クルマの設計屋です。
3輪車は、h13124様御指摘の様に車両法上のメリットがあったので盛んに作られましたが、そのメリットもやがて無くなり、しかも後述致します致命的な欠陥を内包していたので、今では誰も相手にしなくなってしまいました。(イギリスでは、3輪車はサイドカー扱いだったので、h13124様御指摘の税制上のメリットの他免許制度上のメリットもあり、大変普及しました。)
それでは3輪車の欠陥とは?ですが、それはカーブを曲ると外側に向かって横転する事です。(その昔、町中のちょっとした交差点で転んだダイハツミゼットを、通行人が協力して起こす光景が度々見られました。)
これは運動力学的な特性なので、設計技術では改善出来ません。3輪車の宿命とも言えるモノです。
イギリスでは前2輪の3輪車を作って旋回中の横転を解決しよぅとしましたが、しかし旋回時に横転しなくても、後1輪だと恐ろしいオーバーステア特性になり易く、また勢いよくバックすると同じ事なので決定的な改善策とは成り得ません。
ホンダさんはかつて、北米でATCとゆぅ前1輪の3輪バイクを発売して3輪自動車と全く同じ過ちを犯し(誕生日プレゼントでATCをもらった子供が、3輪車独特の横転で亡くなりました)、PL裁判でメチャメチャに叩かれ、そして3輪車でもバイク並みに横転しにくい後車軸のスイング機構を発明しました。(バイクが横転しにくいとゆぅのも妙な話ですが、3輪車の唐突な横転よりは予測し易いとゆぅ事です。このスイング機構は、現在ピザ屋や酒屋の配達バイクで有名なジャイロシリーズに活用され、高い実用性と安全性を誇っています。)
お礼
ありがとうございました。 構造上はあまり利点がない物だったのですか・・・消えていく運命だったんですねぇ