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グラドゥス・アド・パルナッスム博士って誰ですか?
ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」をピアノで練習し始めた娘から、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士ってどんな人?」と聞かれました。私、ピアノにもクラシック音楽にも無知なもので・・・。実在の人?物語の登場人物?音楽家?????とんちんかんな質問でしたらすみません。この曲に関することなんでも結構ですので教えてください。よろしくお願いします。
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「グラドゥス・アド・パルナッスム」とはクレメンティの練習曲集のことです。 ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」はその練習曲を嫌々練習している子どもの情景を表現した曲なのです。 ハノンやツェルニー然り練習曲って退屈ですからね。 「グラドゥス・アド・パルナッスム」は直訳すると「パルナッス山へ登る階段」となります。 パルナッス山はギリシア神話の中で最も高い山のことです。 要はピアノの頂点を目指すための練習曲集といったところでしょうか。 当時この練習曲を弾ければどんな難曲も弾けるといわれていました。
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下の人が言っているとおり、ソナチネで有名なクレメンティの「グラドス・アド・パルナスム(パルナッスム)」という練習曲を子供がおさらいしている風景を描いたものです。なので、私が思うに「グラドス・アド・パルナスム博士」というのは、一生懸命練習している、かわいい子供のことを指しているのではないでしょうか。 それから余談ですが、ピアノの曲がかかれた背景を知っていると、その曲を弾くときにとても参考になることがあります。 たとえば、「グラドス・アド・パルナスム博士」の場合、 (1)最初は(子供もまじめに練習していて)元気よく曲が流れ出します。ちょっと気分が散漫になるのか、テンポがゆれるのはご愛嬌。 ↓ (2)そのうちに、(子供が練習するのに飽きてしまったのか、それとも疲れて休んでいるのか)テンポがゆっくりになります。 ↓ (3)(子供が気を取り直して練習をはじめ)テンポが元に戻ります。誰か(お母さん?)に叱られたのかな? ↓ (早く練習を終わらせたくて)どんどんテンポが上がり、さいごは、(やった終わった!)とばかりに、和音の強打で曲が終わる。 私が、この曲を練習したときは、こうやって物語を作って、それを思い浮かべながら弾いていましたよ。参考にしてください(参考にならなかったりして・・・・)
お礼
私も、娘も、博士はおじさんだと思っていたので、本当に曲のイメージが変わりました。娘も、もともと好きな曲ではあったのですが、さらに親しみがわいたようです。アドバイスいただいた物語を娘に聞かせますと、「お母さんに叱られたのかな?」のくだりで「私もそう思う!」って言ってました。(私はそんなに叱っていないと思うのですが・・・(笑))素敵なお話をどうもありがとうございました。
お礼
そうでしたか!!!「グラドゥス~」は人の名前だと思い込んでいたので、『クレメンティのグラドゥス~』というのを見たときも「あら?こんなところにもいらっしゃるわ」なんて、まさに、大勘違いをしていました。博士は子どもだったんですね。そういえば、「子どもの領域」でしたね。とても、勉強になりました。ありがとうございました。