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再処理の「トン・ウラン」の意味
六ケ所村再処理工場の計画最大処理能力は800トン・ウラン/年と言われていますが、この「トン・ウラン」とは何のことでしょうか。使用済み燃料の質量をトン計っているのかなとも思いましたが、使用済み燃料の主成分はプルトニウムなのでそれも変だなと思いました。使用済み燃料中のウランだけを仮に抽出したと考えた場合のそのウランの質量でしょうか。
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この場合は使用済みの燃料の質量と考えて良いと思います。 核燃料に関しては使用前と使用後で質量は変化は無いと考えて(厳密には減少します)良いですから、どちらで考えても問題はないと思います。 使用済み核燃料は燃焼度によっても若干差が出ますが、1トンの燃料のうち核分裂によって核分裂生成物となるものは30キログラム程度で他は再処理によって再利用可能なウラン・プルトニウムと考えて良いと思います。大まかな内訳は残存している235Uが10kg、238Uが950kg、Puが10kg程度です。ちなみに蛇足ですが、使用前は235Uが30kg、238Uが970kgです。
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>使用済み燃料の主成分はプルトニウム ではありません。 使用済み燃料もほとんど全て二酸化ウランで、若干使用前にくらべて核分裂によりU-235が減って核分裂生成物が生じ、また、U-238の中性子吸収でPu-239が生成しています。 プルトニウムの生成量は燃料棒の使用時間、原子炉内での場所などにより異なると思われますので、処理能力はざっと「核燃料の量」で測るものと思います。
お礼
早速の御回答有り難うございます。 「使用済み燃料の主成分はプルトニウム」ではないんですね。そうだとばかり思っていました。 「使用済み燃料もほとんど全て二酸化ウラン」なので、わずかの不純物は別にして、つまり「使用済み燃料は全てウランである」と考えて、使用済み燃料の質量をトンで計って、それが例えば3トンだと3トン分だけの「ウラン」の処理能力があるという意味なんですね。それを、3トン・ウランと言っているのですね。 有り難うございました。
お礼
早速の御回答有り難うございます。 そうなんですか。「238Uが950kg、Puが10kg程度」なんですか。殆どはプルトニウムだと思っていました。根本が間違っていました。 有り難うございました。