霊界も宗教も信じる立場でお答えします。
先祖供養自体は、ご先祖への感謝行として尊い行為だと思います。そういうお心がけ自体も結構かと思います。ただ、供養をするときの、あなたの気持ち、心のあり方がとても大切だと思います。
よく間違った宗教団体が言うのは、「あなたが現在不幸なのは、先祖が迷っているせいだ」ということです。しかし、仏教の教える「因縁」や「縁起」の本当の意味は、「原因があるから結果がある」という教えのことなのです。つまり基本的には、自分が不幸なのは、過去に自分自身が悪い種をまいたからです。そういう自己責任を教えるのが「因縁」とか「縁起」の意味です。
ところが、先祖に責任転嫁して「供養さえすれば自分が幸福になるのだ」というエゴの気持ちで供養すると、迷っている霊(必ずしも先祖ではない)を引き寄せて、ますます不幸になると言われています。実際供養すればするほど、不幸になっている家があるはずです。
むしろ、地上で生きている子孫が信仰を持って立派な生き方をして、徳を積んだ上で、先祖に感謝をささげるのが、ほんとうの供養です。
天国に帰った先祖であれば、ときどき地上から感謝の念いがくるととてもうれしいです。ちょうど遠くの子どもからお礼の手紙がくるようなものです。ただあまり毎日くるとうるさいですから、月に一度くらいでいいと思います。
たとえ間違った生き方をして、地獄に堕ちている先祖がおられたとしても、子孫が正しい生き方をしていると、その徳で先祖が救われるということはあります。なぜならそういう心の正しい子孫をつくったこと自体が、先祖の功績にもなるからです。
しかし反対に、現在人間としてひどい生き方をしている人が、「なんとか自分を幸福にしてほしい」と先祖供養をすると、先祖はあの世で借金を負わされるのと同じになり、ますます地獄にいる期間が長くなってしまうのです。
その意味では人間としての、正しい生き方を教えてくれるような、正しい宗教を信仰された上で、供養されたほうが安全だと思います。安易に自分の不幸を先祖のせいにするような宗教は、はっきり言って間違っていますので、注意してください。
お礼
そうですね。心が一番大切ですよね。 ご親切にアドバイス頂きありがとうございました!