プリンタの修理屋です。
パージユニットと言うのはキヤノンの独特の呼び方のはずで、平たく言えばポンプ、ヘッド面用のワイパー、ヘッドの乾燥を防止するためのキャップなどが一体になったユニットで、どこのメーカーでも似たような機構は持ち合わせているはずです。
他の方が言われている「バグ」でもなければ、メモリの問題でもありません。
まず、この機種の設計上の寿命ですが、3年もしくは6,000ページとなっていて、同じような形で上級機種の iP4100 に比べると1/3程度の耐久性でした。
ただ、個人としてのご使用でしょうから、使いすぎと言うことは考えにくいですね。(会社関係では安い事に飛びついて、保証が切れてから修理の多さで驚いているケースもあります。)
状況から考えると、紙が詰まったときに切れ端が内部に残り、動作不良を起こしたものと考えられます。
ギアは回ろうとするのですが、メカが動いてくれず、ガリガリいいます。
分解して紙片を取り除き、メカの位相調整などを行えば直ることもありますが、安全性を考えるとユニットを交換します。
実はキヤノンの修理は定額修理で、どの部品をどれだけ交換してもポッキリ価格で、キヤノンの窓口でなら7,350円(税込み)です。
不具合の原因ですが、(パージユニットの不良だけなら)紙などの異物によるものが半分程度、残りが寿命(磨耗)とか、製造のバラツキによる不良と思われます。
耐久の短い機械になってから、紙などがかみこんだときのダメージが大きくなっているようにも思えます。
すべて、コストの犠牲と言えばそれまでなのですが、我々としても価格低下によって修理代金も切り下げられ、直さずに買いなおす方も多く、ある意味では被害者です。
で、現行機種での話ですが、キヤノンであれば iP1700、iP3300、iP4300 、複合機でもMP460辺りもギリギリ候補に上がると思います。
この中で、iP1700とMP460は同じインク(ヘッド一体型)を使っています。ランニングコストが高いのが致命的です。(メーカーHPで確認できます)
iP3300 は名前の通り、iP3100の後継にあたる機種で、耐久性などは似たようなものです。ただし、低価格機種にも慣れたのか、8,000ページと少し向上しています。
iP4300 はiP4100、iP4200の流れをくむ機械ですが、コストが下がった分は耐久性も落ちているようです。
これらの2機種は独立インクタンクを採用していて、ランニングコストも安いと思います。
この中でお勧めできるのは、iP4300、iP3300 の順になります。
ただ、CD-R印刷が必要ないのであれば、iP3300が捨てがたいですね。
iP4300は普通に部品を交換しての修理となりますが、iP3300は部品の設定は無く、ヘッド以外が故障したときは現品交換になります。
当然保証が切れた後もです。
修理代を払えば、新しいものになると考えれば悪くない話だと思います。今のところ、交換用で送ってくるものは工場で修理したものではなく、全くの新品です。
新品を買うと思えば修理代の方が安いはずです。
ただ、どのくらい持つのか、ご自身がプリンタの更新はどのタイミングとお考えか、で変わってきます。
ちなみに、今回例としてあげた4機種のうちで普通に修理をするのはiP4300だけで、他の3機種は現品交換になります。
補足
回答いただきありがとうございました。 使用期間が1年と4ヶ月程で印刷も500~600ページ程度で壊れてしまったのでかなりショックです。 なので同じ系統のものを買うのはためらわれるのですが…。 もう少しお伺いしたいのですが、iP3300の耐久性もiP4300の1/3程度なのでしょうか? CD-R印刷はなくても構わないのですが、iP3100と同じような寿命なら iP4300の方がいいかなと思ったり、 iP3300が現品交換になるという事なら そちらのほうがいいかなと思ったり…悩みます(~_~;)