいたというのも興味深いことです。
星さんがお父様やお祖父さまについて書かれた本もなかなか面白いので、興味とお時間があったら図書館で探して読んでみてください。ショートショートとは異なった読み応えのある長編です。
私も高校生時代星新一にはまりました。
実は星新一さんご存命の時、ご本人と少し言葉を交わしたことがあります。今でもいい思い出です。
お父様やお祖父様に関して書いた本。
人民は弱し 官吏は強し 文藝春秋、
明治、父、アメリカ 筑摩書房
祖父・小金井良精の記 河出書房新社
明治の人物誌 新潮文庫
お礼
ご回答をしていただき、どうもありがとうございました。 いろいろと本のリストをあげていただき感謝致します。 たいへん参考になりました。