何故、日本の国会議員には二世・三世議員や官僚出身者が多いのか。

質問

日本の国会議員には、二世や三世議員、その他祖父が議員であつた人の子孫が国会議員の議席に占める割合は他国と比べ多いと思います。又、官僚から国会議員になった人の割合も同様に多いと思いますが、それぞれの割合（人数または議席に占める％）を教えてください。又その理由を教えて下さい。

回答No.3

phobos

「世論力テレビweb」の「２世３世議員データバンク」が詳しいデータを載せていて参考になります。
http://www.notnet.jp/data01index.htm

ここから２００３年１１月総選挙の結果について、一部を抜粋して紹介すると、
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２００３年１１月の総選挙も１８５人の世襲議員を生み出した。自民党の過半数！歴代首相の子弟１８名、同じ一家からの複数議席は１７家族・３４名、現内閣１６人の政治家中１０閣僚。再選率は９０.１％に及ぶ！
（中略）

●自民党は２４４議席中１２６議席（５１．６％）
●民主党は１７６議席中　４８議席（２７．３％）
●公明党は　３４議席中　　３議席（　８．８％）
●共産党は　　９議席中　　２議席（２２．２％）
●社民党は　　６議席中　　０議席（　０．０％）
●無所属の会 １議席中　　１議席（１００．０％）
●無所属は　　９議席中　　５議席（５５．６％）

この内訳は、４世３名。３世４１名。１世代とび３世、２名。２世１２８名。１世代とび２世１１名。
　これで浮かび上がるのは、小選挙区制によって小地域ごとに威をふるう二百ほどの「家系」によって国会が寄り合い維持されているという姿である。（以下略）
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さらにこの中でも歴代首相の親族十数家系は２００家系の中でも頭抜けた「名家」として実権を握っているようです。現首相もその一人です。

日本の議会制民主主義がカタチばかりになりかけている、といえるのではないでしょうか。
理由については私も＃１の方の分析におおむね賛成ですが、付け加えるならば「小選挙区制」の選挙方法が拍車をかけている、と思います。

参考URL：

http://www.notnet.jp/data01index.htm

お礼

大変参考になりました。ありがとうございます。そもそも、この質問をしたのは、日本の政治は、世襲議員の一族と官僚によって行なわれているのではと強い懸念を持っていたからです。世襲議員の行なう政治は、徳川幕府の江戸時代と変化なく、主権在民の民主主義になったとはいえ、実態はあまり変っていないのではと推測したからです。このような実態がさらに加速してゆくように思うのですが、それは何故でしょうか。日本人には政府やお上の方針にさからうことは良民ではないという意識があるからでしょか。

回答No.2

Zuchi

まず、世襲政治家のwikiを紹介します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E4%B8%96%E8%AD%B0%E5%93%A1
議員一覧です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E4%B8%96%E3%80%81%E4%B8%89%E4%B8%96%E8%AD%B0%E5%93%A1%E4%B8%80%E8%A6%A7

世襲と二世だと意味合いが異なってくるかも知れません。
世襲によるメリットは後援会組織などの支持基盤・人脈・ノウハウを引き継ぐ事ができます。また、支持者たちもある程度ついてきます。今まで地元の代表として頑張っていただいた先生のご子息なので応援してあげたいですとかの理由で。
一方、官僚からの場合も人脈は生かせるので一般人よりはやりやすいでしょう。
こういった方々と一般人のどちらを政党が推すかを考えると、やはり票を集める能力がはっきり見えるし人脈の関係で推したい人がいるしで、一般人より推薦を受けやすいと思われます。比例の名簿でも上位にくるでしょう。

問題とされる点は本人の資質が相応かどうかは遺伝とあまり関係がない点です。集票能力も能力のうちと言ってしまえばアレなのですが、やはり政治家としての資質も問題なのでしょう。タレント議員なども知名度のおかげで集票能力はありますが能力はどうでしょうね？あと、政治家の子供だったばかりに二世議員の烙印を押されているが、支持基盤などは全く受け継いでいない人（いるかどうか分かりませんが）を想定すると、単純に二世だからと言って排除も横暴な気がします。

回答No.1

Willyt

選挙民が基本的に保守的だからですよ。選挙に当選しなければただの人ですからね。これも自民党の長期政権が作り出した利権構造の一つです。御曹司を担ぎ出すと必ず当選することが判っているので、それに利権を握っていた人達が群がって祭り上げるのです。
　御曹司の人格に関わりなく、周りは彼を押し立てて既得権を自分たちの手許に引きつけて放さないのです。そこには必ずうさん臭い利権が存在するようになるのです。
　それでも日本経済が巧く行っているので人々はそれを容認し、変化を好まない体質が染み付いてしまっています。